こんにちわーーー
夜行じゃないけど夜行バス的なのに乗りながら書いてます︎^_^
酔わないか心配WWWWWW
*びーえる
*もとせふれの馴れ初めへんです
*最後に音楽用語の説明載せます
彼との出会いはただの市吹
市吹というのは、市に住んでいる吹奏楽が好きな人の集まり的なやつ
僕はそこのユーフォニアム奏者の1人
今は今度の夏の大会に向けての練習をしている
今年の曲はかなり難しい
特に色んな楽器とのアンサンブル、和音の音程、音の強弱、連符などなど
今年の課題曲は【ラッキードラゴン〜第五福竜丸の記憶〜】
(本当にある曲なのでぜひ聞いてみてください!!!!!私の好きな曲です!!)
合奏中も集中力を切らしてしまえば音程が狂ってしまうくらいの曲
でも、合奏中に聞こえる低音の綺麗な和音
最後のクライマックスに聞こえる陰ながらだが程よく目立つ連符
そう、バリトンサックスを吹く彼こそ、僕が思いを寄せている相手、氷室唯だ
彼の低音は完璧と言っていいほど音程も音量も強弱の付け方も全てが芸術のようだ
高音も楽器全体が震えるような力強くも色っぽい
でもそれは僕らの表の顔
裏の顔は
「う、ぁっ、ぉい、まっ…、てぇっ、」
『ごめん、ゆい、待てない、ごめんね?』
「ぁあっ、ゃっ、うぅ…っ、ぁんっ、」
そう、僕らはセフレ
しかしながら付き合っている訳では無い
昨年のコンクール後
今まで以上の素晴らしい演奏をできた興奮で僕の中の熱が収まらず
そして、そこに居たのが氷室くん
氷室くんも興奮が収まらない様子だった
そこで利害一致した僕らはホテルで一夜をすごした
その後は察しの通り、このサイクルはとても体にもいいし、すると楽器のパフォーマンスもあがって、効率も良い
そして僕らはセフレになった
「おい、ここのえ」
『なーに?』
「よる、」
『うん、わかった』にこっ
そして今夜もこの汚くも美しい旋律を奏でる
でも僕はいつの間にかそれじゃ足りなくなって、
心の中に不協和音が蔓延る
この、謎の独占欲、ぐちゃぐちゃした気持ち、彼への気持ちが収まらない
不協和音のように一度鳴れば鳴り止まない
ずーっと波紋のように広がっていく
この気持ちは、なに、?
「こののえ、今日の夜、」
『うん、いーよ』
「んじゃいつものとこで」
そう言って去っていく彼の背中に寂しさが残る
僕らのセフレの関係は絶対にバレては行けない
これは協定を結んだ時の約束のひとつ
自慢じゃないが、僕は女の子に好かれやすい
なんか、優しいんだとか、僕には分からないけど
だからこそ、この関係がバレればすぐに広まってしまう
そうしたら彼にも迷惑をかけてしまう
でも、今日は何故か止められなかった
この気持ちがなんなのか、答えが出ていないなか、なんでなんだろ、
『あ、まって、』
「んだよ?」
『あ、えっと…、』
つい反射的に話しかけてしまった
ここで何も話さなくてもただの変な人になってしまう
『あのさ、最後のところのサックスのアンサンブルのところなんだけどさ、』
「あー、あの連符のところ?」
『そうそこ!あそこの連符のところ、多分しんどいと思うんだけど、もうちょっと低音の音が出てきたらもっと深みが出るなって思うんだけど、』
「あー、それは俺も思ってた」
「でもあそこ息続かねえんだよな、またブレスの位置とか話し合っとくわ」
『循環呼吸は?出来るようになった?』
「まだだな、練習はしてるけど音がしけた音になる」
「あと音程とりずれぇんだよ」
『そっかぁ』
ふと思いついた話題で場を繋ぐ
楽器の話をしている時の氷室くんはすごく楽しそう
昔からバリトンサックスが好きらしい
そういうところも可愛いなって思ったりする
でもそんな気持ちが気持ち悪くて、
裏拍が取れない打楽器の横で吹いてるような気持ちになる
分かりにくい例えかもだけど、なんだろ
端的に言えば気持ち悪い感じ
悪口じゃない、これはもはや嫌悪感
この気持ちが、好きって気持ち、なの、?
