ー伊黒sideー
…不安だ
今日、みのりが最終選別に行った
未来から来て半年程経ったが成長の速さが凄まじい
時透と肩を並べられる位だ
「…おーい?伊黒ー?」
花の呼吸も完全に習得したので、大丈夫だと思うが…
やはり不安だ
成長が速いとはいえまだ16の少女だ
「いや話聞けよ」
鍛錬から半年程しかまだ経っていない
「話聞けよ!!!!」
大丈夫だろうか…
不安だ
「派手に無視すんじゃねぇ!!!」
『何だ、宇随。人が考え事をしている時に』
「何で食事処でしかも話している時に考え事すんだよ」
『悪かったな』
さっきから宇随がうるさい
人が考え事をしている時に限って…
「ていうかよ、伊黒んとこの継子…花里だっけ?」
『悠々とみのりの苗字を言うな』
「いや何でだよ」
みのりをこんな派手男に渡さない
「花里って半年位で最終選別行ったんだよな?スゲェじゃん」
『凄いに決まっているだろう。目の玉抉り出すぞ』
「さっきから言動が物騒すぎだろ」
「後、未来から来たってったな…?派手なヤツじゃねぇか!」
『黙れ、人が食べている時に』
「人が食べれている時に物騒な事を言う方がヤバいけどな?」
「花里って16だろ?時透位才能凄くねぇか?」
『そうに決まっているだろう』
「もうお前アレだわ、親バカだわ」
宇随の下らない言動に付き合っている時間は無い
それより、みのりは大丈夫だろうか…異形の鬼に出会っていないだろうか…
生きて帰ってこられるだろうか…
『宇随は最終選別に行って鬼を全滅する趣味を持っているか?』
「持ってる訳ねぇだろ」
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