コメント
1件
前書き
※注意事項はよくお読み下さい。
(あらすじに記載しております。)
体育の授業です。
座学は書くこと無いねん。
ガチ授業してても小説的には面白くないだろうし…。
だが次回→ 授業編。(教科:世界史)
今回少し長いです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
キーンコーンカーンコーン…
一時間目が終わったチャイムが鳴る。
地獄の数学の授業を乗り切り、二時間目は体育だった。
ut「あー…次の体育何するんやっけ。」
kn「ut、お前忘れるなよ。今日は待ちに待ったサッカーやぞ!」
ut「マジかよ…出来ればzmと同じチームがええな…。あわよくばknとも同じチームで…!」
zm「ut、俺と同じチーム望むんはええけど、下手こいたらどうなるんかわかってんやろな?」
ut「そ、れはぁ…。やべぇ、zmとはどっちでもいいかもしれんくなってきた…。」
tn「お前ら呑気にくっちゃべってるけど時間見ろよー?」
ut「ぅえっ?!うわマジだ、やべーじゃん急がな!」
zm「じゃあ俺先に行ってるでな〜。」
kn「ut頑張れよ〜ww」
ut「ちょ、お前ら待ってって〜!」
俺は急いで着替えを済ませ、三人の後を追っかける。
ut「ぜぇ…はぁ…。これだけで疲れるっ…。」
zm「体力無さすぎやろ。」
kn「ハッハッハww」
キーンコーンカーンコーン…
二時間目開始のチャイムがなり、準備体操を行う。
knは勿論体育委員なので、前に出て体操をし始めた。
kn「1!2!3!4!5!6!7!8!」
お得意の大声でハキハキと数を数える。
特に今日は種目がサッカーだからか、一段と声が大きくなっている気が…する。
Mr「んじゃあ二人一組になってなー。」
まずはボール慣らしの為に二人一組でパス練習をする。
zm「knー、俺と組もうや。」
kn「おっ、zmが相手か。そんならいっちょやったるか! 」
zm「本気出してええで?」
kn「マジか、そんならガチで相手してもらおうかね。」
zmとknがペアを組んで燃えている中、俺の肩が叩かれる。
tn「ut、俺と組もうや。」
ut「運動音痴同士頑張ろうな…。」
tn「勝手に含むのはやめて頂きたいが、間違ってないんよなぁ…。」
全員がペアを組み終わり、パス練習が始まった。
tn「ut行くでー。」
ut「おうよ、任せろ!」
tn「ほっ。」
最初に蹴ったtnのボールは綺麗に俺のところに転がってきた。
ut「tn上手いやん…。」
tn「なんか行けたわ。」
ut「よっしゃ、俺も行くで〜!」
tn「変なとこ飛ばすなよ…?」
俺も足に力を込め、全力でボールを蹴っ飛ばした。すると、左の方向に転がっていき、tnが止められない位置まで転がり、どんどん遠ざかっていく。
tn「何してくれんねんもー!走りたなかったんにー!」
ut「tnスマン!」
tnが走ってボールを取りに行っている間に、zmとknのペアを見てみる。
kn「zm、流石やな…。」
zm「でもプロには勝てへんよw」
kn「まあサッカーだけはなw」
軽い会話をしながらだが、相手の足元に綺麗にボールが辿り着いている。しかも、そこそこの速度で。
ut「すげぇ…。」
tn「utー、関心してる場合ちゃうぞー。」
ut「あ、tnすまんかったな。」
tn「ホンマやで。ほな蹴るぞー。」
ut「あいよぉ。」
もう一度tnが蹴ったボールは、上に跳ねたと思ったら右方向に転がり、当然取れるはずもなく。俺は後ろに転がっていったボールを追っかけた。
ut「ちょ、tn〜!」
tn「あー、すまんかった。」
なんとかボールまで追いつき、拾い上げて元の位置まで戻る。
そんな事を繰り返し、パス練習は終わった。その後、パス練習以外にもドリブルやシュートの練習を少しして、簡易的な試合を行う事になった。
Mr「えー、じゃあチーム分けは…knとzmは絶対分けんといかんから…」
そうして決まったチームは、knとutが同じチームになり、tnとzmが同じチームになった。
Mr「とりあえず今回はこのチームな。まぁまた変えるだろうけど。」
という訳で、 ついにチームで試合を行うことになった。
kn「ut、頑張るぞ。」
ut「相手にtnがいるけどあいつとしか渡り合えへんって…。」
kn「まーzmは俺が何とかするわ。」
ut「頼むわ…。」
サッカー部のエースのknが居るのは心強いが、敵側にzmがいってしまった時点で心許なさもある。
Mr「お前ら準備ええかー?行くでー。」
『Pー!』
試合開始の笛が鳴り、キックオフでボールを奪うと一気に攻めるkn。だが、それに合わせてzmもやってくる。
kn「ふーん、来ると思ったで。」
zm「emさんにいい所見せたいで勝ってやるぜ。」
kn「今は見とらへんやろっ!」
zm「なにィ!しまった、tn!」
zmのブロックを上手く躱して走っていく。
tnは先程走りたくないと言っていたので、ゴールキーパーをしていた。
tn「早速かよ?!あー止めれるんですかねこれ…。」
knが他の奴のブロックも掻い潜り、ゴール近くまで駆け抜ける。そしてそのままシュートを決めた。
『Pー!』
Mr「はい、青チーム1点。」
kn「よっしゃあ!まず一点や!」
zm「クッソォ、油断してもうた。」
tn「あんなボール取れるかよ!」
まずは順調に一点を先取する。
2試合目はtnがボールを飛ばすと、zmが受け取って此方に走り出してきた。
ut「うわ、マジかよ…しゃーねぇ、行くだけ行くかぁ。」
zmが他の人にブロックされているにも関わらず突っ込んでくる。俺は急いでzmの元まで駆け寄ってブロックを試みる。
zm「おー、utか。止めれるんか?」
ut「…んなもんやるしかあらへんやろ。」
knはさっきのキックオフの為に後ろに下がってしまっている。
そしてzmの前には俺とGKしかいない。俺がzmの足にあるボールを取ろうと蹴った。…が、無惨にも足がボールに触れずにシュートを決められてしまった。
『PPー!』
Mr「赤チーム、1点!」
zm「惜しかったな、ut。」
ut「クッソォ…。」
kn「ドンマイドンマイ!次々ー!」
そうして他の人達も果敢にzmに立ち向かい、白熱した試合が終わった。
Mr「えーっと結果は…赤チーム、3点。青チーム、2点。ってことで赤チームの勝ち!」
kn「tnのGKが割と強かったなぁ。」
zm「tnナイッスー!」
tn「走らん分頑張ったわ。」
ut「俺はもうちょっと対抗出来るように頑張らな…。ははっ…。」
Mr「また次はチーム変えてゲームするからなー、じゃ、終わり!」
『ありがとうございましたー!』
やっとの思いで体育の授業が終わる。
負けてしまったのが少し悔しかったが、次回もあるので期待しよう。そして次こそは絶対勝つ。
そう心に決め、教室に戻って着替えをして次の授業が始まるのであった。