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数万年という長い年月が経った。
このブリテン島、イングランドは大きく姿を変えた。周期的に起こる氷河期と間氷河期により、イングランドは小さな島へ変わっていった。
もう一つ変わったことがある、それは魂になった人びとが金剛に祈らせに来ることだ、魂は分解され消えてゆく、そんなことを1日にずっと繰り返している。
「金剛!お前少しは休んだ方がいいんじゃないか?」
「いえ、こちらは私の仕事ですので。」
このような会話を数十年、数百年繰り返している。
分解に来る魂の中にはあいつらは居なかった
ある日金剛が祈らなくなった
「…?金剛、今日は、祈らないのか?」
「はい」
「そうか…」
久しぶりに海岸を歩いた。
あまり会話はないけれど、独りだった俺からするとこの時間が幸福で仕方がなかった。
「あれは…?」
ふと、金剛の声が聞こえた。
「ん?あれってどれだ?」
金剛が指さす方向にあれがいた
太陽の光に反射し赤く輝く“宝石“が
「…っえ?」
人のような形をするそれは俺たちに気がついたのだろうか、必死に手を伸ばしてくる
「っ…おい、大丈夫か? 」
「あっ…あぁぁ、?」
「おいおい…」
金剛は物珍しそうにそれを見た
「主成分は炭素、生成の過程で窒息を含んだことがわかいります」
「って、ことはレッドダイヤモンドか…」
めっちゃくちゃ希少石じゃなかったっけ?
「意思疎通を試みます」
「いや、意思はあるだろこっちに手、伸ばしてたし」
「…えぇそうですね」
とりあえず人の形をしているな…ってことは人間か…?
いやまて俺さっき自分でレッドダイヤモンドって言っただろう!
「それにしても、ずいぶん人間に似ていますね…」
「嗚呼…」
「…よし!こいつを今日から育て上げるぞ金剛!」
「…はい?」
こうして金剛と俺、そしてレッドダイヤモンドとの生活が始まった。
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たいへんありがとうございます!
これからも不定期更新させていただきますので、長い目で見ていただけるとうれしいです!
誤字などがありましたら温かい目どご覧下さい!!!