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現実のキミ

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現実のキミ

5 - 第6話 「ただの日常」

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2022年06月15日

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「またエラーが出てるよ!何度やったらできるようになるんだ!」

毎日毎日ミスばかりして怒られて、人生はつらかった。

電車には来都くんのライブから帰るファンが乗っていて、本気でキツくなった。

なんのために生きて、なんのために働いているのか。

唐突にわからなくなった。


引っ越してきたばかりの頃、とんでもない偶然で来都くんに会った。それからなぜかとてもついてない。

きっと運を使い果たしてしまったんだ・・・と、占いを見ながらいつも通りに電車を降りた。

すると後ろから、肩を叩かれた。

「ねえキミ、あの公園の・・・」

後ろを見ると来都くんがいた。

「あ、僕あの公園行くからさ、よかったらお話ししようよ!」

偶然同じ電車に乗って帰ってきたのか、帰る方向も同じだったから一緒に帰り道を歩くことになった。

これ、誰かに見られたらまずい・・・

でも、来都くんはある意味スター染みていない。

気にせず横を一緒に歩いてくれたけど、なにも喋れなかった。


公園に着くと、ベンチ越しに座った。


「今日はお仕事だったの?スーツだけど(笑)」

来都くんはぐいぐい話してくれた。

仕事で波に乗れないことも、ITの仕事が難しいことも全部聞いてくれた。

「でもそれって、キミにしかできないことだよね?すごいよ!僕絶対できないもん!!」

すごいよ・・・推しが横でめちゃくちゃ褒めてくれてる。テレビ越しに頑張ってとしか言われなかった私が、目の前で。

なんかおかしい。絶対こんなことありえない。

また私、夢でも見てるのかな。

お互いの沈黙が続き、彼はまた話し始めた。

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