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わたしは、急いで夕食を済ませたあと、自分の部屋に戻って、わたしの帰りを待っていてくれたセーラ様と向きあってカーペットの上に腰かけていた。
少し部屋の電気を暗くして、おたがいに楽な姿勢になったところで、セーラ様が静かな声で口を開く。
「海春、さっそくだけれど、あの世界の成り立ちからお話しさせてもらうわね。あれは、いまから五百年以上も前、この現実世界で、とある先住民国家の帝国が栄えていた時代にさかのぼるの――」
昔を懐かしむように語りはじめるセーラ様の声に、わたしは耳をかたむけた――。
海春、じつをいうと私とレイシドは、もとは海春たちと同じこの世界に生まれた人間だったの。
この現実世界――地球で生まれ育ったのよ。
(「ええっ!?」とわたしが目を丸くすると、セーラ様は小さく笑った。)
……驚いたでしょう。
私とレイシドは、あの異世界でこそ神のように扱われていたけれど、実*****************
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