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#1x1x1x1
ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
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ゆ(旧「ゆゆゆゆ」)
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その夜、二人の距離は数百マイルの物理的な闇によって隔てられていた。
それぞれの潜伏先で、冷徹なモニターの光だけが部屋を青白く支配する、どこまでも排他的な深夜。
前触れもなく、セブンのメインコンソールの画面が激しくフリッカーを起こした。
システムの中枢へ、滑らかに、しかし強引に侵入してくる見慣れたクラッキング・シグナル。
防壁を紙切れのように引き裂き、リモートデスクトップの接続を確立したのは、言うまでもなくNoliだった。
「……何の真似だ、Noli」
セブンがキーボードに手を伸ばしかけた瞬間、画面の中央に配置された内蔵ウェブカメラの起動インジケーターが、不気味な緑色の光を灯した。
同時に、セブンのモニターいっぱいに、どこかの部屋のベッドに寝転ぶNoliの姿がリアルタイムで映し出される。
『寂しかったから、君の部屋の窓を開けさせてもらったよ、セブン』
スピーカーから漏れ出るNoliの声は、ネットワークの帯域を伝って、いつも以上に低く、耳元で直接囁かれているかのような熱を帯びていた。
画面の中のNoliは、乱れた髪の間から、獲物を値踏みするような瞳でセブンを凝視している。
『へえ……そんな冷たい目で僕を見るんだね。でも、身体は正直じゃないか。ほら、僕を見てよ』
Noliの細い指先が、彼自身のノートPCのカメラレンズをなぞるように動く。
それはリモート画面を介して、まるでセブンの頬を直接愛撫しているかのような錯覚を抱かせた。
セブンは喉を鳴らし、キーボードから手を離して椅子に深く背を預けた。
物理的な接触がないにもかかわらず、画面越しにぶつかり合う視線だけで、部屋の空気がじりじりと焦げ付くように熱くなっていくのが分かった。
『セブン、君の名前を呼ぶだけで、僕のここはこんなに熱くなる。……君も、僕にハッキングされたいんだろう?』
Noliは画面を見つめたまま、自らの衣服のボタンをゆっくりと外し、白く滑らかな肌を晒した。
そして、躊躇なく自身の衣服の奥へと手を滑り込ませる。
画面越しの愛撫。
Noliの細い指が動きを速めるたび、スピーカーから荒い吐息と、衣類が擦れる卑猥な音が漏れ出し、セブンの防音室の静寂を容赦なく汚していった。
「ッ……お前は、本当に底が知れないな」
セブンは押し殺した声で呟きながら、自身のズボンの服列に手を伸ばした。
画面の向こうで、Noliが歪んだ笑みを浮かべる。
仮想世界のすべてを支配し、破壊してきた二人のハッカーが、今や一本の回線の隙間で、互いの存在に完全に支配されていた。
セブンはモニターに映るNoliの身体、苦しげに歪む表情、そして自分を強く求める瞳から一瞬たりとも目を逸らさず、自身の質量を強く握り締めて粗暴に突き動かした。
「Noli……、そこを、もっと見せろ」
『あ、は……っ、セブン、セブン……! 君が、僕の名前を、呼んで、る……っ』
電子の海を越えて交わされる、互いの名前。
それはどんな現実の愛撫よりも直接的に脳髄の最奥を刺激し、破壊的な快感を増幅させていく。
Noliはカメラのレンズに顔を近づけ、まるでセブンの唇を貪るように視線を濡らし、自身の動きをさらに苛烈に狂わせていく。
肌の熱も、汗の匂いも、直接触れることはできない。
しかし、画面という名の硝子の境界線を挟んで、二人の欲望は完全にシンクロし、オーバーフローを起こしていた。
モニターの放つエラーログの赤と青の光が、自慰に耽る二人の姿を浮かび上がらせていた。
限界は同時に訪れた。
『あ、ぁ……っ、セブン、セブ、ン……! 一緒に、いかせて、ぁあ……ッ!!』
「Noli……ッ!!」
Noliがカメラを見つめたまま全身を激しく硬直させ、快楽の絶頂に達したその瞬間、セブンもまた、熱い白濁を手の中に激しくぶちまけた。
スピーカーから漏れる、途切れ途切れの、互いの獣のような荒い呼吸。
吐き出された熱が、それぞれの密室の温度を異常に押し上げていた。
世界を恐怖に陥れるエクスプロイトを開発するその隙間で、二人は確かに、デジタルという名の最も強固な檻の中で、互いの身も心も限界まで貪り合い、繋がっていたのだった。
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