「んじゃ、またよる」
『うん、合奏頑張ってね』手振
「おう」
氷室くんはかっこいい
それはもちろんだけど
なんだろね、喜べない
理由は簡単
セフレになる際のもうひとつの約束
それは、絶対付き合わないってこと
その時の僕は別に気持ちよければいい、楽器のパフォーマンスが落ちなければいいって
そんなことばっかだったのに、いつこんなことになったの、、、
彼との夜は最近は欲を吐き出すだけじゃない
シンプルに楽しんでしまってる自分がいる
彼はキスが好き
理由は簡単に気持ちよくなれるから、だって
彼らしくてかわいい
キスをする時に僕は目を瞑る
理由は暗い未来を見たくないから
きもいって、お前とはもう関わらねえって
そう言われる未来を見たくないから、
そして今日もキスをしようとする
『ねえ、氷室くん…、』
「まっ、」
口元に手を添えられ、軽く拒絶される
キス大好きな氷室くんが
僕のキスを好きだって言ってくれた唯くんが
僕のキスを拒否した
その事実に心が軽く苦しくなる
『え、あ、ごめんね、キスの気分じゃなかった、?』
「ぃや、そーゆー話じゃ…、」
『じゃあ、なんで…、?』
すると彼は顔を背けて言う
『セフレ、解消したい』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
バリサクを吹くのは楽しい
なぜなら楽しいから
伴奏でメロディーを際立たせるのも
連符で自分が目立つのも
たまにあるソロで観客をどよめかせるのも
全てが楽しくて、それが自分の全てだった
けど、楽しくて興奮すると、そっちの興奮が収まらない時がある
しばしば、というか、ほぼ毎回
いつだったか忘れたが、いつかの夏のコンクールで
ユーフォが上手いイケメン王子で有名な九重日向が同じようになっていた
気づけば俺らはベッドを共にしてた
でも、マジであいつが上手い上に、良いサイクルだと思ったから
これだったらこいつに楽器の上達の仕方も聞けるし、気持ちいいし、
そう思い、俺からセフレを提案した
そしたらすんなりあいつはそれを受け入れた
『ねえ、氷室くんはなんでバリサクが好きなの?』
「……楽しいからに決まってんだろ」
「逆にお前はなんでユーフォ持ってんの」
「お前くらいのスペックあったらもっと花形楽器行けばよかったじゃねえか」
そういうと、彼は俯きぼそっと呟いた
僕と同じ感じがしたんだよね、
その言葉が何故か耳に残って離れなかった
なぜか、すごく綺麗な旋律を聞いたような気持ちになった
言うなれば、【生命の奇跡】を聞いたような気分
(この曲もほんとにある曲なのでぜひ聞いてみてください!!!私の推し曲のひとつです!!)
心が綺麗になりそうなくらいの繊細かつ綺麗な音程から奏でられる滑らかな曲調
様々な楽器のソロを1曲で楽しめる満足感
この充足感はこの曲だけでしか得られない
そのくらいの気持ちにさせた、この一言
考えれば考えるほど分からなくなる
手を伸ばせば掴めそうなのに掴めないこの距離感
この心の苦しさ
嫌いだよ、お前のこと
でも、これはほんとに嫌いって感情なのだろうか
考えれば考えるほどわからないはず
なのに、考えてしまう
あいつは優しくてほんとに何考えてるか分からない
その上女子にもモテるし、意味わかんねえ
嫌いだ、嫌いだよ
でも、この感覚……
昔苦手だった近所のお姉ちゃん
なんかうぜえし、だるいし、まじで無理
なんとなく苦手で嫌いな気がしてた
でも、あいつに彼氏が出来た時
俺の心はなぜか苦しくしんどく、重くなった
そう、その時俺は知った
この気持ちが好きだって気持ちだって
これが恋なんだって
俺はその時悟った
もしかしてこの気持ちが……
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あの日から僕の中のチューニングがズレている
ずっと音程が低く沈んで
どれだけ管で長さを調節したって高くならない
理由はそう、セフレ解消
それほど僕の心を冷やすものは無いだろう
楽器は冷えれば音程が下がる
それと同じように僕のチューニングは一向に良くならない
僕は彼に心底惚れてた
だからこそもっと心が辛くなる
なんでだろう、なんて考えても答えは出ない
好きってバレた?気持ちよくなかった?キスが嫌いになった?僕のことを嫌いになった……、?
