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2j3jの誰かがヴィランになるお話です。
短いです。地雷の方は閲覧を控えて下さい。
作者の推しで構成されておりますので大変危険です。終わりがないお話がほとんどです。
似たような内容ばかりだと思いますので、心を広くしてお進み下さい。
この作品の内容はご本人と全く関係がありません。ご本人様の目に触れるような行為は一切辞めてください。
この先伏せ字等ありません。腐ではありませんが、作者がその様な知識を持っていますので見る人によってそう見える事可能性もあります。
以上のことを了承頂ける方のみお進み下さい。
🔅↪︎明るいお話
◼️↪︎暗いお話
ヴィラン化↓
🦋⏳(出演:🔑🐍)🔅
🥼🌱😺(出演:🗝💸)⚠️怪我 ◼️
🏢(出演:🥂✨)⚠️バトエン寄り ◼️
🌩️🦒(出演:🐙🌟) 🔅
🦋⏳(出演:🔑🐍)
カツン、カツンと、上機嫌なヒールの音が響く。
あぁ、何で一人で来ちゃったんやろ、せめてネスか遊征連れてこれば良かった…
自責の念が頭を埋め尽くす。だってそうだろう、今この空間にいるのはただの鍵師の魁星、そして、
「やぁ魁星くん、もう覚悟は決められた?」
魔道士、ミラン・ケストレル。
……何か知らんが、彼はすっかり正義のヒーローの心を忘れてしまっているらしい。
「覚悟って、なんの事?」
「やだな散々言ったじゃないか。君が、ここに取り込まれる覚悟だよ。」
ニコニコと屈託のない笑顔で虚空を指さした。何でも、そこは楽園だと。入ればたちまち全て忘れられると。
そんな所嬉々として入るわけないだろうが!!
ツッコんでやりたかったが何にせよ、今の彼は正気を失っている。下手に刺激したら一瞬でやられるだろう。
現に今も彼の気まぐれで、ここまでお喋りで通っている。その気になれば時魔法を使ってあの虚空に引き摺り込まれるだろうに。
「み、ミラン、お前そんな事して何が楽しいん?同期の2人が泣くで?」
「同期?…あぁ、るりさんと都々さんね。」
「そうそう、るりさんと都々さん。 」
「だから何?私に何の関係もないでしょ?」
「…おぉう…。」
同期愛が強いからワンチャンこれでいけると思っていたが…全然ダメだこりゃあ。泣くぞあの2人。 どうしよう、いい加減死ぬかも。
「ね、魁星くん。一緒に行こう?そうしたら全部忘れて幸せになれるよ。」
「…いやぁ、ワシ今十分幸せなんでぇ…。 」
近くにあるのは小石と枯葉のみ。抵抗できそううなのは小石くらい。エイムが良ければいい感じのところに当たって記憶とか戻るのだろうけど、生憎そんなものはない。
えぇい、当たって砕けろ!!!!
「すまんミラーーン!!!!!」
ゴンッ!!!
…バタッ
「……あれ?」
もしや、いい感じのところに当たった?
倒れた彼の元へ駆け寄り、恐る恐る起こしてみる。頭に当たったようで、結構血が出ていた。
「み、ミラン?大丈夫かぁ…?」
「……ぅ…。」
目を開けて起き上がり、辺りを見渡す。
そして言った。
「魁星くん、こんな所で何してるの…?」
「け、ケスぅ!!!」
思わず抱きついてしまった。怪我人に。
まぁミラン自身の責任だから仕方がないよな。
ミランは何も理解していないようで、ただ目を点にさせるだけだった。
🥼🌱😺(出演:🗝💸)
エデンにて大規模な爆発事故が起こり、出動したローレン・イロアス。後ろから気配を感じ取り、銃を構えたのだったが、そこには見慣れた顔の同期がいた。名をレオス・ヴィンセントと言った。
しかし、彼ではないのは分かる。同期なのだからそれくらい勘で、何となく分かるものだった。
誰だお前。
低く唸ると、にやっと笑って声高々に、
面白い!
