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うっし彩兎とうじょーう
(真選組屯所前・深夜)
——風が止んだ。
周囲の空気が一瞬だけ、異様に静まる。
その静寂の中心に立っていたのは一人の青年。
↑こいつです彩兎
目は、まるで人の動きを“未来まで見える”ような鋭さ。
白鳥 彩兎。
真選組の見回り組が数名、奴を囲む。
隊士「お……お前、誰だ!? ここがどこだかわかってんのか!!」
彩兎はニヤァ…と口角を上げ、首を鳴らす。
彩兎「真選組? あぁ……姉ちゃんがお世話になってる連中か」
隊士たちがざわっと揺れる。
隊士「姉ちゃん……? だ、誰のことだ!」
彩兎「彩音(あやね)だよ。あんたらの“副長代理”様だ。可愛がられてるようで何よりだな」
言った瞬間──
ヒュッッ!!
まるで消えたような速度で彩兎が懐へ入り、
隊士の刀を抜くより速く、柄の部分で急所を正確につく。
隊士3名が一瞬で地面へ崩れ落ちる。
隊士「は、速ぇ……ッ! ちくしょう、誰か知らせを──」
その声すら言い終わらず、
彩兎はもう別の位置から笑っていた。
彩兎「安心しろよ、殺しちゃいねぇ。姉ちゃん、泣いちまうかもしれねぇからな」
その“優しさ”ですら、どこか歪んでいる。
ドンッ! 真選組の門が蹴破られる。
煙の中から土方が姿を見せる。
土方「てめぇ……真選組の前で派手に暴れてくれたじゃねぇか。誰の差し金だ? それともただのアホか?」
彩兎はくつくつと笑う。
彩兎「やっと来た。アンタ、土方十四郎だろ?姉ちゃんを副長代理にした奴」
一瞬で空気が変わる。
土方の目に殺気が宿った。
土方「……誰の姉貴だって?」
彩兎「あれ?聞いてないの?彩音だよ。俺の“出来損ないの姉”さ」
土方の眉が明確に跳ねる。
土方が抜刀し、間を置かずに踏み込む。
しかし──
その一太刀は空を切る。
彩兎はまるで土方の動きを読み切ったように後方へ跳び、
次の瞬間には土方の死角へ滑り込む。
彩兎「遅い」
背後からの手刀。
土方はぎりぎりでガードしながら大きく後退。
土方「チッ……動きを見られてやがるな。何者だてめぇ、本当に彩音の……?」
彩兎「姉貴は…“真選組の仲間”なんだろ?だったらさ──」
影のように動き、刀を土方の喉元へ。
ピタァッ
彩兎「返してくれよ。俺から全部奪った“姉貴”を。」
その声は、憎悪と哀しみが混じったような響きだった。
爆音を聞きつけ、沖田と近藤も到着。
沖田「また桂一派かですかィ? って……なんだァこりゃ、派手に暴れてんなァ」
彩兎はくるっと振り返り、
今度は沖田の姿を見て妖しい笑み。
彩兎「へぇ、こいつが姉貴が言ってた“目つきの悪ぃサディスティックなガキ”か。姉ちゃんをよく苛めてたろ?」
沖田「……おめぇ誰だ? 彩音の弟?似てねぇなァ、アイツはもっと可愛い顔してるんでねェの?」
彩兎の目が笑っていないまま細くなる。
真選組三名 vs 彩兎
しかし彩兎は余裕の表情。
彩兎「もうすぐだ。姉ちゃんと直接話す日がよ」
夜風がさらに冷たく吹き抜ける。
遠くから爆発音。
彩兎は舌打ちして刀を返す。
彩兎「チッ……今日はここまでにしといてやるよ。“姉ちゃん”には伝えとけ」
夜に溶けるように姿が消える。
彩兎「弟が迎えに来たってな」
銀魂ももう8期に突入しましたよ
面白いね