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『  どうしてこうなった?  』



「 起きろ 。起きろ 。こっちに来い  」



午後2時 、蒸し暑い空気が私の周りを走り回る。

そんな空気の中、どこからか私を呼ぶ声がする。

こんな真夜中にいったい誰が?

痛む腰を無理やり起き上がり 、辺りを見渡した 。

『 こっちだ こっち 。』

その声は 、聞き覚えのある声だった 。

しかし 、辺りに人影など見当たらず 、襖を開けても

その声の主は見えなかった。

寝ぼけていたのか … ?


『 こっち 。鏡だ 』


その声の通り 、着物を来て確認するための姿鏡に近づくと、

そこにはもちろん私がたっていた 。

しかし 、私は白い着物を着ているのに 、

鏡の私は真っ黒な軍服のようなものを来ていた。

「えっ 、」

驚き足を後退り危険だと本能が逃げろ逃げろと言わんばかりに叫んでいる。

逃げなければ 。鏡から逃げようとするも、

鏡から手が伸び私の手首を掴んだ 。

ひッ 、と声が漏れ、必死に振りほどこうとするも、

彼の力に及ばなかった。

「ふむ、これ程までに腑抜けたのか。

腹立たしいな 。はやり貴様は日本国にはふさわにさしくない 。


私こそが相応しい 。」

「何言って… !?」

馬鹿げたことを話し 、どんどんと私を引きずり込んだ 。

「ッ 、大阪さんッ!! 大阪さんッ !!!!

大阪さッ 、助けてくださいッ 、大阪さんッ !!

大阪さッ … !!!」

必死に助けを呼ぶため腹から声を出した 。

「 ッ 、逃げてッ!!!!!!!!」


引きずり込まれたそこは私の家と全く一緒で 、静かな夜だった。

「…夢、?」


「 日本さんッ !?!?どないしたんですか!?

だ、大丈夫ですか!?」

「おや 、大阪さん、?

どうされましたか ?」

「 えっ、今、俺呼ぶ声がしたんで…

気の所為ですかね 、、」

「私は呼んでおりませんよ?」

「 そ、そうですか、

すみません、俺疲れとるんかもしれへん…」

「どうか無理だけはなさらないでください、、」

姿見を割り、その破片に微笑んだ。

ようやくこちらの世界に来れた。


痛みが走る。目を開けているのか閉じているのか分からない 。私はどこにいるのだろう。

「 何してんの 。」

この声、大阪さん、?

「いえッ 、あッ 、夢 … ?

妙な夢を見まして… すみません …」

大阪さんはこちらに歩いてきて 、

私の目の前にたち、私を見下ろした。

「大阪さん… ?」

彼は舌打ちして私の前髪を鷲掴みにして睨みつけた

「い”ッ !?!?え”ッ 、ぁ”ぁッ、!!

痛いッ 、痛いです 、大阪さッ 、」

「 うっさいねん … アンタ 、誰や?」

**怖い 、**こんなの大阪さんじゃない 、

「 大阪さッ 、 離してくださぃッ 、」

「うっさいなぁ 、誰や言うとるんや 、

日本さんはどこやった ??? 」

「ッ 、私はッ 、日本ですッ 、本田菊 ですよ、?」

「…… 本田菊? … 誰やそれ。

俺らが慕っとんのは 、本田桐や 。」

本田 … 桐 、?さっきの私の事… ?

「 は、ッ 、話をッ !!!

話を聞いてください!!怪しいものでは無いですッ

どうか話を聞いてください 、!!」

彼は私の前髪から手を離し私の目線に合わせるようにしゃがんだ。

「 はよ言わんかい。」

今までの事を詳しく話した。

「 ほーん、? んで、

アンタはあっち側のアンタっちゅう事かいな?」

頷くと彼は私の頭を撫でた。

「悪かったな。アンタの髪掴んでもうて。

もうやらへんけど、

アンタどうすんの?世界会議とか 。仕事。

あっちのアンタとこっちのアンタは違いすぎて

恐らくどっちも色々周りの人が変わるんちゃうん?」

「あ」と思い出し鏡を振り返るももうそれは跡形もなく割れていた。

「あの人もゲスいことするなぁ、、

しゃーないわ。ほら、やり過ごすしかあらへん。

なんやったらコッチに住めばええわ 。」

「そ、そんなッ !!」

「 しゃーないやろ?もう戻れへんのやから

とりま準備しや。もうそろそろ会議やで。

早めに出ぇへんと 、飛行機間に合わへんよ。

…… ま、ありのままでいきや。」












と  、言われましてもなぁ …







外に出てみれば 、荒れ果てた街 、瓦礫の下でうずくまる少女 、

成人女性が私の裾を掴んだ。

「…… 祖国様…お願いです、

食べるものをお恵みください…

我が子が…お腹を空かせて私を待っております故、

どうか……どうか、」

「ど、どうされたのですか!?!?

ぁ…… 戦争の時の………… 、、

大丈夫ですよ、この弁当を持っていきなさい 。

傷口はちゃんと水で洗い流しなさい。

いいですね?」

彼女は驚いた顔をして泣いてありがとうございますと一言を言い、その場を去った。

その歩き方は、不自然なものだった。

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コメント

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その性格の違いが一目見れば分かるほど国に出てて表現好き!!

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