それはもちろん楽器にも影響を与えた
心と一緒で音程が合わない
10年はユーフォを吹いてる
チューニングなんて数えられないほどいっぱいしてきた
チューニングが上手くいかないなんて何年ぶりだろう
もう、最悪最悪最悪最悪最悪最悪
こころがまっくら
なんでだよ、なんなんだよ
「こんばんは…って、どーした、?」
『あー、なんかチューニングが上手くいかなくって、』
そう苦笑いをうかべる
昨夜考えすぎて頭が働かない
音程ってどうやってあげるんだっけ
管を……だす、いや、いれる……、?
もうだめだ、僕の何かがズレ始めてる
ずっと君っていうチューナーに頼りすぎてたのかな
「お前何年ユーフォ吹いてんだよ」
『いやー、今日調子悪いのかも』
すると彼がひとつため息をつく
そりゃあパートリーダーの僕がこんなだったら今日の合奏はきっとダメだろう
綺麗な演奏が好きな彼からしたら最悪だろうよ
とか考えていると彼が耳元で囁く
「夜、○○公園で待ってる」
練習終わり、待ち合わせの場所に行く
そこにはベンチに座って苦い表情をうかべる彼がいる
『ごめん、またせた……、?』
「いや、全然」
「てかお前、今日調子悪かったの、セフレ解消が理由?」
そう言われ、脳の機能が停止する感覚に陥る
理解した瞬間顔に血の気が引くのを感じたあと熱が顔に集まる感覚がする
我ながらすごく変な気分になる
『ぇ、!?あ、えぇ!!?!??』
「いや、驚きすぎだろ、」
「あのさ、そういうことが言いたかったんじゃなくて」
「こないだ解消した理由、言ってなかったなって」
そんなことを僕の目を真剣に見つめながら言ってくる彼の瞳に吸い込まれそうだった
それと同時に色んな気持ちが湧き上がってきて、死にそうなくらい苦しくなる
『そ、そんな……大丈夫だよ、』
「ちがう、お前が悪いんじゃない」
「俺が…、俺から言ったのに、」
「付き合わないって言ったのは俺なのに、俺が、お前のこと好きになっちまったから、」
「それのせいでお前のユーフォもお前も狂わせて、」
「そんなつもりなかったけど、すまん」
そういい、頭を下げてくる彼
そんな彼とは裏腹に僕の心の中は忙しすぎる
アップテンポの曲の連符のように色んな感情が湧き上がってくる
『ぇあ、え、?え、ど、どゆこと…、?』
「だから、俺がお前のこと好きになっちまったから!!セフレやめたって言ってんだろ、!!」
恥ずいこと2回も言わせんな、なんて言ってるけど
耳や首の後ろまで真っ赤な彼を見たらいじわるしたくなってしまう
気づけば僕は彼にキスをしていた
『ありがと、ごめんね』
『僕も、僕も氷室くんのこと好き』
『先に言わせちゃってごめんね、?』
『氷室くんに嫌われちゃったのかな、とか考えて勝手に落ち込んで、』
『ユーフォも、すっごい大変なことになっちゃって、迷惑かけちゃって』
「ホントだよ、」
「俺、お前のユーフォの音好きだし、今日聞けなくて最悪」
『ぇっ、!?!?』
そういい、僕の方をじっと見つめてくる
たしかに彼が休みの時に僕が吹いてたらすごく聞いてくれてるのはよく知ってたけど
そんなことを思ってたなんて
そう思うと心の奥がぎゅっとあつくなる
好きだなって再認識する
もういいだろ続けろ、って彼が顔を真っ赤にしながら催促してくる
その姿すら愛らしい
『ふふっ、ごめんね、?』
『あのね、氷室くん、』
『僕も氷室くんのこと大好き』
『ユーフォの調子が悪くなっちゃうくらい、嫌われたらダメになっちゃうくらい、』
『だから、僕の心のチューナーになって』
『ずっと、一緒にいて欲しい、付き合ってください』
手を握り、真面目な顔でそう彼に言う
すると彼は僕のキスをし、一言つぶやく
「あたりめえだろ、ばーか」
そしてまた彼とキスをする
キスをする時に目を瞑って未来を見ないようになんて、
そんなこと、もうやめる
君と未来という明るく綺麗な旋律を演奏来るために
うわーーーん長くなっちゃった!!!!!
