テラーノベル
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「ですね」
優しくほほえむ日本の顔、決してそんなこと思ってないだろうに、
あぁかわいそうだ。
日本はおれがいねぇとだもんな。
「なあJapan、」
「なんですか?アメリカさん」
日本が振り返る。日本がこちらをみる、俺の目をまっすぐ見つめる。
「おまえ、無理してねえか?」
俺の問いに日本はこう答える。
「してませんよ!」
日本は今うそをついた。
日本の癖だ。優しいから、周りがいけない。
このままじゃ汚れる。今の純粋で、優しくて、あの笑顔は
俺だけの物なんだ。
「嘘ついてんだろ」
「え・・・?」
戸惑う日本、それでもこちらを見続ける。
だけど、その優しさって俺だけじゃねぇんだろ?
俺だけのじゃない日本は、いらない。
いらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらないいらない!
日本の脳内には俺だけでいい!ほかの奴の脳内にも日本は、いらない!
「日本、おれもう、限界だ。」
「え」
グサッっという音が鳴り、日本がしゃがみこむ。
「アメリカ、さん?どうし、て」
日本はそこでしゃべらなくなった。
「次のニュースです、○○会社に勤める日本さんとアメリカさんが先週から行方がわからなくなっております。見かけた場合は――」
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