テラーノベル
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警察官:それでは皆さんの意見をまとめると…
佐野:あっ、やば!もうすぐ正解パターンの展開ですよね?ずっと跨ってしまってすみません。立てますか?
吉田:…はい
警察官:それでは実演してもらいましょう!どうぞ!
佐野:吉田さん来てくれるかな
あの後は練習通りの流れで終わり、俺はすれ違う生徒達に不審者は佐野さんなのかという質問攻めをされた。だーから嫌だったんだよ…でも、あんなに可愛い吉田さんを見れたのは、感謝だな。他の人が俺の代わりだったら、絶対発狂してた
トントン
佐野:はーい
吉田:…失礼します
佐野:よくこの場所分かりましたね
吉田:他の先生に聞きましたよ…こんなところにあるんですね
そうだよな、用務室は他の教室から離れてるから、あんま生徒も先生も来ることないんだよなぁ
佐野:畳もあるし、エアコンもついてるから住めば都だよ
吉田:…それはいいとして、なんか理由があって呼んだんですか?
佐野:あぁ…連絡先知りたくて
吉田:……却下です。それでは
佐野:え、ちょと待ってよ!!
俺は吉田さんが扉を開けることができないよう扉の前に立ち塞がる
吉田:今は一応業務時間中なんです。その中で私情的な行為は良くないので
佐野:じゃあなんで来てくれたの?
吉田:……
佐野:本当にそう思うなら、ここまで来ないでしょ
吉田さんは何も言わず俯いている
佐野:吉田さん…
吉田:俺…
吉田仁人さんはぽつりぽつりと語り始めた
吉田:俺は、あの時佐野さんに、感情移入してしまってたんです。恋人というか、好きな人に良いように扱われて騙されて、俺も以前同じような経験をしたことがあったので。だから、佐野さんが泣いたあの時、昔の俺が泣いてるように感じて、Aさんが佐野さんを馬鹿にしてる時は昔の俺が好きだった人が重なって…本当に独りよがりだった。佐野さんを優しくすれば過去の自分の傷が治る気がして、俺も、佐野さんを利用してたんです。なのに…
佐野:なのに?
吉田:……俺を重ねていたはずなのに、重ねれば重ねるほど佐野さんという人物をより明確にしてきました。佐野さんから垣間見える優しさは俺は持ち合わせていない。たくましさも俺はない。その、俺にはない部分に惹かれる自分がいました。ですが、あくまで警察と民間人の関係です。この気持ちはあまりに自分勝手です。だから、もう、俺は佐野さんとは
その後の言葉は何となく察した。だから、続きを聞きたくなくて、そんな悲しい顔をもう見たくなくて、気持ちを吉田さんにちゃんと伝えたくて……気が付けば俺は吉田さんに駆け寄り強く抱き締めていた
吉田:さ、佐野さん?
佐野:吉田さん。俺、吉田さんが好きです。
吉田:…えっ
佐野:もう俺は容疑者じゃないです。だから、一人の人として見てくれませんか?確かに警察から見ればみんな民間人です。でも、それ以前に同じ人間です。俺は、警察としての吉田さんも好きだけど、人としての吉田さんのことはもっともっと大好きです
吉田:…ほんと、ですか?
佐野:うん、マジです。そもそも一目惚れだったし、事情聴取のやり取りとか、仕草とか全部愛おしくて、凄く触りたかった…だから、今こうやって吉田さんを感じれて嬉しい
吉田:なんでそんなこと堂々と言えるんですか…
佐野:ようやく会えたんだもん、もう会えないと思ってたし。それで、返事は?
吉田:…き
佐野:ん?
吉田:俺も佐野さんのことが、好きです
俺の腕の中に包まれながら、上目遣いで見てきて、でもどこか恥ずかしそうで
佐野:……
吉田:…佐野、さん?
