「あーあ、もうこんな時間かぁ、湊ともっとイチャイチャしたかったなー」
そう言い僕もギュッと強く抱きしめた颯馬。
ペアリングを渡された後、最初はゲームとかしてたんだけど、段々と颯馬のスキンシップが激しくなり、後半になったらもうだいたい僕を抱きしめていた。
お陰で僕はゆでダコみたく真っ赤っかだったよ……
「そ、そろそろ離してぇ」
もう、降参……
心臓の音やばい……
「ん?めっちゃ顔赤いじゃん。もしかして照れてた?」
ニヤッとそう言い笑った颯馬。
くっ、バカにしやがって……
すると、突然頭のライトがピカっと光る。
颯馬を照れさせればいいんだ、
僕は勢い良く颯馬に飛びつき、颯馬の頬にチュッとキスをした。
すると、颯馬がボッと音をたて顔を赤くした。
「あー、不意打ちはずるすぎ……」
「今日は、帰さないよ……?」
またもやニヤッと笑った颯馬。
「い、いや、帰らせろー!!」
家まで帰るのは、すっごく大変だったよ……
月曜日
「あ!湊おはよー。」
「あ、颯馬おはよう。」
教室に入り、挨拶をする。
「あ、美咲さん。おはよう」
「あ、湊くんおはよー!」
ガラガラと勢いよく入ってきた美和さん。
「ねぇ!突然なんだけど転校生のこと知ってる?」
転校生?
「そうなの?」
颯馬も知らないのか美咲さんにそう聞き返す。
「なんかそうらしいね。」
ガラガラガラ
先生が教室に入ってくる。
「えー、皆さんおはようございます。そして、転校生を紹介します。入ってきなさい。」
「はい。」
透き通ったような高音が静かな教室に鳴り響く。
どっかで聞いた事あるな、
ガラガラと教室に入ってきた転校生。
僕はその顔に見覚えがありすぎた。
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