ごめんねみんな😭😭😭
ここまで見てくださった方はもう大好きらぶゆー💖💖💖💖💖💖💖💖
また私の都合で設定変えちゃいました!!
ひなたくんの楽器、ホルンからユーフォニアムに変えちゃいました!!
〖解説〗
ラッキードラゴンは、第五福竜丸事件という、本当にあった話を元にして作られた曲です
ビキニ環礁で起きた水爆実験に巻き込まれ被爆した第五福竜丸という船を元にした曲で
曲調の変化、強弱などによって雰囲気が変わります
最初の金管の爆音は被爆した時、そのあとのマイナーな曲調のところは被爆した人の身内たちの悲しみを表していたり
などとストーリー性がとても楽しめる1曲で、私のおすすめの1曲です
生命の奇跡も同じく曲なんですが、
さっきの曲より短めで音がオシャレで色んな人にとって聞きやすい曲だと思います
色んな楽器がお互いアンサンブルして綺麗なのでおすすめです!!
アンサンブルというのは、楽器どうしが綺麗な和音を奏でたり、お互いの音量などを調節しながら綺麗な曲の仕上がりにする手法、表現方法のひとつです
和音は2つ以上の音を重ねた時に聞こえる深みのある音のことです
ユーフォニアムは金管楽器のひとつで、私が昔吹いてた楽器です
中低音を担当しており、トロンボーンなどと同じ音の高さの楽器です
様々なソロを担当したり、主旋律、対旋律、伴奏問わず色んな場面に適応する力を持った楽器です
比較的吹きやすい楽器だと私は思います
バリトンサックスはサックスの一種で、木管楽器です
サックスの中でもいちばん低い音が出る楽器となってます
大きさはかなり大きく、重量もあるので、深くて渋いかっこいい音がなります
この楽器の高音もかなり洒落ていて、ジャズバーとかで吹いてたら私は鼻血出して倒れます
私が結婚したい、付き合いたい、一生愛している楽器ランキング第1位です
もう大好き過ぎて大好きです結婚したい
チューニングは基本となる音の音程を合わせる作業のことです
音程が高ければ管を抜いて音を低く、音程が低ければ管を入れて低くします
それでも無理なら口や息の吐き方で変えましょう
チューナーはチューニングを行う際に使う道具で、音程があっているか、高いか低いかを示してくれます
循環呼吸とは、楽器を吹く際の呼吸法のひとつです
息を吐いて、残りの息をほっぺにためて、それを頬の力で出している間に鼻で息を吸って吐いて音を鳴らす、これをひたすら続けます
そうすると、息を吸う時間を削減でき、連符をスムーズに出来たり、長い伸ばすところも楽になります
フルートなどの高音木管楽器の人が使うことが多いですが、基本なんの楽器でも出来ると思います
しかし習得がかなり難しいので練習が必要です
解説はこのくらいにしましょう!!
私は今日の夜から(あと30分後くらい)親戚の家でパーリナイなのでWWW
楽しんできますね!!!
コメントいっぱい欲しいですモチベになります
今回私の好きなセフレのお話ですのでね、栄養ですよこんなん
てか過去一書いちゃいましたごめんなさい😭😭
6474文字だとさ、びっくり‼️‼️‼️
今回も見て下さりありがとございます!!
これからも頑張るので応援よろしくです!!
春休みお互い楽しみましょ!!
ってことでばいちゃ!!
コメント
2件
もう終わり方ちょー大好きですっ!!!🥹🥹💕唯くんの喋り方がすごくぶっ刺さりました…!日向くんの執着が高めの愛も良かったです🫶🏻💗 今は2人とも同棲してるのも愛ですね……😘 ストーリー性がある曲好きなんですよっ、!今度聞いてみようと思います!!(長文失礼しました🙇♀️)