佐野:すみません、嫌だったら言ってください
吉田:え、
俺は吉田さんが逃げないように、腕を掴んで壁に押さえつけた。状況を飲み込めていないのか、佐野さんと連呼しながら潤んだ目で見てくるが、そんなの俺の刺激を促進させる材料にほかならない
佐野:怪我、治ってよかった
おでこ、頬、腕、ゆっくりとあいつに傷つけられたところにキスを落とす。わざとリップ音を鳴らすとビクッと震える吉田さんは、あまりに可愛かった
そして、唇にキスをする頃には吉田さんは理性を保つのに必死な様子で
吉田:んっ、さ、のさん、っ
佐野:…可愛い
あまりにも可愛くて、でもまだ理性を保とうと必死な吉田さんに意地悪をしたくて、俺は舌を絡めた
吉田:んっ!!、、、あっ、、ッ、ん、、
うわ、マジでえろい。目の焦点が合わなくなってきて、でも舌を絡めようと必死な吉田さんの健気さに俺はもう、俺の理性の方が爆発しそうだわ。最初は緊張してたのか俺のつなぎの裾を掴んでいたのに、今は力が抜けてしまっているのか、俺の手に指を弱々しく、でもずっと絡めている。そして、俺が吉田さんの耳に触れる度に震えながらギュッと握ってくれる。これは、無意識なのか、?え、どうすればいいんだ。え、まじどうしよう、これ以上は我慢しようと思ってたのに
パシパシ
気がつくと吉田さんは俺の胸板を叩いていた。あ、可愛すぎてやめられなかった…
吉田:っ、はぁ、、はぁ、、
佐野:ほんとごめんなさい…止まらなかった…なんなら続きしたい
吉田:嫌です!帰ります!
佐野:え、本当にごめんなさい…もう、無理やりやらないから、ちゃんと合意経てやるから、
吉田:…分かりました。でも、もう行かないといけない時間なので、その、連絡先交換しましょ、?
佐野:…え、え!?マジっすか!!ありがとうございます……
まさか、本当に交換してくれるなんて…本当に神様、ありがとう
吉田:あ、これですね
佐野:吉田仁人…
吉田:あれ?名前言ったことまだなかったですっけ
佐野:仁人…仁人…良い名前っすね
吉田:……あ、あと、佐野さん俺より年上だから敬語普通に外してもらっていいですよ
佐野:仁人…ってえ?…え!?!?
吉田:多分佐野さん2個上ですね
佐野:しっかりしてるから、てっきり年上かと
吉田:よく言われます。…年上の方が良かったですか…?
心配そうな目で俺を見てくる仁人。あぁ、もぉこれ以上俺を刺激しないでぇ…
佐野:ううん。年下でも年上でもどっちでも好きだよ。でも、年下って思ったら…もっと可愛く見えてきた…ねぇねぇ次いつ会えるの!?
吉田:後で連絡します!それじゃあ!また!
バタンッ
行っちゃった…でも連絡先交換できたから、嬉しい…仁人って名前なんだ。これからは吉田さんじゃなくて沢山名前で呼びたいな。んで、いつかは仁人も俺のことを、俺の名前を呼んでくれたら嬉しいな。だって唯一呼んでくれたのは、初めて会った、そして俺の恋が始まったあの事情聴取の時だから
エピローグ
佐野:おはよ、仁人
吉田:…おはよ
佐野:体大丈夫、?
吉田:もう、全身痛い。特に腰
佐野:ごめん…土曜日だし仁人も夜番って聞いたからついつい、それに仁人があまりに可愛くて
吉田:ふぅーん
佐野:あっ、なにぃ?何考えてんの?
吉田:…勇斗も、かっこいいよ
佐野:……
吉田:恥ずかしいからなんか言ってよ
佐野:仁人、もう1回戦よろしくお願いします
吉田:えっ、ちょっと、
佐野:嫌なら嫌って言って
吉田:うぅ、、嫌、じゃない、けど、
佐野:ありがとう、それでは
吉田:あぁ、もぉ、、っ、勇斗のばかぁ!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
すみませんね、初心者なもんでセンシティブがどこからなのか分かってなくて。とりあえず付けましたが全くセンシティブでは無いと思います。これは付けて正解なのか、誰か教えて下さい🙏
あと、『事情聴取から始まる恋』は佐野さん視点だったので、最後に吉田さん視点出したら読んでいただけますか、、?多分2話で終わると思うのですが……
もし♥1000超えたら番外編として出します
それでは!
#塩レモン
しらす
86
翡翠
822
コメント
2件

コメント失礼します。お話とてもおもしろかったです!結ばれた後の後日談も番外編として読みたいです。もし可能でしたら、ご検討していただいです🙇
完結おめでとうございます!「やっと言えた」ってタイトルに全部詰まってますね…佐野さんが遂に気持ちを伝えるシーン、すごく好きです。吉田さんが自分の過去を重ねていたと告白する場面も切なくて、でも「重ねれば重ねるほど佐野さんという人物を明確にした」という台詞に、二人の関係がちゃんと個として向き合ってる感じがしてグッときました。仁人くんの名前を知った時の佐野さんの喜びようとか、エピローグでの甘い空気とか、全編通して温かい読後感です。番外編の吉田さん視点、楽しみにしてます!