と言った。それから俺が自分を撃たないと分かると、挑発的な態度を取って見せた。
「ホラ殺して下さいよぉ、あなた方警察が、憎んで憎んで仕方なかった、レオス・ヴィンセントですよ?」
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ローレンの顔が歪む。一向に返事をしない彼に苛立ちを覚えたのか、さっきまでの笑みが嘘のように消え、真顔に戻った。
「殺さないんですか、ローレン・イロアス。」
そう、静かに言い放つ。
うるせぇクローンが、俺の何を知ってんだ。
叫んでやりたい気持ちを抑えて、手にした銃の引き金を、引いた。
「……見つけた…!」
レオスのクローンが最期に言った言葉、それを頼りにして倒壊寸前の建物の中へ入り、本人を見つけた。
「おいレオス、おいゴラァ!!テメェのせいで胸糞悪ぃ事したんだが!?とっとと起きて責任取れや!!」
グラグラと胸ぐらを掴んで揺らしてみるが、返答はない。 返答どころか声一つ聞こえやしない。
「…おいレオス?」
まさかさっきの爆発でやられたんじゃねぇのか、とか考えていると、彼の腹が赤黒く汚れているのを見つけた。嫌な予感がしつつもそちらへ目線を送る。
_刺し傷だ。それもかなり深い。
「は、自然に出来た訳でも無さそ」
瞬間、ローレンの目線が歪み、地面に倒れた。
何が起こったか確認する間もなく、ただ薄れていく意識。懸命に立とうとしても動かない。背中から感じる生暖かさから、刺されたのだと推測する。
せめて犯人だけでもと身を捩ると、そこには見覚えのある顔があった。
「…1体じゃ、なかっ、ぁの、か…」
冷たい目をして自分を睨みつけている、レオス・ヴィンセントの姿が、そこにあった。
🏢(出演:🥂✨)
「…まさかアンタがなぁ…。」
「驚きましたか、不破さん。」
「結構マジでビビっとるよ。」
「そっかぁ。」
2人ともケラケラ笑う。
しかしその空気は決して和やかとは言えず、一触即発の空気感と言った方が正しいだろう。
深夜の収録は朝や昼よりテンションが高い。俗に言う深夜テンションというものだろう。スタッフも、もちろん我々演者も、いつもよりテンションが高かった。
あれやってみよう、これやろう、それやってみろ、などと指示が飛び交う中、なぜか加賀美は冷静さを取り戻していた。それがいけなかった。
少しの休憩の隙に、加賀美がスタッフの一人を刺し殺したのだ。誰もいない部屋で、たった一人で、血まみれになって立っていた彼を見つけたのは不破だった。いつまで経っても加賀美とスタッフが来なくて、仕方ないから探してきますわとサボりついでに探しに来たのだった。
「…社長、それ…」
「不破さん、ですか。ふふ、やりました。わたくし。」
あぁ、この人は冷静じゃなかった。
誰よりもハイだったんだ。
自身の判断を悔やみながら、冒頭へ戻る。
「自首は、あー、まず動機か。何で殺したん?」
「何で、かぁ…その人、その人、ね。嫌いだったから。 」
「嫌いやったで殺したん?」
「えぇ!」
“嫌いだったから”。
彼に似つかわしくない動機だと思う。もっとマシな言い訳くらい考えているだろうに。しかし今の彼に何を言ったところで、分かるわけがないかと諦める。
「ひと、殺すのダメだって聞いたので…やっぱり、こうするしかないですよね?」
「は、」
そう言って手に持っていた、凶器と思われるナイフを両手で持って、自分の腹へ持っていく。
何をしようとしているんだ、聞こうとする前に、そのナイフは腹に刺さってしまった。
「社長!!」
「…ふふ、ほんとはね、不破さん。わたくし、ずうっと辛かったんです。」
「は、?」
「だから、自分を傷付けてた。でも、それじゃだめ、だって思って。でも、またやって。」
変ですよね?
……違う、変じゃない。変じゃないよ社長。ちょっと疲れただけなんだよ、貴方は頑張りすぎてるから、休憩しないと壊れちゃう。
「休もう、加賀美さん。もう限界やって。」
何とか彼に伝えようとしたが、掠れた声でそう言えただけだった。
彼は少しだけ笑って、そして、刺さったナイフを抜いた。泣いていた。
「あなた、は、優しいひとだ。」
「しゃ、ちょ、」
泣き顔を見たかった訳じゃない。
傷だらけの貴方を見たかった訳じゃない。
ただ、笑って欲しかっただけなのに。
「泣かんといてよ、社長。」
「…ぅ、ぐす……」
ごめんなさい。
そう泣きじゃくりながら呟いて、床に倒れた。それからしばらく経っても彼は起きない。
床に血が流れる。
彼の呼吸音が消えていくが、自分じゃ何も出来なくて、ただ彼を見守るしかなかった。
部屋に他のメンバーやスタッフが来るまで、俺は加賀美さんを抱きしめてた。
🌩️🦒(出演:🐙🌟)
「もしも俺がヴィランになったらどうする?」
「…KOZAKA-Cにですか?」
「いや、ヴィラン。」
「……そんな事起こると思いませんけど、まぁ貴方がヴィランになったら_」
「_何て事も話しましたっけ、リト。」
「知らない。覚えてない。」
「あら残念。」
結構俺は覚えてるのに。
そう言って口をとんがらせているのは、“Dytica”という西のヒーローが所属しているチームにいる星導ショウ。まるでうん10年前の事のように話すが、それより前にヒーロー達が会っている訳がないので嘘っぱちだ。
星導の前に立つ男は冷たい目を向ける。
雷を纏いコスチュームに身を包み、その姿はまるでヒーロー。しかし、顔の中で唯一見える瞳には活気がない。雷も明るい雷鳴ではなく、ドス黒い嵐のような音が辺りを覆い尽くしている。
それなのに星導はまだ上機嫌で話を続けようとしている。 自身の、仲間の、民間人の危険に気付いていないのか。
「ね、リト。貴方はヴィランですか?」
「…見て分かんねぇ?」
「ヴィランに見えます。…じゃあヴィランって事で、対処するしかありませんね。」
リト、と呼ばれる男は、“Oriens”という東のヒーローが所属している組織の一員である。
本名を宇佐美リトといい、この姿である事は、誰にも理解されないくらいの眩さだった。
ヒーロー活動をしている時も、ライバー活動をしている時も、オフの時だって、彼は優しい瞳で自分たちに笑いかけてくれた。
それなのに、どうして?
