テラーノベル
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大学2年・1月。
「仁ちゃん!おめでと〜。」
成人式を終えて集まる仁義とまりか。
まりかは休日モードでめちゃくちゃ化けている。
真っ赤な振袖。金髪のウィッグ。
派手なヘッドドレス。
ヘーゼルのカラコン。
黒レースのハイネックと手袋。
厚底ブーツ。
輝くネイル。
帯はフリルみたいな立体結び。
仁義「まりりん誰。」
まりか「失礼。」「化粧。」
仁義「知っとる。」「なんかいつも以上に違う。」
まりか「褒め言葉と思っとくね。」
仁義「それどこの美容院でやってもらったん?」
まりか「近所。」「2時起き。」
仁義「えぇ。」「まだ夜やん。」
まりか「美容師さん寝てないと思う。」
仁義「うん、でも。」「まりりん、きれい。」
まりか「知ってる。」
仁義「そういうとこだよ。」
まりかが一歩下がる。
「仁ちゃん、スーツ似合ってる。」
「サイズ合うやつあってよかったね。」
仁義は首を振りながら、
「合ってない。」「けっこう突っ張っとる。」
「記念やけんってお直し代親が出してくれたんやけど限界やった。」
「あんまおっきょいん(=でかいやつの讃岐弁)買ってもぶかぶかやけん」「消去法。」
まりか「写真、撮ろっか」。
適当に通りがかりのひとに撮ってもらう。
「ラーメンでも食べに行こ。」
「肩いっっった」店に入って早々ジャケットを脱ぐ仁義。
「あたしもそろそろ疲れてきた」「帯取りたい」言いながら帯の間に手を突っ込むまりか。
「きょうは食べたらもう帰ろ。」と仁義。
「成人式終わったな。」
メール。
ラーメンの画像。
仁義「今度食べに行こ」
直弥「おいしそう」
仁義「今日成人式だったね。」
直弥「そうなんだ。」
仁義「行かなかった?」
直弥「行ってない。」
仁義「そっか。」
「ラーメン来週土曜日食べに行こうよ」
少しして。
直弥「ごめん、無理かも。」
仁義「じゃあ日曜!」
直弥「たぶん無理。」
仁義「再来週とかどうかな?」
しばらくして。
直弥「わからない。」
仁義「(……。)」「(忙しいんかな。)」
「(落ち着いたらまた誘お。)」
ふと、カレンダーに目をやる仁義。
来月は2月。
「あ。」
「今年29日ある。」
きゃりーぱみゅぱみゅ
『ふりそでーしょん』。
※仁義とまりか(休日モード)。
コメント
1件
まりか、めっちゃ化けてる!笑 でも「知ってる」って返すところがまりからしくて好きだな。2時起きは確かにまだ夜だよ…。 直弥とのメールのやり取り、仁義が一生懸命誘ってるのに「わからない」って返されるの、なんか切なくなる。最後の「今年29日ある」で一気に2月の空気になった感じがした。