ブラックの電磁砲が、バナナのバズーカが、赤ちゃんのパンチが、レッドの炎が、ブルーの氷が、ゾンビとスケルトンを一掃していく(マネーは覚醒を使おうとしたら全力で止められた)。数は多かったがスポナーを破壊して仕舞えば数はだんだん減っていく。
数十分後。
全てのゾンビとスケルトンを倒した。
「ふぅ……数は多かったですが強さはそうでもありませんでしたね」
「先に進もう」
「……みなさん疲れてますよね。ここで一旦小休憩をとりませんか?」
ブラックがそう提案すると全員頷き、一旦小休憩をとる事にした。
「あのリデルという女性が言っていた“王”……誰だと思います?」
ブラックが問うがリデルと実際に対面したのはブラックとすまない先生だけである。
「さぁな。ぶっ飛ばしてやればいいだけだ」
「とりあえず銀さんを誘拐する変態である事に変わりはないな」
興味があるのかないのか分からないレッドと辛辣な物言いのバナナ。
「どんなやつでも俺のパンチでぶっ飛ばしてやるぜ!」
「とりあえず脳天に一発ぶち込まねえと気が済まないしな」
殺意が高い赤ちゃんとブルー。話し合いになっていない。____その時
「……銀さんって可能性は?ボソッ」
壁にへたり込んでぐったりとしているすまない先生がそう呟いた。
『は……???』
生徒全員の声が揃った。
「まさか、そんなわけないでしょう」
ブラックが即座に否定する。
「……でも、さ……トラップで、僕達を、殺す気……ないと思うん、だよね……」
確かに面倒なトラップだったがしっかり対策を講じて挑めば、さして難しく無いトラップばかりだった。
「……優しいな……って……」
「いくら優しいとはいえ……」
しかしこんな大規模なトラップをこんな短期間に作るとはなかなかの腕である。さらにブラックは一度リデルに殺されかけている。それなのにわざわざ殺さない程度のトラップを作る意味はない。情報によるとコルテージュのリーダーはリデルなので、以下の構成員がリデルの意思に反することをするとは思えない。となると
「……やはり……情報には載らない、リデルより上の人物……」
(だとしたら銀さんという可能性も……)
ブラックはブンブンと頭を振ってその不穏な考えを消した。
(これ以上は考えても詮ないことですね。どちらにしろアジトに行けば分かることです)
ブラックは立ち上がる。
「みなさん休憩は出来ましたか?」
全員が頷く。
「では、進みましょう」
ギィィィ……
ゴポゴポ……
扉の先はマグマアスレチックだった。
(もうトラップは勘弁してください……)
ブラックは思わず頭を抱えてしまった。
コメント
2件
えぇ!銀さんがリデル?!まじかよ!いやほんとそうであってほしい…もし操られてるなら早く解放してあげて! なんか赤ちゃんとブルーの殺気すごいね、私のとこまできたよw 一体何個トラップを乗り越えればいいのやら
……………………銀さんは、操られてるはずだ、大丈夫だ、銀さんがそんなことするはずない、大丈夫だ、