ー登場人物ー
指原(さしはら)→今回はメインだが吹き出し無し
金久保(かなくぼ)→〈〉
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ーattention pleaseー
・辛い表現あります
・体調不良表現少し有
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〈はぁ……酒も程々にしてくれよ。〉
怒りと悲しみがこもった説教が部屋中に響き渡る。
また俺は先輩に叱られてしまった。
看守として情け無い……それは分かりきっている。
酒を飲んで業務に支障をきたすなんて看守としてあり得ないのだって…分かっているんだ。
だけど…どうしても…やめられないんだ。
飲まなきゃやってらんない…依存症になってしまったんだ。
その後、部屋に戻りパソコンの電源をつけ、画面を開いた。
ホーム画面に映っているのは自分と同期の川上と末次と一緒に撮った写真だ。
その画面を見る度にフラッシュバックしてくる過去の記憶。
バカみたいに笑い合った日々
一緒に飲みに行った事
2人が消えた時の事
全てを思い出してしまう。
これこそが依存症の原因だ。仲間を失ったストレスが原因。
部屋の周りには雑に転がった酒の瓶や缶が散らばっていた。
「やってらんない…これがなきゃ…」
そう言っているうちにまた一つ缶が床に転がった。
無気になって一気に飲んだせいか、一気に頭痛と吐き気が襲って来た。
いつもそうだ。一気に飲んで吐き気が襲ってきたあと嘔吐してしまう。
嘔吐すれば、、一緒に今までの記憶も忘れられると思ってずっと症状を放置していた。
それが裏目に出たのか、今日はいつもよりも頭痛が酷い。
痛みに悶えてる声が聞こえたのか、部屋の外から先輩の声が聞こえて来た。
〈大丈夫か…………、、?〉
本当は今来てほしく無かった。
先輩の忠告も無視し、酒に溺れ、挙げ句の果てには無様に痛みでのたうち回ってる姿なんて見せたくない……。
いや、見て仕舞えばもう俺の味方はいなくなるだろう。
だが、そんな事を考えられても俺の体は限界を迎えていたため、先輩を追い返すことは出来なかった。
〈大丈夫かッ、?!〉
先輩の声が聞こえたのと同時に真っ暗な部屋が一気に明るくなった。
…それと同時に俺の意識も消えかけていた。
次に目を覚ました時に居た部屋は刑務所の医務室。
先輩が心配そうな顔でこちらを見つめていた。
少しの時間眠って居たからなのか、俺は正気に戻って居た。
倒れた理由は酒の飲み過ぎによるものだった。当然の結果だろう。
この後、俺は先輩に死ぬ程心配された。
合法だから気づかなかったが、俺も…結局は|あいつら《川上と末次》と同じような事になっていたのだと今更自覚した。
それからは少しずつ治していき、悩みは先輩にちゃんと話をするようにと約束を交わされた。
次は……ちゃんと誰かに悩みを話せればいいな……………。
ー終わりー
コメント
6件
かなちゃん!さっしーは任せたぞ!
ぁ、さっしー!よ、良かった、?のか、? さっしーにもお願いが、、 金久保さんもなんか倒れたりしたら同じぐらい問いつめてくれ!!頼んだぞ!