テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
次の日、
「出雲は休め『月月火水木金金』は俺達で十分だ」と工兵たちに言われたため
休みを取っていた
隣には…
「お出かけ、お出かけ、出雲とお出かけ♪」
出雲「あまりはしゃがないで〜」
いつもより一段と明るい月城だった…出雲は知っている
明るい表情や行動をとってる時の大半は精神的に辛い時だということを
月城「どうしたの?そんな暗い顔して〜」
出雲「ん?何でもない」
月城「出雲と都会でお買い物なんて楽しみ〜♪」
月城「わぁ〜!ココナツ!ココナツがあるよー!」
出雲「何でレンガブロックと金床とマグロ刀買うのさ……重たいよ〜」
色々なお店を回って商店街で果物屋を見ていると…
「ギャァァァ!!」
月城「?!」
出雲「……?」
慌てて店を出ると…
人斬り「うるせぇ!全員ぶち殺してやる!!」
月城「あの人……脱獄囚だよね…確かあの刀で十五人は殺してるらしい……」
出雲「……逃げるよ、今は勝てる可能性は低い」
人混みに紛れて逃げるが人斬りは早い
しかも追いつかれたら殺されるという地獄だ
月城は息切れをしている
死神は迫っている
出雲「あれ…?我々最後尾じゃね?」
月城「え…?」
人斬り「これで32人目〜」
ヒュカッ!!
出雲「くっ…!」
咄嗟に木刀で刀を防ぐ出雲だったが…
人斬り「遅いねぇ〜」
グサッ!
出雲「ッッ…!!」
人斬り「武器を刀だけだと思ったら大間違い」
月城「出雲!」
出雲「逃げろ!!僕絶対大丈夫だから!」
月城「…わかった!」
人斬り「賢明な判断だけど…」
地面に転がっていた小石を拾い月城に投げる
小石は月城の頭に当たり月城はその場に倒れ込む
出雲「月城っ!」
人斬り「大丈夫、気絶してるだけだから、殺すときは斬り殺すよ」
出雲(僕は左腕を刺されてるか…逃げることはできるけど…月城を抱えて逃げることはできそうにない…)
人斬り「へぇ…やるの?その木刀1本で」
出雲「軍隊あるいは警察が来るまでの時間稼ぎだ」
鈍い音が響き渡るが木刀は折れない、まるで出雲の意志に応えるように
出雲(もらった…!)
ドカッ!!
十数メートル吹き飛ばされた
出雲(まだ戦える…)
人斬り「まだ戦えそうだけど…こっちは人を斬り殺しに来たんだよ、てめぇを殺しに来たわけじゃない、だから君の姉かな?殺しちゃおっと」
出雲「!」
向かおうとしたがすでに遅かった。人斬りは瞬時に月城の背後に回り込み、その細い首を無慈悲に掴み上げる。
「動くな。少しでもピクリと動いてみろ、この姉貴の喉元を掻っ切る」
人斬りの冷酷な声とともに、月城の白い首筋にギラリと光る刃が押し当てられた。
鋭利な刃先が、ほんのわずか肌に食い込む。薄皮一枚を隔てたすぐ下には、ドクドクと命を刻む頸動脈がある。人斬りが指先に少しでも力を込めれば、それだけで月城の命は呆気なく散ってしまうだろう。
「……くっ」
309
#魔法
こはる
538
292
出雲の全身から血の気が引いていく。
呼吸をすることすら躊躇われるほどの圧倒的な緊迫感。左腕の激痛など、月城の首元に添えられた冷たい刃の恐怖に比べれば、もはや無に等しかった。
ほんの少しの身動きさえも命取りになる極限の距離で、人斬りは楽しげに出雲を見据えている。
「へへ、いい表情(かお)するじゃねぇか。さあ、どうする? 木刀を捨てて降伏するか? それとも、こいつの血飛沫が見たいか?」
有無を言わせぬ刃の支配を前に、出雲の意志が試される
出雲「分かった、その代わり彼女には手を出さないな?」
人斬り「もちろんだ」
木刀を落とし少し離れたところに蹴る
出雲「……満足か?」
人斬り「そんな単純に人の願いを聞いてさ〜こっちは刀持ってるんだよ?」
出雲(やられたっ…!初歩的なミスだ!)
世界線を何個も壊してきた出雲が簡単なミスでつまずいた
出雲「このクソやr…」
腕のナイフを抜いて投げようとした瞬間
ドカンッ!!
出雲「?!」
人斬り「?!」
そこにいたのは出雲が設計した機械兵士
近接戦闘特化モデル一一型だった
出雲「機械兵士…?」
一一は黙って刀を構える
人斬り「おお…これは斬りがいがありそうじゃないか」
最初に動いたのは一一だった、しかし人斬りを攻撃した感じはしないなぜなら…
一一「姉じゃなくて彼女だよな?」
出雲「あぁ、そうだ」
一一「まぁ撤退してろ、こいつは俺が片付ける」
出雲たちが逃げたことを確認した後再度刀を構える
一一「さぁ…来いよ、てめぇなんざ絹豆腐みたいにしてやる」
人斬り「そんなデカい口叩いていいのかな?」
一一「ナイフポッド!発射!」
肩や腿の付近から無数のナイフが発射される
流石にとんでくる武器には対応できなかったのか敵は弁慶みたいになってその場で死亡が確認された
【後日】
工兵が一一型を出動させたことを病院で知った出雲だった(出雲も数時間後に退院したそうな)
コメント
1件
いやあ、買い物デートからの急転直下、めっちゃハラハラしたわ…!月城の明るいテンションの裏にある繊細さ、出雲がそれに気づいてるところがもうグッときた。戦闘シーンも木刀1本で踏ん張る粘りが熱いし、最後に一一型が颯爽と現れて「姉じゃなくて彼女だよな?」って決めてくるところ、笑ったけどカッコよかった🔥 次回も楽しみにしてる!