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ルイが入った時から、息切れしていたはずの、自分の体に活力がみなぎりました。
(今すぐ、走ってみたい……!)
ほんの少し走っただけでも、心臓に負担がかかっていたはずの体でしたが、ルイが入った後から、私の体はいくら走っても、痛みも苦しみもありませんでした。
(オリバー……!!)
私は、すぐに愛する夫の元へ駆けて行きました。
「オリバーただいま!!」
扉を開けた私が、息を切らせていたので、オリバーは驚いた様子で私に駆け寄りました。
「どうしたの、シャルロット!走ったらだめじゃないか」
「オリバー聞いて!私……死者様に願いを叶えてもらえたの!」
「どういうことだい?」
「あなたとの赤ちゃんが欲しいってお願いしたの。そうしたら、死者様が、私に走っても大丈夫な体を下さったの」
私は、その場で激しく足踏みをしてみせました。
いつもの私だったら、この時点ですでに倒れていたかもしれません。
ですが、全く痛くないのです。
「ほら、見てオリバー!」
「………シャルロット……いいのかい?」
「ええ、オリバー……!私を……あなたの思う通りに愛して?」
私がそう言った時でした。
オリバーは私の体を引き寄せ、激しい口付けをしてきました。
「んっ……はっ……」
「シャル……!これは……夢じゃないんだね……」
「ええ……夢じゃないのよ」
オリバーは身体中を噛み付くようなキスをしながら、私の服を脱がしはじめます。
「ま、待ってオリバー……」
自分が望んだこととは言え、やはり急にありのままの姿にされるのは、とても恥ずかしく感じました。
それに、私は先ほど走ってきたばかりです。
汗と砂と泥で、身体中ドロドロでした。
「体を綺麗にさせて……」
私がそう言うと、オリバーは私を抱えて、浴室の方に向かいました。
これから起こることを考えて、私の心臓が激しい鼓動を鳴らしましたが、痛みが走ることはありませんでした。