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…あの出来事から3年。その雑木林は人間たちが管理せずほったらかしたせいで木や雑草が伸び切って大人が入れないぐらいまで緑で塞がれていた。この近くに牛の独特な臭い、ヒノキのいい自然の匂い、と2つのニオイが入り混じっている道路。まさかの牛小屋2つ。そして広い歩道。なんか、とてもカオスな周りにあのフード?の家がある。だが、フード?は妻に「大事な仕事があるからここには居られない、すまない…。」といい残してこの家も、この世界も出ていってしまった。それを妻は知らない。メイも知らない。もうこれは関係のない情報だったな。前の話に戻すと、メイはこのカオスなところから歩いて20分ぐらいの学校に通っている。その学校は小中一貫で中学生になるとき受験がいらないという、なんていいんだろう。本当だったらすごく大変で緊張のする中学生の受験だか…この緊張を味あわないで中学に登れるなんて。僕もそこに入りたかったものだ…。
あ、僕の名前はルドだ。この物語において大事な説明をする、まぁ…天からの声みたいなものさ。僕はあるときに失敗してしまって、恐ろしいやつに殺されちゃったんだよな。元はあんなことしなければ幸せになれたんだろうなーって思うんだ。そして、転生したのがこの…声の担当だったみたいだ…。これからよろしくな。これでも頑張るからさ、面白そうだし。あと時々いなくなる、ではスタート。
フード?が前住んでた家は今日もドタバタだ。フード?の娘の頭の上には天使の羽と黄金の輪っかが中に浮いている。それと目も特徴。目の瞳は白い十字架の模様が入っている。二本線がかいてあるほっぺ。これはどれも生まれつきで、ケガをしてこうなったと言うわけではない。天使の輪っかと羽はフード?から。しかし背中には翼が生えなかった。目は母から。とてもそっくりで笑い方も似ていた。そんなフード?の娘、メイは学校に行くためのエネルギーを蓄える、朝ごはんを食べていた。目玉焼きとベーコン。コンスープ。…んっ?コーンスープじゃないのかって?なぜか僕の場合コンスープなんだよな、みんなも言うときそうじゃないのか?あぁそうか。別にどうでもいいさ。メイはコンスープが大好きでクルトンがサクサクなのがいいそうだ。僕もクルトンはサクサク派だ。そんなことを言っていたらメイが全部ご飯を食べ終わり洗面台に行った。髪の毛があちらこちらに跳んでいるのをいい匂いにのするスプレーをシューとかけて長い髪をとかしていく。首を横に左、右と振るとその香りが周りにまう。紙で髪の毛を拾うと…ダジャレじゃないぞ。メイは歯を磨き始めた。口の中に歯ブラシを、入れて小走りで2階の自分の部屋に急いだ。
「ほら!メイ!口に入れながら走るのはだめよ。危ないでしょ、手にブラシを持って歩きなさい。」
っと母。だが無口で階段を両手と両足を使って駆け上がった。2段飛ばしでも良かったがなんとなく手を使った。スライド式のドアを開けるとさっきまで寝ていたベットの上が毛布が荒れていた。いつもこんな感じだが。朝の日差しが消しカスと下じきの置いてある机に反射してちょうどメイの顔に光が当たった。手を振りながら
「まぶっひっ!!」
と声をもらし、しゃべったせいで口の隙間から歯磨き粉と唾液の混ざった液が床に落ちた。
「やべっ」
右のタンスの上にあった箱紙を何枚か取って、床に膝を落とし右手に紙、左手で歯ブラシを持った。さっさっと自分の唾液を取ると丸めてゴミ箱に捨てた。ランドセルのもとに行くと中身を確認せずにそのまま左の肩に乗っけて階段を駆け下りた。
「こら。メイ!時間大丈夫なの?もう30分よ!友達またせてるんじゃないの?!」
母の話を聞きながらメイはうがいをして吐き出した。口を開くと
「分かってる!あと着替えるだけだから、5分もかからないから大丈夫、余裕。」
「また!自分が余裕でも相手を待たせたらいけないでしょ。メイの友達、外で待ってるかもしれないのよ。あとここから8分ぐらいかかるし、少しは相手のことを考えて余裕を持ちなさい。」
「ママの話長過ぎて、玄関まで来てるじゃん。じゃあ行ってきます。」
母の話が長く、着替え終わりランドセルを背よい玄関で靴を履いたメイは呆れたように言った。
「あれ、本当だわ。行ってらっしゃい。気をつけてね。帰るときに気をつけるのよ」
