ジリリリリリ!!!!
ノア「ほぁあぁああっ!?」
彗「ん、もう朝か……」
ノア「す、彗さん!?この悪魔兵器はなんですか!?!?」
彗「え、ただの目覚まし時計だよ。……まぁある意味悪魔兵器か」
ノア「えぇ……悪魔兵器がどうしてここに……?」
彗「朝ごはん作ろ……」
彗「あ、そーだ!今日学校だけどどうしよう……留守番できるか?」
ノア「留守番……一人、ですか……」
彗「ん゙ン゙っ」(心が痛む)
彗「今日は学校休もう。お前に家事を教えるという用事ができた」
ノア「は、はぁ……」
彗「プルルルルもしもしせんせー?急に用事できちゃったから今日学校休むわ」
先生『え、ちょ!?水葉s』
ガチャッ
ノア「えと、大丈夫なんですか……?」
彗「……まぁ大丈夫っしょ()」
ノア(強引に休んだようにしか見えない……)
彗「そうだな……まずは、電子レンジの使い方とかかな。」
ノア「電子レンジ……ですか?」
彗「使えたら冷凍しといたおかずとかも食えるからな」
ノア「…?ここのボタンは…?」
彗「そこはこうであれはこうで……」
ノア「ふむふむ……」
彗「ふざけてすごい長い時間とかに設定すんなよ。
そしたら爆発するから。絶対ふざけんなよ」←経験済み
ノア「は、はい……」
彗「あと皿洗い。包丁とかは危ないから端に置いといていいよ」
ノア「このスポンジで洗うんですね……」
彗「あちょそれフライパン用。皿が油でギットギトになるぞ」←経験済み
ノア「あっ、すみません(ーー;)」
彗「皿はこうやって洗えよ」
ノア「なるほど……」
ノア「……家事って難しいし多いんですね」
彗「そうか?僕はもう慣れたからな」
ノア「そうなんですか……」
彗「母さん達いつ帰ってくんのかな……」
ノア(気まずい……)
ノア「あの、急で申し訳ないんですけど将来の夢とかってあるんですか?」
彗「え、将来の夢?」
ノア「はい」
彗「うーん……プログラマーとか?プログラミング教室行ってるし」
ノア「ぶ、ぷろぐらまー!いいですね!(プログラマーが何か分かってない)」
彗「あ、じゃあノアの将来の夢は何?」
ノア「わ、私ですか……?強いて言えば……故郷を見つけることですかね」
彗「故郷…そうか、気づけばこの街にいたんだもんな」
ノア「はい。故郷を見つけて両親に会ってみたいです!
故郷には私みたいに角生えてたりする人もいる…と思います!多分!」
彗「両親、ね……」
『彗、冷蔵庫のおかず温めて食べといてね』
『えー、お母さんと一緒に食べたい!』
『こら彗。我儘言うな。お母さんは忙しいんだから』
『えーでも……』
『そんなに言うならまた今度お父さんと食べよう、な?』
『わかった……』
『じゃあ、いってくるね』
『彗、いい子にしてるんだぞ』
『うん。いってらっしゃい……』
彗(ろくな思い出がねぇ……)
彗(結局、家族で出かけたりすることもなく……何年かあとに海外行ったんだけどな……)
ノア「お母さん…どんな人かなぁ?」
彗「まぁ、いつか会えるよ」
彗(ノアのお母さんはいい人なのかな……)
ノア「お金をためて、故郷を探しに行くんです!」
彗「でもその見た目じゃ仕事とか厳しくねぇか?」
ノア「あ、確かに……どうしよぉ(இдஇ)」
彗「内職でもしてみたらどうだ?また今度色々教えてやるよ」
ノア「内職!いいですね!」
彗「まぁその、なんだ。わかんないことあったら僕に聞けよ」
ノア「……!ありがとうございます!彗さんは優しいんですね!」
彗「は、はぁ!?いや別に僕のほうが歳上だし!?」
ノア「ふふ……またいろんなこと教えてくださいね!」
彗「あ、うん………?」
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