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みんなの”他人”の定義ってなに?
俺は俺以外の人間は他人。
みんなは顔見知りからだとか顔も名前も知らない人とかを他人と呼ぶのだろう。
でも俺は違う。
同級生とかメンバーだろうが、
他人だ。
血が繋がってる?
俺を産んでくれた?
そんなの関係ない。
血筋があったって
俺じゃなければ他人だ。
俺じゃなければ俺の”気持ち”も”考え”も
“痛覚”も”味覚”も何も知らない。
またもや苦しみなんて知るはずもない。
それなのに
俺の気持ちも考えも全て知らない癖に俺を語らないで欲しい。
でもさ友達がいないわけじゃないんだよ。
俺以外の『人間』は他人だし友達になんて昇格しない。
メンバーはただの偽り物(つくりもの)。
じゃあ”人間”じゃなかったら?
友達になれるよ。昇格できるよ。
そう、俺の友達はカッターと薬。
あとどれぐらいしたら偽友(しんゆう)に昇格できるだろう。楽しみだ。
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『僕は君を信じているよ。
だから今日から友達ね!!!』
俺は嫌いだ。
人は信じてはいけない生き物だ。
裏切ることだって簡単にできる。
それなのに信じて裏切られたら
『信じてたのに、!』
だとか
『裏切るなんて最低!』
だとか嘆くやつらが大嫌いだ。
まあ俺もついさっきまで嘆いてたよ。
犬みたいにわんわん鳴き狂ってね
メンバーに裏切られた。
ただの偽り物(つくりもの)なのに。
俺はそれに依存して信頼して溺れていた。
絆はできるまでは長いけど、無くなるのは一瞬
俺はそれを忘れていたよ。
それなのに裏切られて嘆いてさ
忘れていた俺が悪いのにさ。
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『赤ッッッッ!!!!!!』
偽り物(つくりもの)の絆で結ばれていた他人たちが俺のもとに集合した。
『ねぇ、そこ降りて?』
柔らかい笑顔と高い鼻。
大きい目に黄色の透き通った綺麗な瞳。
顔の整った君が話し出す。
俺は聞き返した。
『なんで、?』
『お願いだよ、ポロポロ』
次は綺麗で小さな顔をぐしゃぐしゃにして
涙脆い君が話し出す。
『俺、君達の醜い事(ねがいごと)
沢山聞いてきたとおもうよ?w』
『またビジネス不仲でゲームしようや、』
大人っぽい声や性格の割に可愛い顔立ちをした君が話し出す。
羊みたいにふわふわな髪の毛だ。
『そんな所にいたら危ない。
さっさと柵からおりろ。』
ちょっと怒り口調の君。
いつどんな時でも声だけはいいね、ww
俺が昔話しかけただけあるよ、w
『裏切った君達からそんなこと言われる筋合い ないけど、。』
『俺まだ世界へ連れて行ってあげれてない。
まだ文化も完璧に作れてないよ。』
紫に綺麗に染められた髪の毛を風で揺らしながら話す君。
1度は俺をどん底から救ってくれたよね。
でも他人は他人なんだ、ごめん。
『俺はさっさとここを飛び降りたいんだけど』
『偽り物(つくりもの)の絆ってことを忘れて溺 れていた俺が悪いんだから。』
『だから俺はここからいなくなって罪を償うだ けだよ。』
『あ~、それとも殺人犯になるのが嫌だった?』
『それなら地球のどこかへ消えるよ』
『ちがっ,,,そうじゃない、』
俺の相方が話し出す。
『違うならさっさと罪を償ってくるね。』
『わんわんやめてよぉポロポロ』
いつまでも泣く君。
『罪を償うか、消えるか2択しか俺にはない』
『え、もしかしてだけど収入面で心配になって る?』
『それなら心配しないでww
この後俺の家行って、リビングの戸棚開けて みてね。』
『じゃあ俺償ってくる。』
みんな圧倒されたのか黙ってしまった。
それでも水色の真っ直ぐな瞳の君だけは泣きながら止めていた。
いつもはおふざけばかりでセリフだってまともによまない。
そんな君が。根はやっぱり優しくて真面目なやつなんだ。
『俺行くね。』
俺はその一言を最後にこの世からいなくなり
無事に罪を償った。
最後に意識が朦朧としている時に聞こえた声は
謝ってばかりの”真り物”(つくりもの)の絆で繋がったメンバーの声だった。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
つくりものに意味を込めたのですが気づいた方いますかね。
分からなかったら、『偽 対義語』で調べてみてください。
そしたら分かるかもしれません。