『でよ〜…wwww』
⁇「で?で?どしたん?」
いつもの帰り道。
友人とゲームで遊ぶため自宅に向かっていた。
ふと、ホビットが声を上げる。
⁇「誰かおるで?」
『あ?』
⁇「ホンマや、誰?」
『いや知らん』
⁇「はっ…⁈元k『俺は大先生か?』スイマセン」
クタリと扉に項垂れる少女を3人で囲む。
『え、どうすんねんな』
⁇「サムイ」
⁇「とりあえず中に入れてあげようや。外寒いで?」
『確かに冬やしな』
項垂れる少女に腕を回し、抱き上げる。
⁇「カッコイー」
⁇「キャー⭐︎ステーキ♡」
『茶化すんじゃねぇ!』
笑いながら家の鍵を開ける。
少女を抱えているため少し不便である。
友人に扉を開けさせ、中に入る。
靴を脱ぎ、リビングまで進む。
ソファーに寝かせ、ひとのび。
『どっちか毛布持ってこい。』
⁇「あ、俺行ってこよか?何処にある?」
『俺の部屋。ベッドの上にあるから』
⁇「エ゛」
『んだよ、さては童貞だな貴様?』
⁇「元から童貞やぞ」
『あぁ、そうやった。』
⁇「なんか固まっとるし、俺が行ってくるわ」
『おん。頼むわぁ』
トントン、と階段を登る音が聞こえる。
固まった友人を横目にソファーの隙間に腰を下ろす。
『なぁ』
⁇「はっ⁈な、なんや」
『どないしたんやろな、この子』
⁇「家出、とか?」
『かな〜』
『…う〜、寒。なんかあったかいの淹れてぇや』
⁇「家主お前やなかった…?ま、ええわココアとかでええ?あったよな、確か」
『あ〜…この前お前が置いて行ったヤツがまだあるはず…』
⁇「飲んでなかったん?」
『気分じゃなくて』
勿体なーと呟きながらキッチンに向かうホビット。
気付けば横に毛布を持った友人が立っている。
彼は持っていた毛布を俺に投げつけた。
⁇「持ってきたで」
『お、サンキュー、持つべきは心優しい非童貞の友人やな』
⁇「俺の人権は…?」
ココアの入ったカップを手に持ち、キッチンから出て来るホビット。
とりあえず毛布で少女を包み、自分の上着を上からかける。
ココアを受け取り、一口啜る。
『アツッ⁈』
⁇「そりゃそうやろ淹れたてなんやから」
⁇「馬鹿?」
『なんか俺に当たりキツない?』
フー、と湯気の上がるココアに息を吹きかけ、飲める熱さまで冷ます。
机にココアを置き、少女に目をやる。
『俺ちょっと下行ってくるから、この子のこと見とって』
⁇「任せろ」
『任せた』
⁇「任された」
『起きたらス魔ホに連絡よろ』
⁇「ん〜」
ヒラヒラと手を振る2人に少女を任せ、リビングを出る。
『チェルーシル』
魔術で服装を着慣れた軍服に変える。
『さーて、まだ生きてるかな〜?』
地下への扉に手を掛け、体重を乗せる。
重い扉が開く。
俺は一歩、地下へと踏み出した。
別のアカウントで書いてるやつとのクロスオーバーです。
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