「え、どうするこの状況
え、魔貴族……だよね」
どうも前回はお世話になりました
クロエです
現在魔貴族に出会い迷い中です
魔貴族は殺す系ガールの私ですが、 流石に子供は殺さない
ですが魔貴族は悪い奴
うーむ迷った迷った
……
「……ま寝るか」
説明しよう
「寝たらどうにかなってる時もある」
「おやすみー!」
「んえ……ここどこ?」
目覚めたら花畑の中でした
どういう状況なんだろうこれ
なんか背中に妙な温かさがあります
恐る恐る触ってみると感覚があります
(なにこれ魔獣……!?)
警戒しながら後ろを向いてみると……
「えへへ……もう食べられない…」
「きゃーーーーーっ!?」
人間が抱きついてました
えなんで!?
「えぇなになに?何の悲鳴?」
「原因の貴女が言いますか!?」
「私のせい!?」
「そうですよ!なんなんですか起き上がりそうそう抱きついて!」
「命の恩人に向かって失礼じゃないの!?」
「え!?」
そんなわけない
命の危機が迫っていたら私だって気付きます
まだ見習いとはいえ魔貴族の一員です
私は炎魔法使いのアロンドラ家です
ここは草のフィールド
そんな状況で気付かないわけない
「気付かないわけないって思ってるでしょ?」
「え……!?」
「わかるわよそんぐらい
スラムで何年生きてきたと思ってんの」
「相手は『マッシャフィーゲル』
地中に潜って気付かれないように狩りをする魔獣だ、しかもあんた催眠の呪いかけられてたよ。そりゃ気付かないわな」
スパスパと私の至らぬ点を撃ち抜いてくる
少しメンタルに来る
「大体なんでスラム近くの畑で寝んのよ、スラムが魔族も人間も危険な地域ってお嬢様だから知らないわけ?」
うぐっ……
「そんなんじゃいつか死ぬよ
ほらとっとと帰んな見逃してやっから、それとも殺されたいわけぇ?」
ナイフを出しながら笑う顔はまさに悪魔だった
「だッだってぇ……ひッぐ
きれいだったんだもんッ……そんなのわかんないもんッ……」
「あ”〜!!!泣かないで泣かないでお姉さんが悪かったから!!!」
「うぇぐッ……」
よく見ると端正な顔立ちをしている
泥と傷だらけだが元は相当いいだろう
きっと家柄もいいはずだ、なんでこんな所に
「ねぇ、お姉さん」
「え?何?」
「お姉さんってどこの出身なの?」
「……あんた、自分が子供だからってねぇ…」
「え?えぇ?」
お姉さんは酷く苛ついている様子だった
「ま、いいや。話してあげる」
「私は一国の王女だった、楽しかったよ?毎日国民の人達と話して暖かい布団で寝て
でも、そんなの長く続かなかった」
「私達は魔貴族に狙われたんだよ。国民も両親も皆奴隷にされて、私だけ生き残った。
そこからはスラムでガラクタを漁って売り捌いて生きてきたんだよ。」
……聞かなかった方が
良かったであろう情報だった
私なんかに話していい事じゃないぐらい、幼い私でも分かっていた
そんな情報を私に話してくれた
この人は根っからの善人だ
「お姉さん、名前は?」
「私?」
「私はクロエ・ガラッシ
稲妻の魔法使いよ」
「クロエお姉さん……」
「あんたは?」
「私はアリーシャ・アロンドラ
アロンドラ家炎の魔法使いです」
これが雷蝶の魔法使いと
炎華の魔族の少女の出会い
そして、悲劇の始まり
コメント
13件
凄い関係ないんだけど君からフォロー貰って無かったんだよね()
オッホホッ好きッ
ヒゲキ…⁉︎ クロエちゃん、 過去が過去なのに優しすぎる…() 幸せになってくれぇ…!!