テラーノベル
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(阿部視点)
「夏祭り?」
「うん!!その日は阿部ちゃんも夏期講習ないでしょ?ないよね?あっても来てくれるよね!!?」
夏休みも中盤に差し掛かった頃、佐久間に引っ付かれてた。
確かに、夏祭りなら夜に行われるし、俺もその日は夏期講習ないからいいけど…
「他には誰か来るの?」
教科書を片付けながら、佐久間に問いかける。
「んっとね、俺と翔太とふっかと、涼太も来れるって言ってたかな?あとは1年坊の康二と蓮とラウも!いやぁ、蓮とラウ、めっちゃ楽しい子だね!海で意気投合しちゃってさ!!」
結構来るな…さすが佐久間、もうめめとラウと仲良くなったなんて。
「あとね、照も誘おうと思ってんだよね〜」
「あぁ…いいんじゃないかな?」
てことは、9人で夏祭りに行くってことか。
「楽しそうでしょ!?阿部ちゃ〜ん、来たくなったでしょ〜?ね〜??」
佐久間に額を擦り付けられながら、帰りの準備を終えてっと。
ふっかも、来るんだね…
俺、またふっかと話せるのかな…?
「阿部ちゃん!!来るよね?来るよねぇ!!?」
「行くよ、行く行く!だから、ちょっと力緩めてくれないかな?」
このまんまじゃ本気で死にそうだからね!?
「言ったね!?言質取ったー!!」
俺から離れると同時に嬉しそうにスマホをぶん回す。
言質、取られちゃったか〜、笑
「じゃあ、行くしかないね」
「にゃっは!阿部ちゃん最高!!らぁぶ♡」
「も〜、佐久間ったら」
猫みたいにじゃれつく佐久間の頭を撫でる。
(岩本視点)
「夏祭り?」
「……う、うん…どう?」
多分佐久間先輩くらいから聞いたんだろう、風紀委員の夏休み集会が終わるまでわざわざ待ってたらしい。
それで何を言い出すかと思えば夏祭り……
「いや、忙しければいいんだけどさ!それに、俺は佐久間に言われたから来たわけだし!!!」
何を焦ってるのか、身振り手振りしながら深澤は何かを伝えようとしてる。
「まぁ、全然いいけど……」
「ほんと!!?」
俺が言い終わる前に、嬉しそうに顔を輝かせる。
……俺と一緒に行きたかったのかな?
俺も、一緒に行きたいな。
「じゃ、じゃあこの日ね!この日の17時からだから!空けとくんだよ!!わかったな!!」
「はいはい、わかったよ」
「俺はこれでね!あと!!佐久間に言われたから来たんだからね!!それだけは勘違いすんなよ!?」
そのまま、慌ただしく深澤は帰ってった。
ほんと、忙しいやつだなぁ…
「あ、ひっかる〜♪」
「佐久間先輩、阿部」
あいつが帰った後、俺も帰ろうとしたら2人に声をかけられた。
「浴衣買いに行こうぜ!!」
佐久間先輩に肩を組まれる。
やっぱ、2人も夏祭りか。
「じゃ、俺はふっかと翔太浴衣買いに行ってくるから、2人は行ってらっしゃ〜い!」
て、お前は行かねぇのかよ!?
まさかの阿部と2人で浴衣選び…?
まじで言ってるのか?
何で阿部はニコニコ笑ってるんだ、この状況で?
「阿部ちゃんの浴衣、楽しみにしてるからね!あ、もちろん照も!!」
「……おまけか、俺は」
「まぁまぁ」
阿部に宥められてるのか、俺は?
(渡辺視点)
「……」
「翔太、めっちゃ悩んでるねぇ」
「うわあああああ!!?」
急に背後から佐久間に声をかけられる。
このピンク頭……!!
ニヤニヤしながら俺の顔を見るピンク頭。
こいつ、夏休みになってからはっちゃけすぎだ!!
