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episode4:Entering the United States
「ミスターホシダテ!天候ガ悪イノニ”フライト”スルトイウノカ!?」
とカタコトの日本語でイギリス学者が私を呼び止める声がする。
「もちろん。まだまだわからない事が沢山ある。」
そう答えると
「無茶ダ!死ヌダケダゾ!」
と言った。だが私は
「今更死に対する恐怖などない!”私は”この自然災害の原因のキーを見つけでもできればそれで良い。」
そう言い残して私は飛行機に乗り込んだ。
18時間後私はロサンゼルスに降り立った。
そこから更にモノレールで二時間。
国立アメリカレイポート大学院。主に自然現象や古代文明について研究している超名門である。風の噂で国連に関係している学科があるみたいだ。個人的にはあまり関わりたくない。
すると扉から男が出てきた。
そしてその男は、私の元へ近づいてきて
「Welcome.
To Rayport Graduate School in the United States. Dr. Hoshidate. My name is Snor Nukutrika, a professor.」
〜ようこそ。
アメリカレイポート大学院へ。星舘博士。私は教授のスノール・ヌクタリカと申します。〜
「Nice to me to you」
〜よろしくお願いします〜
そう言って私は教授に連れられて中に入って行った。
三日間過ごしてわかった事がある。
(この研究者達私より出来ない…無茶苦茶足引っ張られるんだけど!腹立つ!)
そう思いながら、無駄な三日間を過ごしたのでした
帰り際。
「ガシッ!」
といきなり死角から腕を掴まれどこかに私は連れ去られた。
着いたのは難しい顔をした学者達。
そして私の近くにいた、渡辺謙に似た丸メガネの学者が私に問うてきた。
「君は今回の”事件”をどう思う?」
(事件?なにを言ってるんだ?)
と素直に思った。だってあれは自然災害だから。
私は素直に思ったことを口にした。
「事件?あれは災害だ。誰かが故意に起こしたやつではない。」
とはっきり私はそう言った。だがその男は私の今言った言葉を否定した。
「違う。君たちは思い違いをしている。」
「???」
純粋に理解ができなかった。というか理解を脳が拒んだ。
(思い違い?私はなにも見落としてはいない。)
その男はとある写真を私に見せながら私にこう言った。
「これを君は知っているだろう?」
その写真に写っていたのは、前に潜った時に見つけた海底遺跡だ。
私は凄く驚いた。なにせこの遺跡の事は隠蔽するように言ってあったのだからだ。
「何でそれを知っている?私はそれを公言するなと言ったはずだ」
と動揺しながらなぜ知っているのかを問うた。
そして彼はこう言った。
「これは私たちが直接撮ってきたものだ。君たちが潜水中に撮っている映像は君たちの研究本部に共有される。私はちょうどその時に君たちの研究本部にいて、偶然見たのだ。」
そして少し思い出す。私たちの潜水艦中に一人来客するとリストに書いてあった。
(なるほど、だから確信した言い方で私に写真を見せてきたのか。私が嘘をつかないように写真まで見せて、一体なにを企んでいる?)
計算された行動で私をここに連れて来たことに気付き、少し怖くなる。
そして写真を指さしてその男は言った。
「この文献は紀元前のものだ。大体2700年以上前のもの。大体エジプトのピラミッド完成した時期くらいのものだ。この文にはこう書かれている。」
私が前に読めなかった古代文字をこの男は読める事に驚いた。
そんな私をお構い無しにその文の内容を言った。
「もう私達はここに隠れる。もうアイツらの相手は御免だ」
「……」
私は言葉を失った。何故なら謎の文献を詰まる事なく読み上げた。
(こいつらは今回の件でナニが知っている気がする。)
一人深く考えていると、その男は
「世界各地に存在する古代文明。。果たして彼らはどうやってここまで現代でも再現不可能な物を作り上げた?」
と言った。それは200年もの前からずっと考えられてきた事だ。今でも謎は解明されていない。
「わからない。どうやっていたのかさえ。」
純粋に正直に答えた。その男は重い声で、、
「アトランティス古代文明が滅んだ後、生き延びる為に世界に散ったのだ。これが世界にある超高度古代文明達のもとだ。今でもアトランティスの滅んだ理由は不明だがな」
「ん?待て、アトランティスは空想上の物の筈だが?アトランティス大陸はヨーロッパと北米の間の大西洋に浮かんでいると大昔に描かれた空想の話だ。」
私は、その男にそう言った。だって事実だから。だけどその男は
「違う。アトランティス大陸についての文献が発見されたんだ。南極大陸がアトランティスだ。君が言っているのは、隠蔽する為に描かれたんだよ。」
と、真正面から否定されてしまった。いきなりの事が多すぎて頭がパンクしてしまいそうになるが、取り敢えず冷静になり、質問をその男にする。
「……私は今まで巨大生物など存在しないと思っていた。でも目の前で見て驚いたよ。あくまで憶測だが、あんたら国連と関係あるだろ?」
憶測で物事を言ってはいけないと言われてきたが、今回はほぼ確信だ。
そして国連と関係がある学科は、今の話を聞いていただけで、誰もが予想がつく。
恐らくここだ。そして眼の前にいるこの男は世界を救うのに必要な人材なのかもしれない。
「お前らさぁ、今回の事が巨大生物の事件だと言うのならどうする?世界にどういう風に説明するつもりだ?」
純粋に気になった。世界に公表するとしてどうするつもりなのかを、
「認めてもらうしかない。」
「はぁ?」
純粋に思った。というか口に出た。
「認めてもらえるわけがないだろう。
だって一般人からしたら、こんな災害が来ていて大変なのに、『巨大生物』だなんだって、んでしまいには『認めてもらうしかない』アホかお前らは。
それが真実だとしても信じてくれると思うのか?」
と私はその場にいる科学者全員に問い詰めた。他の科学者たちは
「……」
だんまりである。私はすかさず言った。
「一般人に限った話じゃないけどさぁ、実際に目の当たりにしないと認めてもらえんぞ。」
すると奥で台パンしながら立ち上がる女性科学者がものすごい形相で、私にキレてきた。
「じゃあ!こんな危険生物達の存在を知らされず、もし巨大生物が現れて被害を出したらどうすんのよ!!」
と私を掴みかかろうとする勢いで迫ってくる女性。私はイラつきとある記録を机に叩きつけながら言った。
「この資料に記載されている内容は2011年に起きた東日本大震災の津波についてのアンケートだ。
この頃の日本は津波を警戒しなかったために多くの死者を出した。
それから日本は2024年にも起きた北陸地震ですぐに避難したんだ。
津波から逃れる為にな。
一度人間は体験しないと、分からない生き物なんだよ。
あの地震だってそうだっただろ。
それを『巨大生物とか現代でも空想と思われてる物のせいです。』なんて発表したって聞く耳誰一人持たねぇんだよ!」
と私は大きな声で言った。するとさっきまで私と話していた男は仲裁に入った。
「みかこ君。今回は彼の言うとりだ。彼に従おう。」
「嫌です!こんなどこの馬の骨かも分からないやつに従う必要はないでしょ!」
これを言われた瞬間私はこの女の言い草に本気で腹が立った。
「じゃあよ!ここに俺を引っ張って無理矢理連れ込んだてめぇらがおかしいだろ!俺だって暇人じゃねぇんだよ。
帰らせてもらう。この失礼極まりない対応は教授に報告させてもらう!」
と言い残し私は研究室から去るのだった。