今ヒーローの中で動けるのは自分一人だけだ。Dyticaの伊波と叢雲は、彼の雷で自慢の武器を破壊され、一瞬でやられた。小柳はなかなかに接戦だったが広範囲に電気を落とされダウンしてしまった。Oriensの赤城は格闘戦に持ち込まれてしまい、脳を揺らされダウン。佐伯と緋八は2人で連携を測ろうとしたが、その前に吹っ飛ばされて意識不明。
自分は雷に少しだけ耐性があるし、遠距離で応戦していたのでやられなかったみたい。
「対処、か。お前に出来んの?仲間もやられて、敵のいる戦場にたった一人。その気になりゃああいつらを人質にも出来る。」
「出来ますよ、人質なんて無意味ですし。 」
無表情で、しかしどこか笑みを感じる。そんな顔で淡々と答えた。宇佐美は少し顔を歪めて、星導を睨み付ける。
「そんな奴だったか、お前。」
「えぇ。こんな奴ですよ。」
沈黙。
瞬間、閃光が飛んだ。
「うわ。」
「もうやめろよ、何で諦めねぇの?」
「リトが目を覚まさないから。」
当たり前でしょ、と触手で宇佐美の拳を躱しながらそう答えた。
彼は目を見開いて歯を食いしばる。
「うるせぇ!!
何も知らねぇだろお前は!! 俺がどんな思いであいつらに 手ぇ出したかなんて!!!!」
彼の纏う雷が徐々に強くなる。それに伴って拳の威力も上がったような気がした。
星導も、DyticaもOriensも知っていたのだ。宇佐美がKOZAKA-Cではないヴィランに捕まり、薬を打たれ、ヴィラン化したと。 実際みんな信じていなかった。
本部の誤報だろう、宇佐美が敵に捕まっているなんてありえない。
何日も自分たちの元に現れないのに、そう思い込む。そうするしかなかったのだ。だから戦場に来て、相棒と共にヴィラン化した宇佐美を見て、深く絶望した。
「記憶がないんですもんね。じゃあ教えてあげますよ。」
宇佐美との距離を一瞬で詰める。
「“貴方がヴィラン化したら、俺は貴方と死にます”。」
「は、」
予想もしない回答に驚いたのか、後ろに飛んで星導と距離をとる。
そんな反応に気を良くしたかのように、星導は触手を使って宇佐美の腕を掴んだ。
離せ、と言う前に彼をこちらへ引き寄せて、さっきよりも至近距離で彼と目を合わせる。
「ねぇ、リト。俺と死のう!」
高らかにそう言って、笑った。
ドンッ
「…、」
「あ、起きました?」
宇佐美が目を覚ますと、眼前に広がったのは見慣れた医務室と同僚…星導の顔だった。
「…ほし、るべ。」
「良かった。記憶は戻ったみたいですね、貴方の同僚は?職業は?」
「は、?…テツと、ウェン、と、マナ。あと、俺、は、ヒーロー。」
そこまで言って、星導は満足気に微笑む。
「バッチリですね。流石ヒーロー本部。」
「…なに、それ。」
星導が手に持っているのは、空になった注射器のようなものだった。
これですか?とプラプラ揺らして見せる。
何となく、記憶はあった。
「……俺のこと、戻してくれたやつか。」
「うんそう、ご名答。」
言うに、ヒーロー本部が作った試供品らしい。成功するか失敗するかは実際に使ってみないと分からない、対洗脳解除用の薬。
上の人間にそれを持たされていたので使ったと言う。
実際しっかり効いたし、成功だな。なんて考えていると、星導がふと呟く。
「そういえば、OriensとDytica、めちゃくちゃ怒ってたので。診察受けたら連絡しときますね。」
「え、あ、ちょっと待っ」
「一緒に死んだ仲ですから、多少擁護しますよ。」
にっこり笑って、病室を後にした。