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しほぉん
52
#ろふまお
やん
5,055
“hr side”
『うぃーす、』
「アニキっ!おはようございます!」
[ふわっち!おはよ]
『もちさんやぁ、!!』
「アニキッ?!ぼくは?!」
[不破さん!おはようございます]
『しゃちょもおはよーござまーす』
「えっ、ぼ、ぼく…、、」
『ん?んぁー、誰やっけぇ、笑』
「アニキッ!!」
本日は朝から部活があった。
僕たちは番組を提供する部活のうちの一つだった。収録の打ち合わせのために朝に集まる。
[…ということで大丈夫そうですかね]
[僕はいいと思いますよ]
『うぃーす』
「わかりましたっ」
ーーー
__授業が終わり、外からは野球部の大きな声が聞こえてきた。
そんな中、僕は不破さんと教室に居る。
))ドゴッッッ
「いッ、」
『…もっと泣けよ…』
「不破さッ、も、今日はッ…」
『…ッ、』
『俺…おれ、また…』
「…、はい大丈夫ですよ、」
『あーッ、もう無理かもしれへん…』
“無自覚”というのは本当に恐ろしいな。
少し変わった感覚を持っているのは可哀想だ。
ーーーーー
不破さんと解散した後、僕は図書室へ向かった。
アニキはろふまおじゃない方の部活に行くため、今日は別々。
「…はぁ、わからないな」
[あら、甲斐田くんじゃないまたきてくれたの?]
「あ、先生…名前、」
[放課後の図書室なんて、滅多に人来ないもの。名前覚えちゃったわ]
「…あの、!」
[…?]
「…、、その、あぇーっと、」
「…いえ、やっぱりなんでもありません」
[あら、そーお?]
「今日は帰りますね、」
[えぇ、またいつでも待っているからね]
たくさんの本の匂いに包まれて、僕のは“本”というワードと、ふわふわメッシュの君で頭がいっぱいだった。
ーーーーー
__帰宅後、ご飯も食べて風呂も入ってとあれこれした後にベッドに深く沈み込む。
布団の上にはたくさんの漫画を抱えて。
…アニキがその気なら僕だって…♡
漫画を片っ端から読んで、計画を立てた。
その日の夜は、なぜか短く感じた。
“fw side”
俺がこんなに狂い始めたのはいつからだろう。
泣いている、可哀想なそんな‘アイツ’が可愛いと思うのは何故だろう。
よくないとわかっているのに暴力を振るうのは何故だろう。
そんなことを考えながら部室のドアを開く。
ブワッという熱気。エアコンが付いているはずなのにドアを開けた瞬間に暑い雰囲気を感じた。
[あれ、わっちさんきたぁぁぁあ!!]
[お、不破湊やっと来たじゃーん]
『いやー、ちょっと先生に…』
[ははーん、今日の居眠りバレたな?!]
『で、遅れて申し訳ないけど次のライブの曲って…』
[え?無視マ?!傷ついたかもっ!もしかしたらっ!なんか感じたかもっ!]
『笑笑、バレたわけちゃうわロレ笑』
俺の所属しているバンド、「2時だとか」。
vo.渡会。gt.不破、イブ。ba.ロレ。
の構成で作られたバンドだ。
このメンバーは相当仲がいい。まぁ、校内の人の多くは知り合いだが、ここのメンバーは特にって感じ。
そんなメンバーだったとしてもこのことは言えない。いや、言う気もあらへん。
『あ、そーいやさ!』
…
ーーーーー
__家に帰り、ふと目に入ったのは「DV」についてのTV番組だった。
[やはり、このようなことは……]
[そうですよね、そもそも、普通に捕まってもいいような…]
テレビの中で話す芸能人たちを眺めながら頭によぎるのはただ一人。
『…甲斐、、 』
もうやめよう。
よくない。今までの…俺が狂ってしまう前の関係に戻れなんて言わないし、これから仲良くなれるとも思わない。
…もう、
『今までごめんな』
ーーーーー
___私と貴方のイトは絡み合う。
コメント
1件
第2話、読みました!hr sideとfw sideの二視点、いいですね。特に不破さんの「もうやめよう」という自覚と葛藤の描写が印象的でした。暴力を振るってしまう自分と、それでも「可哀想なアイツが可愛い」と思ってしまう矛盾——その苦しさがひしひしと伝わってきます。一方で甲斐田くんの「アニキがその気なら僕だって…♡」という不穏な計画の伏線も気になる。図書室の先生の存在感も絶妙で、世界観に引き込まれました。続きが楽しみです!