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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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今日は何故か目覚めがよかった。気分が良い。だけど、今日もいじめられるのかと思うと憂鬱だ。

「おはよー」

「……………あ、おはよ」

ゆきなりが返事をする。今日は昨日より更に元気がない。というか……

「………おい、その首筋なんだよ」

ゆきなりの首筋………というか、首に縄のような痕があった。

「………関係ないだろ」

「関係あるでしょ、いじめっ子といじめられっ子っていう関係が」

「………」

ゆきなりは一言も発しなかった。

「はあ、言いたくなかったら別に言わなくていいよ」

「最初からそうして」

そっから今日はゆきなりと話さなかった。





休み時間

俺が廊下を歩ってると……

「あ、やっほー、りょーた君」

後ろから声が聞こえた。ゆきなりより低い声の人だ。聞き覚えがある。

「あ、なりあき先輩」

なりあき先輩。ゆきなりのお兄さんで、受験生なんだけど……

「あの、最近ゆきなりの様子が変わっていませんか?」

「え、何?本当は結ばれるはずだった俺がゆきなりに暴力とか奮ったりしてると思ってるの?」

………極度なブラコンだ。

「いや、そうじゃなくて、嫌がってるのに無理矢理何かしてないですよねってことです。それくらい分かってください」

「あ、そういうことねぇ、まあ、俺は嫌がってたらちょっとは粘るけど、諦めるよ?だけど、少しゆきひとがなぁ……」

ゆきひと。それはゆきなりの弟だ。1回だけ会ったことがあるけど、真面目っぽそうだったんだけど……

「ゆきひと君がどうしたんですか?」

「いやぁ、ゆきひとね、俺のゆきなりに手出してくるんだよ、ゆきなりに首輪させたり、無理矢理キスしたり……」

「え、鱚……おいしそ…」

「あ、魚じゃないよ?」

「あ、分かってますよ」

ん?待てよ?ゆきひと君もなりあき先輩もゆきなりのことが恋愛的に好き。じゃあ、親は……

「あの、ゆきなりの親はゆきなりのことどう思ってるんですか?」

「あー、両親どっちもゆきなりのことが好きだよ。恋愛的に」

やっぱり………つまり、ゆきなり、逃げ場ねぇじゃん……

「多分、まだ愛が軽い順で言うと、父さん、俺、母さん、ゆきひとって感じかな?」

「え、ゆきひと君って一番愛が重いんですか?」

「うん、何なら、ゆきなりを監禁しようとしてたし」

「まじか」

知ってしまいたくない事実を知ってしまった。ゆきなりはいつもより暗かった原因は家族全員にあった。

「でも、りょーた君、ゆきなりのこと心配してくれてありがとう!でも、りょーた君とゆきなりってどういう関係なのかな?」

「え」

どういう関係か?そんなの決まってる

いじm

「………ただの友達の関係です。ちょっと今日喧嘩しちゃったんですけど、明日は仲良くできると思います」

「…そっか!ビックリした!」

勝手に俺の口が開いてしまった。まあ、そういった方が良いんだろうね。

「………思ったんだけど、りょーた君って好きな子っているの?」

「え?どうしたんですか?急に」

何か急に恋ばなになっている…

「好きな人、は───」

『ねぇ、りょーたってあやの事が好きなの?』

「!?」

「え、ど、どしたの?」

「あ、すみません」

急に女の子の声が聞こえた。っていうか、思い出したのか?何でだろう。記憶がない。俺の中で一番大切だったはずなのに。っていうか、別にあやは好きなんかじゃない。ただの幼馴染みだ。

「………もしかして、辛い思い出思い出しちゃった?」

「あ、いえ、そういうことではありません」

「よかったぁ」

なりあき先輩に心配されてしまった……

それにしても、今の声、誰だっけ……

「あ、そろそろ授業始まっちゃう」

「あ、本当ですね」

「それじゃあ、また今度!」

「はい、それでは」

これでなりあき先輩との会話は終わった。





給食

何だか今日の給食はいつもより美味しかった。本当は美味しく食べれるはずがないのに、とても美味しかった。

自分の感情、おかしくなっちゃったのかな?

やっぱりゆきなりは暗い表情だ。美味しくなさそうに食べてる。でも、おかわりしてる。

その顔を見てると、何故か食欲がわく。俺、ドSじゃないんだけど……

なんだか良い気味だ。








放課後

放課後は特になかった。

画像

俺が少し狂ってしまった以外は───





今日も日記を書こう。

でも、その前にあやに連絡だ。

り《ねぇ、あや、今良いかな?》

あ《なに?》

り《あのさ、少し過去の話していい?》

あ《別に良いけど》

り《ありがとう》

り《あのさ、小学生の時一緒にいた子がいたじゃん?その子の名前って何だっけ?》

あ《……は》

あ《え、だめ、思い出せない》

り《え、でも、俺たちずっといたよね?》

あ《うん、でも、なんでか思い出せない。おかしい》


…………やっぱり。

俺たちは何かを忘れている。忘れてはいけない何かを───


り《ごめん、もういいよ、ありがとう》

あ《あんた、何したいか分かんないけど、無理すんなよ?》

り《うん、わかった》





今日の日記

『最近、ゆきなりはだんだんと元気がなくなっていってる。だけど、俺は逆にそれを見るたび嬉しくなっていく。

何でだろ?でも、だんだんとこれがエスカレートしている気がする。これ以上エスカレートすると俺とゆきなり、あとみんなに迷惑がかかる。それはだめだ。

この日々を変えないと。』




第3話、おわり!

いや、りょーたがだんだんと狂っていきますよ!

え?何でりょーたが狂っていってるかって?

…………これはいつか別の物語で解説していくぜ(何でだよ、この物語で良いだろ)

ってか、僕ってあんまり有名じゃないんだよね…

どうか、僕を!良い意味での有名人に!いや、皆には知られたくないや(どっちだよ)

今日は少し短めの物語だったぜ☆(おい)

只の独りぼっちだから僕には関係ない

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中原 しゅんや…12歳。りょーたのクラスの中で、一番頭が良い。モブ(おい)

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