海では好き放題やりやがって、今度は夏祭りだって?
ぜってー暴れんだろうが!!
「翔太、涼太に褒められたいんでしょ〜?」
「なっ……!///ちげーし!!!///」
このピンク頭が…!!
そんなんじゃ!!決してそんなんじゃないかんな!!!
俺は、俺はそんなんじゃ……!!
「……翔太、浴衣すごい似合ってるね」
「おわああああっ!!?///」
と思ったら、後ろから囁かれる。
「何だよ、お前かよ!?てか、似てねーし!!」
「あら?結構頑張ったんだけど?わら」
ふっかまで乗りやがった…!!
何だこいつら!?
「ふっかはなんかいいもの見つけた?」
「ううん……どれがいいかな?」
何だよ、こいつも結局決まってねぇじゃんか。
……そうだ。
「お前も、委員長に褒められてぇんじゃないの?」
「………え?!///」
ほーれ見ろ。
こいつも同じじゃねぇかよ!!
「いや、いやいやいや……そんなんじゃないし…!!」
「え?なになに?何の話?」
いけ!佐久間!
お前もこいつ反撃しろや!!
見てみろ!!
顔真っ赤にしてやがるぞ!!!
「ふっか、顔真っ赤じゃ〜ん!!何?佐久間さんに言ってみなよ〜!」
「あぁ!もう!///うざい!!///」
「おうおう、渡辺さんにも言ってみろよ?なぁ?」
「もう、まじ最悪!!!///」
ざまあみやがれ!!
俺のことおちょくった罪、倍返ししてやる!
「そ、そういう佐久間は!?佐久間だって褒められたいんじゃないの!?」
おっと、矛先を佐久間に向けんのか。
ここで佐久間も巻き込んでやらぁ……
「もちろんじゃん!阿部ちゃんに褒めてもらうためにガチで選びに来てんだからさ!」
だめだこいつ、羞恥心知らないんだった。
「阿部ちゃんのハートを射止める浴衣はどれかな〜?」
こいつ、強すぎんだろ…
何でこいつはこんなに堂々としてられるんだろ…
俺も佐久間みてぇな鋼の心が欲しいよ。
(佐久間視点)
う〜ん……どうしようかなぁ…?
可愛いって褒めて欲しいからな〜…
「佐久間って、ピンクとか似合うんじゃない?」
ふっかに後ろからピンクの浴衣を差し出される。
「おぉ!確かに?」
髪色もピンクだからな!
「じゃあお前は全身ピンクじゃん」
翔太もなんだかんだ褒めてるんだろ?笑
「んじゃ、俺はこれにしよっかな〜?」
このピンクの浴衣!
阿部ちゃんにいっっぱい褒めてもらうんだから!!
あとは、翔太とふっかの浴衣かな?
「翔太は紺色とか似合うんじゃない?」
「あぁ…いい、かも…」
翔太は照れながらも浴衣を受け取る。
ほんっと、素直じゃないんだから〜、笑
「ふっかは?何かいいもんあった?」
ふっかは何色が似合うかな〜?
「う〜ん……俺は何でもいいかな?」
俺がそう聞いたら、ふっかはヘラって笑う。
「何でもいいって…」
翔太が困った顔する。
何でもいいって1番困るんだよな…
この感じ、自分から選ぶことはなさそうだな。
「ふっかは何色好きなの?」
「…え?」
キョトンって顔をして、ふっかは首を傾ける。
初めて聞かれたのか?
好きな色、高校3年生にて初めて聞かれるの?まじで!?
で、何色が好きなのよ?
「好きな色……好きな色…」
ふっかはしばらく悩んでる。
「………紫…かな…?」
「「おぉっ!」」
紫!!紫か!!覚えたぞ!!
翔太と顔を合わせて…
「よーし!じゃあ、紫の浴衣探すよ!!」
ふっかを喜ばせるぞー!!
そして、照に思いっきり可愛いって思ってもらおうぜ!
