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監禁ゲーム

1 - 第1話 異界

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2022年04月15日

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頭が痛かった。昨日は散々飲み食らって、はしゃいで疲れた。

私はベットから体を起こすと妙な違和感に襲われた。

「ここどこ?」

口からぽつりと零れた言葉。周りを見渡すと、異様な光景が広がっていた。

殺風景な部屋、病院にあるような5つのベッド、ベッドに横たわる一人の少女、怒鳴る男、泣く女、無表情な顔をした男、ベッドの隣に置かれたサイドテーブル、各自用意されていたスマホ。

男は壁を叩き大声で怒鳴る。関西弁だろうか?

「ここどこやねん!!自分何のためにやっとんねん!何しとるか分かってんのか?!」

男の目線の先には監視カメラらしき物が壁に取り付けられていた。

恐怖なのか怒りなのか、泣き叫ぶ女。よく見ると10代後半のような感じ。頭を抱え、大粒の涙を流して俯くような姿勢だった。

まだ眠っている少女。この状況の中、ぐっすりと眠りに落ちている。歳は10代前半頃だろうか?髪の長い綺麗な少女青白いのか、日焼けしていないのか、生気が全く感じられない。

無表情の男は体育座りしてボソボソ何かを呟いていた。

私はテーブルに置かれたスマホを開き助けを呼ぼうとした。

「無駄だよ。」

可憐な鈴のような声が私の目の前から聞こえてきた。

先程まで眠っていた少女だった。

「ここ圏外らしくてね。どこのネットも繋がんない。」

見下ろす少女の視線は睨んでいるのかそうでないのか、目を細めて見下すような雰囲気だった。

「貴方は誰?」

「は?そこのネームプレート見てないの?ベッドの上の。それか目が悪いの?」

よく見ると黒いプレートがあり、そこには白い文字で歩村加奈子と書かれていた。

「か、加奈子ちゃん?」

少女は頷き「貴方は?なんて書いてあんの?」

と言った。漢字が読めないのだろうか?

「麻里田芽依っていうの。」

そう言うとオウム返しするように、

「まりためい?」

と呼び返した。彼女は小学三年生の私立丸ヶ丘小学校という聞いたことの無い名前の学校に通う生徒らしい。彼女いわく、友達と下校中後頭部を殴られ、叫ぶ友人の声の中意識が遠のき、今に至ると話した。

話していると関西弁の男が突然黙り、此方へ近付き

「何呑気こいて話し込んどんじゃ」

と言う。

「この状況の中あんた達平気なの?!」

今度は泣きじゃくる女が近付き聞いてきた。

「それは、私だって目覚めたばっかで何も分からないし、あの男性は何してるのか分かんないし、貴方方もどちら様なんですか?」

丁寧に言っていたのにも関わらず、何故ここに連れてこられたのか、どうしてこんな所に居なくては行けないのか、等の謎で苛立ち興奮気味だった。

「俺は赤坂栄太、昨日学校の連中と自転車で帰っとったら、後ろからトラックが突っ込んで跳ねられたんっちゅう訳やねんけど、なんでか生きとって目ェ覚ましたらこんなとこにおって、この鬱陶しい女が

泣きじゃくっとったって訳や。」

「はあ?!私はヒステリックなの!!こう言うのは苦手なの!!!」

栄太と女が喧嘩しているとどこからともなく放送が流れた。


ピンポン パンポーン

『えー、あー、あー、あー!マイクテスト、マイクテスト』

突然子供のような歳和の行かない少年の声がスピーカーらしき物から流れ響いた。

『えー皆さん!聞こえますか〜?とりあえず西ノ宮玲奈さんと赤坂栄太さんは静かにね〜?』

すると栄太はまた怒り出し

「てめぇ!やっぱり見えてるんやんか!はよこっから出さんかいボケェッ!」

すると玲奈という女性は泣き

「なんでこんなことするのォ〜!パパは警察官なんだから!あんたなんかすぐ捕まる!だからその前にここから出してぇ〜!」

するとスピーカーの主は、

『違うよね?出してじゃなくてありがとうだよね?僕がせっかく生き返らせたのに?酷いよねぇ?』

少年は何を言っているのか分からないというような素振りで言い返した。

『僕は君たちを助けてあげたんだ。だからその代わりと言ってはなんだけど、僕とゲームをしないかい?』



2話へ続く

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