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コーチ、人生相談があるんです。








これは俺の教え子から突然言われたこと、教え子の名前は福井 結翔という。

とても純粋にバスケが好きな奴だった、だから俺はそんな結翔から人生相談があるなんて言われて少し、いや、結構ビックリした。



結翔「まやさまコーチ、きてくれますか?」



その目はとても真剣な目をしていて、それでもなにか震えているような気がした。



まさやま「あぁ、いいよ」


結翔「俺、どう生きたら楽しくバスケが出来ますか?」


まさやま「ぇ、」




結構意外な質問だった、真剣な顔をしているので結構重要なことだとは思っていた、けどどう生きたら楽しくバスケができるかなんかなんて、言ってくると思わなかった。

こいつはさっき言った通り純粋にバスケが好きだ、とても楽しそうにバスケをする奴だ。

そんな奴がどうしてそんな質問をしてくるのか、俺にはわからなかった。


まさやま「なんでそんなことを聞く?」


結翔「楽しいのに、バスケ好きなのに、なんか違うのかなって思っちゃって、自分がやりたいことなのにしんどくて、なんか、心の中が冷たい気がして、痛くて、」


結翔「怖いんです(( 震

このまま、バスケを嫌いになったらと思うと怖いんです、」

まさやま「っ!




思わず抱きしめてしまった、訳もわからなかったし、なんだかごちゃごちゃし何もわからない。だけどこれだけは思ってしまったのだ、



こいつは子供なのだと。









結翔はとても純粋なやつで一見無邪気な子供のように思えるかもしれないが、とてもしっかりしていた。試合中のチームメイトのメンタルケア。人をまとめる能力。全てにおいて、17歳だとは思えぬ程に、そしてプレーはもちろん身長も大きかった。

側から見たらとても頼りになる、追いかけたくなるような4番の背番号をつけた主将だった。子供だとは思えない程に、






結翔「こ、コーチ? 、」



まさやま「ぁ、すまんちょっと反射的に、、」((離れようと



結翔「ぁ、まって!もうちょっとだけ、このままでいてもいい、ですか/// ?」


まさやま「あ、あぁ、/」



なんだろう、とても幼い子供に見えた。

何かを欲しがっている子供のように、いっときも離れたくないと泣く幼い子供のように、




まさやま((ぎゅっ、






結翔「ありがとうございます、」((離れる



まさやま「あぁ、もう大丈夫なのか?」



結翔「はい、すみません急に、」



まさやま「あ!さっきのことなんだがあの、どう生きたら楽しくバスケができるかってやつ、」




結翔「はい、」



まさやま「俺は今はその質問にはいい答えをだせねぇ、けど俺からみる限りお前は一番楽しんでいるように見えるんだ。

だから、しんどいっていうのはまた別に理由があるんじゃねぇかなって思う、だからもし思い当たることがあるなら話して欲しい。」



結翔「、、俺、1人でいる時が一番しんどいんです。なんでかわからないけど、それでも試合中とかみんなと話すと痛いんです、胸が冷たいんです、今コーチに抱きしめもらった時、なんかしっくりきたんです。求めていたものが手に入るような気がしました。」






俺はそれを聞いて、少し思ったことがあったこいつは何かを求めててその何かがさっき抱きしめた時に手に入るような気がした、こいつが求めているものは愛なのではないか?気持ち悪い考えかもしれないが、こいつは俺に恋愛感情を抱いているのではないか?っていう考えも浮かんだ。けど二つ目の確率は薄いと思う。それならチームメイトと話しているときに胸が痛いと思わないはずだ。


いつもみんなに笑顔振りまいて、安心させて、メンタルケアして疲れてしまったのではないか、そう感じた。

けどそれで愛を求めるのがわからない。家族はどうしたのだろう、俺にだきしめてもらうくらいなら親の方がマシだったのではないかそんなことを思った。


まさやま「お前、親は?家にいるか?」



結翔「ぇ、親ですか?えーと、わかりません帰ってきたりこなかったりなので、」



まさやま「こなかったり?一日中帰ってこない日もありってことか?」



結翔「はい、」



まさやま「それは、いつからだ?」



結翔「えーっと、小さい頃からだと思います」




真佐山「飯はどうしてたんだ?」




結翔「近くに、弁当屋さんがあってそこでかってました。今は自分で作ってます」






原因は家族か、、飯もろくに作ってもらえない。



まさやま「親に殴られたり、はしてないか?」



結翔「えっと、、ちょっとだけ、((自分の服を掴み」




虐待、なんてこったほんとにわかんねぇもんなんだな。こういうのニュースで見るときなんでもっと早くきずかねぇんだろうとか思ってた、けど俺も気づけなかった俺はなんて無力なのだろう。

せめて今俺にできることを、



まさやま「なぁ結翔、それはたぶん虐待ってやつで警察に相談した方がいいかもしんねぇ、わかるか?」



結翔「わかり、ます。」



まさやま「警察、行こう。」


















その後警察に報告、結翔の親はあっさり捕まった。お前のせいだとか生まれてこなきゃとかクソみたいなことを言い放っていたが結翔は俺の服の裾を掴むだけだった。


その後、結翔の引き取り先の話になった、この場合親戚に引き取ってもらうらしい。が、親戚は受け入れなかった。結翔は分かったような顔をしていた。

周りの奴らはなんとも思わないのか?孫が虐待されていたというのに、最低な奴らだ。



警察から1人暮らしという考えが出た、でも、こんな普通の高校生に金があるはずがない。そんなのいつも以上にひもじいだけじゃないか、そんなのあんまりだ。親からの愛情ももらえず、助けももらえず、なんて!




まさやま「俺が引き取ります。」


結翔「ぇ、?」



警察「いいんですか?血も繋がっていないでしょう?」


まさやま「そんなの関係ないだろ、ただの高校生に急に1人暮らしなんてできるか、そんなのあんまりだ。」



警察「は、はい、わかりました。では書類などの契約を、、」




なんやらやって結翔は俺が引き取ることになった。













結翔「あの、



まさやま「んぁ?



結翔「ほんとにいいんですか、?お金だってかかるし、迷惑なのに」



まさやま「別に迷惑じゃねぇーよ、おれ恋人もいねぇしな」



結翔「ぇ“コーチって意外とモテないんですか?!」



まさやま「うるせぇー!」



結翔「さ、さーせん!!」














これからだな、俺の人生が180度変わったのは、





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