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12月4日 16時 アメリカ陸軍基地上空
訓練中の陸軍隊員のダイは隊員たちと談笑していた。隊員たちは基地へと帰投するため、ヘリコプターに揺られ、上空を移動していた
「おいダイ、子供かわいいか?」
隣の席の黒人の男がダイに尋ねた
「お、ナックス!写真見るかー?」
ダイはそう言ってポケットの中からスマホを取り出した
ワイド「お、かわいいじゃんか!女の子か?」
左隣の眼鏡の男が食いついてきた
ダイ「ワイド、よくわかったな!」
ワイド「だろ?俺赤ん坊の性別を言い当てるプロだからな」
ナックス「ハイハイ」
ダイ「そろそろ着いたか」
そういうとダイは窓を覗いた
そこにはありえない光景が広がっていた
ナックス「…は?なんだよこれ」
基地に降下中のヘリコプターの真下に大きなワームホールが顕現した
隊員「おいおい、何がおこってんだよ!?」
機内の隊員たちは騒ぎ始めた
そのワームホールの中には一面の雪原とこちらを見上げる大蛇の化け物が見えた
ワイド「な、なんだよあれえええええ!!?」
グああああ!と大蛇が叫ぶと
ダイ「うおおお!」
ぐわん!とヘリコプターが揺れ大蛇はワームホールから顔を出し、ヘリコプターに噛みついた、そして一気にワームホールの中へと引き込まれていく
ワイド「全員掴まれえええええええ!」
ワイドの叫びもむなしく
ドカーン!
ヘリコプターはワームホールをくぐり、雪原へと落下した
ダイ「う、ううぅ…」
ダイはボロボロになったヘリコプターの席に打ちつけられた
ナックス「オイ!全員無事かぁ!?」
ワイド「頭いてぇ…」
ダイ「総員武器を構えろ!」
ナックス「本部!聞こえるか!本部!クソ!!」
ナックスが無線機で司令塔へと呼びかけるが反応はない
バリン!
奥の小窓が割れ、大きな尻尾が兵士数名に巻き付き外へと引きずり込んだ
兵士「うわああああ!!」
ナックス「な、なんなんだ!?あいつは!?でかい蛇がいる!?」
ダイ「落ち着け!」
未知との遭遇に動揺を隠せないダイ達
バリン!!
ぎゃああああおおお!
前方の窓から大蛇が大きな口を開けてこちらに迫る
ダイ「外に出るぞ!!」
ダイ達は迫りくる大蛇から走り逃げ、ヘリコプターの外へ出た
兵士「た、助けてくれえええ!」
大蛇の尻尾に巻き付かれ、身動きが取れない兵士
大蛇は鋭い目つきで兵士を丸のみにした
兵士「う、撃てえええ!」
ワイド「うわあああああ!!!」
ドドドドドド!
兵士たちは一斉に持っていたM4を乱射した
グオォ…
大蛇はのけぞった
ナックス「効いてる…」
現在生き残っているのは、ダイ、ナックス、ワイド、他隊員たち2名
ダイ「総員!グレネードを奴の足元に投げろ!」
ナックス「おらよ!!」
ワイド「えい!」
ドカーン!
ぐぎゃあああああ!
全員同時にグレネードを投げて、大蛇へ大きなダメージを与えた
隊員「や、やった!効いてるぞ!」
グるるる…
大蛇は唸り声を上げ、こちらを見た
ナックス「おい、様子がおかしいぞ」
大蛇は再び大きな口を開け、口内は赤く光り始めた
ナックス「やばいなんか来るぞ!!みんな走れぇ!!」
ドーン!
大蛇の口から爆発魔法が放たれた
兵士「うわあああああああ!」
兵士たちは爆発に巻き込まれた
ワイド「やばいぞ、みんなやられた!」
ダイ「いいからグレネードを投げ続けろ!」
ドーン!ドーン!
ぐぎゃあああああ!!
大蛇は絶叫すると、その場にドシン!と倒れ込んだ
ダイ「はぁ、はぁ、やったか?」
どうやら大蛇を殺せたらしい
ナックス「本部!聞こえるか!?」
ナックスは再び無線機を取り出した
ワイド「だめだ、おれら以外死んでる…」
ワイドは無残に焼け焦げた隊員の死体を見て吐きそうになった
ダイ「何が起こっているんだ…」
ナックス「お、おいあれ見ろよ!」
ナックスは雪原の上空を指さした
バサッバサッ…!
そこにはバサバサと羽ばたく一羽の鳥がいた
いや、ただの鳥じゃない
ダイはそう強く思った
バードリー「きえええええい!!!」
バードリーは羽爆弾を3発雪原に撃った
ドーン!!ドーン!!ドーン!!
ダイ「避けろおおおおおお!!」
ダイ達は爆発に巻き込まれ、意識を失った