保存するの忘れてて書くの3回目です……🥺
いきなりはじめます…m(_ _)m
第一話 遊郭と少女
遊郭。そこは男たちの欲望と、女たちの微笑が交錯する美と罪の都。
夜は昼間よりも長く明るい。
私は、この遊郭で唯一の人間だ。遊郭には鬼人と呼ばれる貴族と人間ではないが普通のヒトもいる。
「なんでこんな所来ちゃったんだろ…」
此処は、遊郭の中でも一番栄えているところだ。…こっちの世界に来たばかりなのに、話している言葉が分かるし、話せる。
「来た時についた能力みたいなものかな?」
ありがたいな、と思おう一方で嫌な言葉も耳に入ってくるからそれはそれで辛い、、
『そこのアンタ♡うちに寄ってかないかい?』
『見ろよ、あの花魁。ありゃ一晩で財産がなくなっちまうなぁ』
遊郭なんだ。こんな会話当たり前なんだろうな…
ドンッ!
「いっ..たぁ、、」
こっちに来て初めてぶつかった…やばいかな、?
「あぁ?おいおい、なんだ貴様!」
あ…終わった。完全にヤバイ奴じゃん、、、、ん?頭の上に何か生えてる?…角?
「えっと、ごめんなさい」
「謝れば済むってもんじゃねぇぞ?」
グッ、
い、いった…急に手首掴むとか此処だから許されるかもしれないけど、日本だったら暴行罪とか言われて警察行きなんだけど!?最悪すぎるでしょ、、、
「あのっ!やめてもらっていいですか?…売ってるわけじゃないんで、」
「一々、うるさいガキだなぁ…」
琴葉を無理やり連れて行こうとする
「っ!、ちょ…」
「お客様?失礼ですがそちらの妓女はうちの者ですので、離していただけませんか?」
えっ、、誰?
「っ!、お前はっ…チッ、、、」
私の腕を掴んでいたやつは逃げるように走っていった。
「ふぅ〜…、子供がこんな夜遅くに出歩いちゃだめでしょ?」
助けてくれた彼は、丸で、3歳児に叱るように私の方を向いて見つめながら言った。
廻(フィン)
黄色い淡い全てが見透かせれるような瞳。輝くながら揺れる白髪の髪。人間離れした美貌や頭の上に生えた角から明らかに人間ではないと分かった。それならば…
「す、すいません…あの、、ありがとうございました。じゃ、私はこれで…」
その場を去ろうとした瞬間ー
「廻!店の前で騒ぎを起こすんじゃないよ!」
少しかすれた老婆のような声がに響いた。
「大丈夫ですよ〜、もういないので」
店…声が聞こえた方を見上げるとそこは、見たことのないほど大きい妓楼(遊女を置いて客を遊ばせる家)だった。
「お、大きい…」
凄い。こんな大きい店は始めて見た。何回かこの通りを通ったけれど気づかなかった。よくよく見れば、吸い込まれるように客が次々と入っていき、店から出る男たちは満足そうに帰って行っている。
「ん?廻…そのちびネコはなんだい?」
「ちっ、ちびネコ!?」
はぁ!?会ったこともない他人ババアのくせに!でも…凄く綺麗なヒトだな、歳にしては迫力があり、左手に持つキセル(今で言うたばこ)が似合ってる…、
「あぁ、この子は誘拐されそうになっていたので助けたところです」
「ほぉお…なかなかいい顔面を持ってんじゃないか、、」
っ!あーー!!どいつもこいつも、遊郭は結局顔が一番なんだろ!こんなことになるなら神様に祈るんじゃなかった!
「ははっ、めちゃくちゃ怒ってるじゃん!あはははっ、!」
助けてくれたからいい人だと思ったのに!まじでムカつく!なに笑ってんの!!
「ちびネコ、此処で働いてみないかい?」
……は?
え、今…なんて、、??
「ちょ、蘭芳(らんほう)さん!?何言って…」
「アタシャ、本気だよ…ちびネコ、、お前さんの美貌を使わないわけにはいかんよ」
美貌、?使う?何を言っているのかさっぱり分からない…私は遊郭で妓女として来たわけじゃない。ただ、この世界から抜け出したいだけなのに、!
「そ、そんな急に言われても…私は妓女にはならない!」
はぁ、はぁ…、、、うっかり大声で言ってしまった。だって、このおばさんが悪いくない!?勝手に、使うとか言ってきて!デリカシーがなさすぎるんだけど!!
「…そうかい、まぁちびネコならそう言うと思ったよ、だがね、ちびネコ。お前さんのその顔、懐かしいんだよ…、」
急に暗い顔になって言うおばさんはなぜか寂しく見えた。
「…蘭芳さ、」
彼が言いかけた時…
「ちょっとぉ〜、お客さんもう堕ちちゃったんだけどぉ〜〜?」
店の奥の暖簾(ノレン・お店の入り口や室内などに吊り下げる布製の簾(すだれ)のこと)から一人の妓女が来る。
「…えぇ!なにこのとんでもなく可愛い子!♡♡」
「う、わぁっ!?、、ちょ…と、」
え?は?本当に意味が分かんない!!暖簾からめちゃくちゃな美人出てきたんだけど!てか、急に抱きつかないでよ!?
この店どうなってんの〜〜!!
「わぁ♡もっちもちねぇ〜〜♡お人形さんみたいだわぁ〜〜!」
うぅ…あなたの方がお人形さんでしょ、、
「あ、あの…妓楼の方なんですよね?」
「ん?そーよ♡私は此処の三女神妓楼の一人の芙蓉(ふよう)よ♡」
芙蓉 (フヨウ)
三女神妓楼…なにそれ聞いたことないんだけど!?そ、そりゃあこんな顔してたら三女神になるのも夢じゃないよね、
「で、この子は誰が拾ってきたのかしら?」
「あ〜〜俺ですね、、」
さっきからかったこと許さないからな!!あ〜俺ですね、じゃないんだよ!!!
「まぁ…こんなヤツに拾われたのね、、可哀想に」
「はぁ!?なんですか!こんなヤツって!」
このお姉さんもコイツのこと嫌いなのかな?それにしては、仲が良いような…?
「おい、芙蓉。次の客さんがお待ちだよ」
客さん…つまり客だ。そっか、こんなに綺麗で優しいヒトでも自分のカラダを差し出して、売ってるんだよね…
「はぁ〜い!♡」
なんであんなに嬉しそうなんだろ…私だったら絶対に嫌なのに、
「あの、、怖くないんですかっ!?」
絶対に怖いよ。だって知らない男のヒトとするんでしょ?無理、耐えられない。
「…えぇ、ちっとも怖くないわよ」
客の男のヒトと暖簾の先へと入っていくお姉さんはとても強いと思った。
【終わり】
終わりって全部の話が終わったわけじゃないですからね!?
続き、多分遅くなる。待ってて
おつよい〜〜〜(^_^)/~
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