「はーい」
とドアを閉め、冷たいコンクリートの道を進んでいく。メイはこのいつも通っている通学路が気に入っている。雨が降っても傘をさして行きたいぐらいだ。なぜなら牛の臭いからヒノキ、町のニオイに変化するのが楽しいし風景がいつもと同じだか車が通るたび風を感じるのが好きだからだ。つまりいつもおんなじ道を歩いているが感じられることが毎日違うのだ、ヒノキの匂いがしなくなると日差しが強くなった。木の葉っぱのおかげで日陰になっていたのだ。たまに歌を歌うことがあるがどれも完全には歌えずリズムだけが頼りである。しかし、今日は無言で歩いている。珍しくまともに歩いていたのだ。今日はなんだか…いつもと違うことが起きそうだ。まだ起きると決まったわけではないがそんな感じがするのだ。僕的はね。
「おっ、見えてきた。ユナちゃんの家!」
っといった直後。メイの友達ユナが家から出てきたのを見て、私も早く行こ!と思ったのか急に走り出した。そして案の定…。転んだ。
「どすっ。……。」
痛かったけど泣かず。声も出さずに起き上がりユナのもとへ行った。それを見ていたユナはびっくり。急いで駆け寄る。…、少しだけ笑いそうになりながら。
「ちょっと大丈夫?朝からはしゃいでない?」
「あ、うん。大丈夫、ふふっ。」
「…。うふっ。あとおはよう!メイちゃん。」
「おはよう!じゃあ行こー!レッツゴー。」
「ねぇ、また転んじゃうよ!ゆっくり行こうよ〜。」
そこからは転びはせず、ゆっくりいつもどうりあるき始めた。子供特有の謎のおしゃべりで会話が盛り上がりメイとユナは学校前に笑い疲れる。道行く人に挨拶をしたり、時にはごみ拾いなんかもやっていた。ごみ拾いやったときはとても学校の先生に褒められた、賞状もらえるかな!と期待していたが校長先生がうちの生徒のなかでごみ拾いをしていてすごく良かったと言う報告だけだった。どうせならテレビでインタビューされても良かったのに。っとこんな妄想をしている2人。考えていることはほとんどおんなじで気が合う。本当に友達で良かった。
「ドラえ○んってどら焼きじゃなくてコーンポタージュが好きなんだって。あんこ食べるとアレルギーが出ちゃうんだってよ。」
「えぇ。うっそだ〜。ドラえ○んはどら焼きが好きなんだよ?え?。」
これを簡単に騙されるメイ、大体他人から言われたことを信じてしまうのだ。もちろんこれはネタだし、コーンポタージュが好きと公式さんが言ったわけではないので全てウソだ。
「あ、踏切りだ。鳴る前に急ごう!」
「うん!」
ここの踏切りは捕まると母の話より長いから急がなくてはいけない。もし捕まっても違う道があるがそこからだと遠回りになってしまい、遅れる可能性があるから控えている。使うのは、時間に余裕があるときだけだ。
「鳴らなくて良かったね、今日どっち行く?普通の道?それとも裏道?」
「それは決まってる…裏道でしょ!」
「だよね!」
ユナが言っていた裏道と言うのは家の影でできた日陰がたくさんある道幅の広い道だ。だから、普通の道を行くことはない。あと大して学校からの距離は変わらない。夏になりかけの時期では日陰がある方がいい。
「ここさ。あんまり人通らないからいいよね。」
「分かる。私達には最適な道だよね。」
と私達2人だけで道を占領していると後から車が来た。裏道の怖いところは静けさと車そして…空き巣。ここの空き巣は毎日見慣れてるから大丈夫になってきたけど、やっぱり少しだけ怖いらしい。2つのドアがあるのだが一つは真っ白であまり汚れていないきれいなドアだ。もう一つはボロボロで破損している状態のドアだ。もちろんどちらも開かない。開いたらむしろ怖い。そんなドアを天国と地獄、と2人の少女は呼んでいる。なかなかネーミングセンスがいいようで。少し進んだ先に左に曲がるところがある。そこを曲がれば学校だ。いろいろと長かったがここからがメイたちの楽しみだ。特に休み時間のトランプのゲームが最高に楽しい。授業の始まる3分前とかではなく、1秒前にやめるという。どれだけやりたいんだ君たちは。
学校に着くとまずはお別れ。まさかの別クラスで少し悲しい。そのクラスに行くと女子ほぼ全員が、
「おはよう!」
と言ってくる。すごい仲間思いのクラスだった。そこが私のクラスのいいところだなーと思うメイだ。
どちらがいいですか?