「え?あ、ちょ……!」
ふっかの腕を引っ張る。
紫の浴衣、一緒に探そうな!!
(向井視点)
「……これで、よし…」
ほんまに…ほんまに浴衣着てしもうた…
実家から送られてきたもんやけど、意外と俺も着れるんやな…
「家のガス切って…電気消してっと…」
あとは、財布とスマホ持って……
目黒くんとラウールくんとの待ち合わせまで20分前…
は、早めに行かないとやな?
常に20分前行動が必要やもんね!
下駄、履き慣れてないけど…
うおっ…思ったよりも履きにくいな!
歩き慣れるまで時間がかかりそうやなぁ…
「鍵かけて……」
よしっ!集合場所にレッツゴーや!!
「___♪」
鼻歌を歌いながら2人を待つ。
大きな栗の木の下で〜……栗ちゃうけど。
さすが都会やなぁ、いっぱい夏祭り会場に人が来る。
うわっ…!///あの2人、恋人繋ぎしとる!!///
わわわっ!なんや…か、カップルがめっちゃおるやんか!!///
なんか、ここに1人でおるの気まずいんやけど!!
2人とも、早く来てや〜!!!
このまんまじゃ、カップルのイチャイチャ空気に俺が潰れてまうよ!!!!
(目黒視点)
「夏祭り、楽しみだね〜!」
「そうだね」
ラウと一緒に歩きながら軽く談笑する。
それに、浴衣も久しぶりに着たかな。
俺は黒い浴衣、ラウは白い浴衣。
一緒に夏祭りに行くのは、小学生ぶりかな?
「ほんと、晴れてよかったよね〜」
「このあと雨降るんだっけ?」
「そう、ちょうど夏祭り終わってからなんだよね」
確かに予報を見ると夜中から土砂降りだ。
夏祭りの片付けは大変そうだな…
「…康二くん、浴衣で来てくれるかな?」
「どうだろうね?」
今度は康二の話か……
康二の浴衣、ねぇ…
………?
ラウがジロジロと俺の顔を見つめる。
「ねぇねぇ、めめ」
「ん?」
「俺、康二くんのこと好きなんだよね」
「………は?」
「冗談だよ」
「何だよ」
こいつ、何がしたいんだ?
「ボソッ反応なしか……」
「え?」
ラウが何か言ったみたいだけど、何だ?
本当にどういうことなんだ?
「…あ、康二く〜ん!!!」
と思ったら、集合場所に着いたみたい。
「あ、目黒くん!ラウールくん!」
てこてこ走ってくる康二。
オレンジの浴衣か…
「似合ってるね」
「……へ!?///」
正直に思ったことを伝えた。
「出たよ!めめの王子様ムーブ!!」
ラウも隣で大笑い…
「あ…あ…んっと、はよ!はよ屋台行こうな!!」
康二に腕を引かれる。
可愛い………
「…え?」
「え?って……俺の顔見られても?」
一瞬よぎった感想に驚いて、何となくラウの顔を見た。
今、可愛いって思ったな。
……まぁ、普通か。
三文小説
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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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コメント
4件

💜→💛、💙→❤️、🩷→→💚、 の恋心確定してんの楽しすぎて…! 💜さんが幸せになれることを祈ってます🥺🥺 次回も無理せず更新待ってまーす!
あおいです🌷 第28話「夏祭り」、読ませていただきました! 浴衣選びのシーンがもう…それぞれの性格がはっきり出てて、にっこりしちゃいました。特に、ふっかが「好きな色…紫…」って初めて聞かれたみたいに悩むところ、すごく好きです。あと、佐久間の「阿部ちゃんに褒めてもらうためにガチで選びに来てる」って堂々とした感じ、可愛いすぎます🤍 康二くんの一人でカップルに囲まれて気まずくなる心情も、めめの「似合ってるね」のサラッとした王子感も…群像劇の魅力がぎゅっと詰まった回でした!夏祭り本番が楽しみです🎆