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【注意】

・☃️がこれまでドラマで演じてきた人が出てきます

・ドラマのネタバレを含むかもしれませんのでご注意ください

・ご本人様とは関係ありません

・捏造です

・本来の性格や口調が異なる場合もありますのでご了承ください

↓↓↓↓↓↓








♢  side Kitazawa Tathunosuke

「天王寺 陽」というワガママ男に出会い、そして何故かボディーガードの仕事では無くただの話し相手として雇われた俺は、付き添いで外出していた。

「社長が勝手に外出て良いんですか?」

Haru「大丈夫、いざとなったら北沢が居るだろ。」

「(あぁ……俺ボディーガードか。)」

青いスーツを纏った男に、黒いスーツを纏った男が並んで歩くと、周りの視線がとても痛い。この格好は流石に目立つだろうが。

「何しに行くんですか?」

Haru「取引だよ取引。」

「取引、ですか。」

Haru「北沢は俺の後ろに居てくれたら良い。」

「……分かりました。」

会社の社長がわざわざ取引に出向かうのか。と疑問にも思ったが、それはまた後で聞こう、と俺は思いながら後を着いていく。

……その時だった。

ドンッ

「!、」

『っあ、すみませ、』

通行人と肩がぶつかった。

「いえ、こちらこそ……。」

と、通行人の目を見た時。

『……あれ?北沢?』

「……。」

見知った人物だった。

Haru「……知り合い?」

「……まぁ、はい。」

『何でそんなよそよそしいんだよ!笑』

「……任務中なので。」

『またかよ〜エレベーターで会った時もそうだったじゃん!笑』

Haru「……君、名前は?」

『え、俺ですか?「山本 照久」って言いますけど……。』

Haru「……じゃあ照久、昼頃にここ来て。」

「(え?)」

Teru「え、あ……はい……?」

何故か普通のサラリーマンを止めた社長。何の意図があるか全く分からないし、俺はそもそも理解しようともしない。

Teru「……じゃあ北沢、また後で。」

「……あぁ。」

そう言って、彼は走り去って行った。

Haru「……面白いな、君の友達は。」

「……そうですかね。」

Haru「……じゃあ、取引先に行こうか。」



Haru「……。」

『この内容で無いと我々は困りますよ。』

取引先へ着いたは良いものの、全く綺麗に進んでいない。そもそも、相手の要求が重すぎて受け入れる気にもなれない内容だったのが悪いのだが。

Haru「その要求では受け入れる事は出来ません。こちら側の得する条件がありませんので。」

『……。』

「!、(目付きが変わった……不味いな、多分これは……。)」

『……わざわざ社長から出向いてくれるなんて、こちら側としては嬉しいんですが、受け入れられないとなると……契約破棄、又は……強行突破。』

その時、相手のボディーガードらしき人がこちらへ走ろうとする体制を俺は見逃さなかった。

「(やっぱりな。)」

ナイフとナイフが擦れ合う。

Haru「……。」

「ハルさん、お怪我は?」

Haru「無い、助かったよ北沢。」

「……どういうつもりですか?」

『……君の所のボディーガードは非常に優秀な様だ。ここで殺していれば、多額の金が手に入ると言うのに……。』

Haru「……それじゃあ取引は不成立という事で。」

『不成立?何を言っている、無理矢理にでも結ばせるよ。殺してでもな。』

Haru「……何かそっちが優勢……って感じの雰囲気出してっけど、最初から負けてるのはそっちだからな?」

『……は?何を……。』

……その時だ。

『警察だ!!そこを動くな!!』

『!?、』

「(警察?いつ呼んで……。)」

Haru「頼んどいて正解だったわー笑」

「……まさか……。」

Teru「あ、どうも……。」

Haru「ありがとう照久、お陰で助かった。」

Teru「あ、いえ!全然……。」

「……(あの時か。)」



Haru『じゃあ照久、昼頃にここ来て。』

Teru『え、あ……はい……?』



その時に、紙か何かを渡していたから、その紙に何か書いてあったのだろう。

Haru「……てか、見ず知らずの俺の頼みよく聞けたな。」

Teru「……まぁ、北沢が警護してる人なら……信用出来るかなって思いまして。」

「……。」



それから、会社まで帰ってきたのだが。

Teru「へぇ〜社長だったんすか!」

「(何でコイツがここに居るんだよ。)」

Haru「君、面白いね。」

Teru「あ、ありがとうございます?」

「……はぁ……。」

Teru「北沢〜そんなつれない顔すんなよ〜。」

「……風呂入ってきます。」

Haru「おう。」



♢  side Tennoji Haru

「……。」

先日ここに連れてきたボディーガードの「北沢」。知り合いを目の前にして何故かよそよそしい気がする。

「……北沢とは、どれくらいの仲なんだ?」

Teru「……高校生からです。でも、社会にそれぞれ出て、俺は普通のサラリーマンで、アイツは警察の仕事に就いて、それからあまり関わらなくなりましたね……。」

「……高校生の時、どんな性格だったの?」

Teru「アイツの家庭環境で色々あって……全然喋りもしてくれなかったです、俺からずっと話しかけに行って、卒業式の時にちょっと会話出来たくらいで。」

「……そうか。」

どこか悲しげにしていると思ったら、そういう事だったのか。

「……。」

Teru「俺は友達だと思ってますけど……アイツは俺の事嫌ってるみたいですし、あんまり話しかけない方が良いのかなーとも思いましたね。」

「……どうだろうな。」

彼も、少し悲しげな顔をする。

「……(似た者同士だ。)」

Teru「……じゃあ、明日仕事なので一旦帰りますね。また仕事終わり次第、寄ってっても良いですか?」

「……良いけど、何で?」

Teru「……北沢が、ここに居るんで。」

「……分かった。」

Teru「ありがとうございます、北沢によろしく伝えてください。」

「……(変な考えを持つ奴だ、嫌われてるかも知れない奴にわざわざ会いに行く為に来るなんて。)」

そう言って、彼は出ていった。

それと同時に、風呂から北沢が出てくる。

Kita「……あれ、照久は……。」

「照久ならついさっき帰った。」

Kita「……そうですか。」

「……何、寂しいの?」

Kita「……いや、別にそんな事は。」

「……ふーん?」

Kita「……。」



♢  side Yamamoto Teruhisa

「はぁーあ……。」

俺はただ北沢と仲良く話したいだけなのに、何故か避けられている。

まぁ、”あんな事が”あれば心も閉ざすだろうな。

「……ん?」

夜道を歩いていると、地面に何か落ちているのを発見する。

「……生徒手帳?」

えんじ色に染まった手帳。高校生の物の様で、中を開いてみれば持ち主の写真が貼ってあった。

「(うっっわ……くそイケメンじゃん……高校生からこんなイケメン居んの……?)」

レモンの様な黄色い髪で、爽やかな青年が写っていた。

「(……高校生なら、通学にここ通るかな……。)」

……明日、探してみよう。

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