テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
(KAIRYU視点)
どうやら、寝落ちしてしまったらしい。
目を覚ますと、真っ暗だったはずの部屋が明るくて、目が眩んだ。
いつからベッドにいたんやっけ?記憶が無さすぎる。
頭がやっと起きてきて、物音に気付いて身体を起こす。セイトがキッチンで何かしている姿が見え、向かおうとベッドを降りた。
「セイトおはよ、ほんまごめん、俺寝落ちしたよな?」
セイトの後ろ姿に向かって話しかけた。”いやほんま勘弁して?最後まで見れへんかったやん!”とか、そういう返事が来るんかなって考えながら。
「っ、びっくりしたぁ…お、おはよ!あぁ、うん…また見よな?あ、…水、飲む、?」
「え…何お前、どした?」
「いや、どうもせぇへんよ、」
なんかいつもと違う。こういうことはすぐ察知してしまうタイプで。なんやねん調子狂うねんけど。
「なんやねん気持ち悪!」
「いや、ごめん…昨日だいぶ酔っ払ってたよな?カイリュウ」
「あんま記憶ないねんけどな…え、もしかして俺なんかやらかした?なんか壊したとかしてへん?こわっ…」
「いやしてへんよ、大丈夫やで」
なんだか落ち着かない様子のセイトに違和感を感じながら、着替えようとする。
「カイリュウ、そっちで着替えてもええよ、?」
「は?別にええよここで」
「あ、そう?ならええねんけど…」
なんか妙によそよそしい。昨日は、はよ着替えろとか言うてたくせに。なんで急にお客様扱いやねん。意味わからんわ。
俺、やっぱりなんかしちゃったんかな。
だとしたら申し訳ないな。
「…セイト、ほんまごめん。俺全然覚えてへんねん。何かしちゃったんなら謝るし、言うてくれへん?」
「いやほんまに何もしてへんよ!ごめん、なんか俺変やったよな、?俺も二日酔いでなんか調子狂っててん。カイリュウが気にすることは何もあらへんから、ほんまに!気にせんでや?」
少しいつものセイトに戻った気がして、胸を撫で下ろす。本人がそう言ってくれてるんやったら、信じるしかない。
「そうか?うん、なら…、え、てかもうこんな時間やん!やば!遅刻したらたっくんに怒られるで!急げや!」
「わかっとるって!」
***
(SEITO視点)
やばい。どないしよ。やってもた。
ずっとこの3つが頭をぐるぐる駆け巡って、一睡も出来へんかった。
恋リアがいい所やった。
リアルで、生々しくて。
無意識に、そういう欲がちょっと沸いて。
そこに、顔を赤くして、頬に触れて、唇が指に触れて。
とろんとした目で、見つめられて。
よく考えたらさ、可愛い顔してるんよな。
華奢やし、俺の服着ててさ。
ふわっと笑われて、すきにしたらいいなんて、言われたら?
言われたら…
「セイト、おはよ。」
「…っ、うわっ、!」
眠れず、かといって一緒の空間にもなんだか居れず、キッチンでまごまごしていたら。
起きてきたカイリュウが、後ろから声を掛けてきて思わずびっくりした声を出した。
「え、何お前、どした?」
困惑した顔。そりゃそうよな。
…カイリュウは、気づいてる?覚えてる?
…俺が、キスしちゃったこと。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!