▶少し休息を取る
▶だが断る
『さようなら。』
帰りの会が終わりメイは赤いランドセルを持ってユナの教室のドアの前に行った。まだ先生が話をしているみたいだ。でも少しで終りそう。メイはチラチラ、ガラス越しに先生の様子うかがってみた。その先生の前にユナがいることに気づき、ユナの方に視線を向けた。メイのクラスが早く終わったみたいで、ここの教室のガラスの先で先生の話を聞いたのは初めてのことだったので最初は戸惑ったが、ユナもこんな感じで持ってるのかと実感できた。
『さようならー』
挨拶が聞こえて誰よりも早くドアをメイは開けた。
「失礼します。ユナー早く!遊べなくなるよ〜。」
とユナのもとへ駆け寄り急がせるように口調をゆったりめにした。
「ちょっとまって!今ランドセルに教科書入れてるから!メイはランドセルに教科書入れてんの?、いつも軽そうなんだけど。」
机の中からだんだんと重なった教科書を取り出しランドセルに入れているユナが口を開いた。
「う〜んと。筆箱とファイルと宿題と国語の教科書だけ、かなっ。」
「それ全部宿題のやつじゃん。家で自主勉強しないの?」
「しない。めんどくさいしやんないから。」
「…。まぁ…私もやらないけどね。一応!持っていくだけって言う感じだから。」
「じゃあやらないんじゃん。持ってく意味ないじゃんけ。」
「…。はぁ。まぁいいよ。じゃあ行こっか。」
…ここから雰囲気が崩れていってしまった。どっちが悪いってわけじゃないけど。私ってすぐにヒートアップしちゃうんだよね。ただ気に食わなかっただけで怒っちゃうんだもん。でもこれはただ偶然の出来事だったし、こうなるってことも分からなかった。このあとねユナちゃんの別の友達とも一緒に帰ることになったんだけど、その子がユナを取って来るんだ。ほら、3人いると2人と1人になるって言うだろ?それがその通りになっちゃって。あの2人が歩くのがのろすぎて私つい怒っちゃったんだ、嫉妬と何もやることないっていうのが重なってむかついちゃって。そんなことでイライラする私ではないのに。 なんでだろうか…。今日は何かがおかしいな…。
「ねぇ!早く行こうよ!先に行っちゃうからね!」
「待ってよ!置いてかないで!どうしちゃったの?今日…メイ…?変だよ…。おかしいよ…。こんなに怒ってたっけ。私が遅いからってそんなに怒こる…?」
と、そのまま声を出して泣いてしまった。メイは はっ…となり、どうすればいいか分からなくなった。ユナの友達は私を見つめた。睨んではなく、ただ謝った方がいいよという目で見つめてきた。
「……。」
「っ…。私は…、ユナなんて、大ッ嫌い!どうしてそんなに泣くの?!酷いことしてないじゃないか!もう知らない!ユナなんて…なんて…友達じゃない!」
「…えっ…。待って…!ねぇ、メイ!待ってよ…!」
「嫌だ!もう知らない!」
「メイちゃん!謝らないと、これじゃあ…友達じゃなくなっちゃうよ…!」
ユナの友達が私の手を少し強く握る。でも、
「…いいんだ…!だから…ほっといてよ!」
と吐き捨て、この場を走って抜け出した。メイは走って、走った。裏道を抜け踏切りも、今日話していた道通って手を握りしめて下を向いて目に涙をいっぱいためて、足が疲れそうで声も出さずに走った。
初めて喋らずに帰ったかもしれない。昨日まではユナが私の家の近くまで見送ってくれるのに今日はいない。私のせいで。明日から…いや…ずっと一緒に歩いて学校に行ったり、遊んだり出来ない。私のせいで。どうすればいい?何をすればいい?…。どうしようも…ない?そう考えながらユナの家の前を慎重に通った。親の人に見つかったら、めんどくさそうだったから。家の前を上手く通り抜けたと思ったら、犬のキャップに吠えられた。あの犬ちゃんと番犬果たしてるなって思った。
メイは考えるのをやめて大きく深呼吸をした。でもこの心の変なのは消えなかった。深呼吸するたび、どれだけ心の変なやつの重さが分かった。痛み以上だ。切り傷や打撲などの一時的な痛みは少し立つと痛みが消えるが、この変なやつは…当分に消えそうにないのだ。これは原因が解決しない限り消えないと思った。さっき謝っていれば…さっき怒らなければ…メイは後悔した。せっかくチャンスをくれたのに逃してしまった。でもそれが自分の勝手な意思で先のことも考えずに言ってしまったことは仕方ない…。
「私って…なんでバカなんだろうっ…」
「…なんだろう…」
ヒノキの匂いがする道まであともう少しのところで何か頭に浮かんだ。でも、ごもごもしてて分からない。またごもごもが聞こえる。
「……、どこから聞こえるの?」
集中して聞き取ろうとすると、長いごもごもが来た。しかしメイには聞き取れない。すると大きな風が左の方からふいてきた。まるでその奥に居るかのように。
「この先に…?」
「あなた…誰なの…?私を誘惑してるつもりなの?」
どこかで聞いたことのある…ような?声が聞こえる。誰だったっけ…?近くにいてくれて、元気で勇敢で…、でも思い出せない…。顔も名前も!
