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R元年9/25
今日は昼間に大掃除をした。
えらいでしょ?
一人暮らしだから誰も褒めてくれないけど。
その時棚の中から卒業アルバム見つけた。
見てたらすごい懐かしいってなって感動しまくったな〜。
結局そのせいで掃除やめちゃったけど。
私が若くて友達も若くて年取った気がした。
まだ高校卒業からそんなに経ってないのに。
ネコは髪染めたし、私は髪切ったし、夕日は声優になるし…
時代の流れって早いって再確認した。
「里茶の家って綺麗だけど汚いよね」
「どういうこと?ネコの家は綺麗だけど負けてないはず!」
私は今日朝からネコを家に招いて遊んでいました。
そしたらあろうことが人の家の内装にケチをつけたのです!!
「整ってるけどものが多い気がする」
なんだ褒めてくれてたのか〜、とはなりにくいですが整っているって言われて悪い気はしません。
ちなみに私はこの子をネコって言ってるけどこの子が本当に猫なわけじゃなくて猫又陽景(ねこまたひかげ)っていう名前だからあだ名がネコなだけで、本当は陽景ちゃんって言う人間の名前があるのです。
この時密かに努力家の私はネコが帰ったら大掃除をすることを決意しました。
ネコと遊びに遊んで午前中が終わりました。
「(現在時刻は11:24…昼ごはんを食べてもいいけど私はお腹がすぐ空くから12時は越したいな…太っちゃうから)」
そこで革命児の私は思いつきました。
「昼ごはんを食べる前に掃除をしよう。」
次ネコが家に来た時にしっかりドヤれるようにがんばろうと決意しました。
普段はダルくてサボってる掃除もやり始めると案外作業が進むものです。
あっという間に寝室を片付け収納の片付けに移ります。
収納の棚の中に浮いた色をしたものがありました。
まるで、原宿を歩く若者のように自分の存在感を存分に、いや、それ以上に表に見せつけ個性を超越してしまったような色をしている本が一冊。
何故そんなに違和感を感じるのか、それに気づくのは一瞬でした。
基本的に、本にはブックカバーを欠かさない私にとって、本棚は背表紙が大体茶色系の色に統一されます。
え?見分け方がわからない?
著者ごとに仕分けてるからすぐに見つけられますよ。
小説なら最低でも5周はしますよね?
そんな茶色系の背表紙が並ぶ中、一冊サイズが大きく尚且つ白形をメインに、淡いピンクや薄い緑色が入った本です。
手に取ると表紙にはなんと“卒業アルバム”の文字が…
「うそぉ〜!!高校の卒業アルバムじゃん!」
感動して思わず声に発してしまいました。
「私もやっぱ若い頃あったなぁ〜!」
感動して思わず声に発してしまいました(パート2)。
美しく光沢が残るものの、かすかに色褪せた程よくアルバム感が滲み出ている本を開くと、中に待っていたのは、軽く5、6年ほど前のスマホのカメラで撮った写真くらいの解像度で、頭に焼き付けられている思い出の数々でした。
秋葉里茶は掃除をほったらかして少し前の思い出に浸り幸せな気分になるのでした。