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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
そして、映画の日。
実は俺、昨日からずっと悩んでいた。
何着ていこう……。
いつも通りの服でいいのか。
ちょっとおしゃれしたほうがいいのか。
でも、気合い入れすぎてるって
思われるのも恥ずかしい。
結局、夜になっても決まらなくて――
💛「おとうとぉ……。」
弟「なに?笑」
💛「明日、勇斗先輩と映画行くんだけど……何着ればいいかな。」
弟「え、そこまで悩む!?笑」
💛「だって……。」
弟「じゃあ、これとか?」
弟に相談して、何着も候補を出して
やっと決めた。
そして翌日。
待ち合わせ場所に着く。
💛「……。」
俺は、
少し緊張しながら勇斗先輩を探した。
すると――
🩷「仁人ー!」
💛「!」
遠くから、勇斗先輩が手を振っている。
俺は思わず立ち止まった。
……え。
勇斗先輩は、いつもよりずっと大人っぽい
服を着ていた。
シンプルなのに、すごく似合っている。
髪も少し整えていて――
かっこいい……。
そんなことを考えていると、
🩷「仁人ぉー!」
目の前まで来た勇斗先輩が、
ニカッと笑った。
🩷「お待たせ!」
💛「い、いえ……。」
🩷「仁人、今日いいじゃん。」
💛「……ありがとうございます。」
🩷「ふふっ。」
そして突然、わしゃわしゃっ。
💛「わっ!」
勇斗先輩が俺の髪をもしゃもしゃする。
💛「ちょ、ちょっと!笑」
🩷「仁人と映画二回目〜笑」
ニカッ。
🩷「嬉し笑」
💛「……ふふっ。」
俺まで笑ってしまう。
💛「そんなに嬉しいんですか?笑」
🩷「うん。嬉しい。」
即答だった。
💛「……そうですか。」
なんだか少しだけ恥ずかしくなって、
俺は目をそらした。
🩷「なに照れてんの?笑」
💛「照れてません!」
🩷「はいはい笑」
勇斗先輩は笑いながら、
俺の頭をぽんぽんする。
……今日、なんか距離近くない?
でも、不思議と嫌じゃなかった。
映画館に入り、
ポップコーンと飲み物を買う。
そして、二人で隣の席に座った。
映画が始まってしばらくすると、
俺はポップコーンを取ろうと
手を伸ばした。
すると、
🩷「仁人。」
💛「はい?」
勇斗先輩がポップコーンを一つつまむ。
そして、俺のほうに差し出した。
🩷「はい、あーん。」
💛「…………え?」
え!?ここ映画館だよね!?
俺が固まっていると、
🩷「食べないの?」
💛「……た、食べます。」
恐る恐る口を開ける。
ぱくっ。
🩷「ふふっ。」
💛「……。」
🩷「可愛いな、仁人。」
💛「またそれー?笑」
俺は思わず笑ってしまった。
💛「柔太朗も言ってたんだけどー。」
🩷「…………柔太朗?」
💛「はい。言ってましたよ。『可愛い』って。」
🩷「…………。」
急に勇斗先輩が黙った。
💛「?」
🩷「……そっか。」
💛「?」
なんだろう。
さっきまで笑っていたのに。
少しだけ、表情が変わった気がする。
🩷「柔太朗って、そんなに仁人に可愛いって言うんだ。」
💛「え?結構言いますよ?笑」
🩷「……ふーん。」
勇斗先輩はポップコーンを一つ取って
口に入れる。
💛「勇斗先輩?」
🩷「ん?」
💛「どうしました?」
🩷「別に。」
そう言って、俺の頭をぽんっと叩く。
🩷「……俺だって…とういうか、俺の方が可愛いと思ってるし。」
💛「え?」
🩷「なんでもない。」
💛「??」
俺はよくわからなかった。
でも、勇斗先輩の耳が少し赤い気がした。
映画を見ながら、何度か笑ったり、
小声で感想を言い合ったり。
気づけば、映画の内容より隣にいる
勇斗先輩のことが気になっていた。
そんな時間がしばらく続いて――
ふと、俺は思ったことを
口にしてしまった。
💛「……なんか。」
🩷「ん?」
💛「俺ら、付き合ってるみたいですね笑」
その瞬間。
勇斗先輩の表情が変わった。
🩷「…………。」
💛「……?」
さっきまで笑っていたのに。
急に真剣な顔。
……え。
俺、変なこと言ったかな。
💛「あの……勇斗先輩?」
🩷「…………。」
返事がない。俺がそっと勇斗先輩を見る。
すると――
耳が、少し赤い。
……え?
数秒後、さらに赤くなる。
待って、どんどん赤くなってない?笑
💛「勇斗先輩……耳、赤いですよ?」
🩷「……見るなよ。」
💛「え?」
🩷「そんな見んなって……。」
💛「あ、すみません……。」
勇斗先輩は前を向いたまま。
耳だけ、真っ赤。
……もしかして、照れてる?
俺まで恥ずかしくなって、
前を向く。しばらくして、
🩷「……仁人。」
💛「はい?」
🩷「さっきの。」
💛「?」
🩷「『付き合ってるみたい』ってやつ。」
💛「……はい。」
勇斗先輩は少し黙った。
そして、
🩷「……俺は。」
小さな声で続ける。
🩷「そうだったらいいのにな。」
💛「…………。」
今度は俺が、何も言えなくなった。
心臓の音だけが、やけに大きく聞こえた。
コメント
1件
わあ、もう……この距離感がたまらないですね🤍 映画館で「あーん」のシーン、思わず声が出そうになりました。 勇斗先輩の照れ方が本当に可愛くて、耳が赤くなるところとか、細かい仕草で心情が伝わってきて胸がぎゅっとしました。 「そうだったらいいのにな」――この一言の重み、じんわりきました。 仁人くんの気づかない鈍感さもまた愛おしいです。次が気になりすぎます。