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こんにちは
くくるです
⚠️🇷🇺🇧🇾
ベラが死ななかった世界線です
どんなんだったかなーって方は、8話をご覧下さい
それでは、行ってらっしゃい
ベラルーシ視点
「ッ?!」
くるしい……!!
息のしづらさと、首に走る激痛で目が覚めた
なんでッまた……
「に”、ぃさ……!!」
何とか声を絞り出すと、首にかかっていた力が一旦抜けた。
「ッはぁ!はぁッ!……はっ…はっ」
急いで息を整える。
次、何をされるか分からない
殴られるかな
蹴られるかな
もう1回首を絞められるかな
逃げたい、けど
逃げたら兄さんが悲しむから
今より辛い思い、して欲しくないから
部屋がまっくらなせいで、よく兄さんの顔が見えない
「……」
兄さんは、何も言わない
窓から僅かに入ってくる月明かりのおかげで、かろうじてシルエットだけは見える
よく見ると、小刻みに震えているようだ
「兄さん……?大丈夫…?どこか痛いの?」
そう声をかけると、また首に手が掛かった。
でも、チラリと見えた兄さんの顔は、
泣いていた
グッと、首に込められる力が強くなる
たしかに、苦しいけど
なんで、兄さんの方が辛そうなの……
僕は、兄さんの手をぎゅっと握ってそのまま委ねた。
兄さんが「死ね」と言うなら
僕は喜んで死ぬことが出来るよ
ねぇ、兄さん
兄さんは、僕にどうなって欲しいの?
暫くして、兄さんは僕から手を離した
「ベラ……」
僕を呼ぶ声は震えていた
「ん”ん”……」
上手く話せない
何とか喉の調子を戻し、声をかけた
「……なぁに、兄さん」
いつもよりガサガサな声だけど、聞き取れる範囲だろう
兄さんは、何も言わずに僕を抱きしめた
あったかい
__やっぱり兄さんの胸の中は安心するなぁ
父さんに抱きしめてもらったことを思い出す
力が強い分、少し苦しかったけど、
僕は父さんの大きな身体にすっぽりと収まって、
全身を守って貰えているようで、
とても心地が良かった
(……会いたいなぁ、父さん……)
昔、兄さんが読んでくれた絵本の中に、『しんだ人たちがくらす町』がでてきた
そこでは、誰も喧嘩しなくて、みんな幸せそうで、羨ましかった
美味しいご飯、綺麗な景色、遊び道具…
自分が欲しいと思うものは、全部手に入るし
もう死んでいるっていうのが条件だけど、会いたいと思えば、どんな人でも会えるらしい
いいなぁ
僕も行きたいな
最愛の、父さんの元へ
コメント
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えへへへへえへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへって言う笑い声が夜中だっつうのにでて部屋に反響した。...●にてぇなぁ