「あなた本当に誰なの?教えて!」
「……。え、情報量ゼロだし。意味わかんない人に話しかけられたってこと?」
聞いたことのある声だった。だか名前を聞いた瞬間違う人だと思った。だってそんな名前ではなかったような気がするからだ。でもなんか…ちょっとだけ!元気が出た。久しぶりにあの人の声を聞いたから。名前とか全然覚えてないけど。
メイは涙も怒りも吹っ飛んで謎の声に釣られた。 ……。いや、僕ではないよ?。さっきいっただろ? ルドだって。疑わないでほしいんだか。あと僕は死んで転生してるし、あと声も違うだろ!?あんな…かっこいい、少年みたいな声…。出せるわけ無いだろ。ペェラって言ってたし…どうせ、ヒーロー気取りの少年だろうなっ。……。バカにしてないからね?
「まずはこの先に、行ってみよう…。何かあるかな」
メイはあの3年前の出来事があった雑木林のなかに入った。なんだか懐かしそうだった。草はボーボーで手入れも何もされていない。木も伸び切って地面に突き出している。足元に注意しないとすぐ転びそうだ。長い草をかき分けていくと虫が出てきた。捕まえようとすると逃げてしまう。少しずつ歩いていくと、なぜか不自然に草が生えていないところがあった。
「?。なんでここ草が生えてないんだ?。あとなんか白くて茶色い羽?みたいなのが落ちてる。」
と言いながらそこまで進んだ。後ろを振り向くと全然、元いた道が見えない。この雑木林に迷い込んだみたいになる。その羽を見ると少し光っていた。持ち上げてみようと思ってその羽に触ってみた。
「おぉ…。なんか重くはないけど、気持ち的に重く感じる…。さっきの私みたいだ。」
ザッ…ザッ…ザッ…。
「ん…?なんか足音みたいなのが聞こえる?え。ちょっと隠れたほうが良さそうかな…?」
嫌な予感がした。恐ろしいような、さっきまでの温かかったのが冷たくなるのに感じたから。
光る羽はメイの右手の中に。身をかがめて、バレなそうな日陰に隠れた。大丈夫だとは思うが、バレたら一貫の終わり!という気がして…怖かった。僕も怖い…。足音が近づいてきた…。ひぃ…なんか、無理ぃ!メイは、なぜか願い事をしてる!?なんでなんだい!?
「(私は、間違ってしまった。でもこれは自分でも分かってる…。謝らなきゃいけないこと、勝手に怒ってしまったこと、それは全部受け止めてる。だから、その私を許してください。また仲良くさせてください…。一緒にまた…笑顔にしてください…!)」
っと目をつぶって、右手を握りねがっている。羽が壊れそうで壊れなかった。とても強いんだなと思った。私もこんなふうに強くなりたいな…。草の匂い…。冷たい風…。私の心臓の鼓動…。!!!。
【承知した…あの世界へ送ってやろう…。あの翼の男からの遺言状だ…。お前は例外だが行くことができる。あとお前は不思議な力で守られている…。ピンチのとききっと…助けに来るだろう。ではな…。】
あのときの 全てが リンクした!
その時 メイの手から羽が消え、この現代から、メイは完全に キエテシマッタ…。
「……。あれ、さっきまでここに子供がいたはずなんだが…いなくなった?久しぶりに来て、懐かしいなーって思ってたんだけど。え…?おかしいなぁ?僕の気のせいなんてことはないよね…。でもなんでまだ フードのことが忘れられないんだ?存在が…消されてない…のか?そんなっ…僕がミスするなんて…?おかしい、絶対に変だ…!フードを殺して3年もたったというのに…俺はまだ…!覚えている!いらだたしい…!嫌なやつ…!見つけ出してやる。フードは…生かしてはおけないっ!俺はアイツを叩きのめす…覚えてろ…次会うまで、僕はお前を追いかけるぞ…。」
ドサッ!
「…痛った…。なんかここ暗いし、羽もなくなってるし…。あの羽どこにいったんだろう…。とても大事なものだったような気がするけど…無くしちゃったな。雑木林にいた記憶あんまりないし…ここどこなんだろう。」
ここから…私の物語は始まる。新しい世界があった。
※主はマイペースに製作中です。
あ、あとプロローグにイラスト更新しました。