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光り輝く華

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光り輝く華

1 - 光り輝く華

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2023年11月08日

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私の名前は一宮蕾。同じクラスの深瀬賢太っていう人に一目惚れをしてからもう半年経った。クラスには天川花というマドンナがいる。賢太は私とも仲良くしてくれるけどいつも陽キャたちと一緒にいる。私みたいな芋女と喋っていると時間がもったいないんじゃないかといつも思う。でも嬉しい。好きだから。私たちは今年で高校卒業だ。賢太にも花にも私にも彼氏彼女はいない。私はもう少し垢抜けをするために努力してから賢太に告白をしようと思う。でも花の方が私より輝いてるしこれからもずっとそうだと思う。私なりの努力をして頑張ってみる。それだけだ。

私は天川花。私は賢太のことが好きだ。同じクラスの蕾のことが嫌いだ。芋女のくせに賢太と仲良くしてるし勉強もできて運動神経も何故かいい。それが気に入らない。私も運動はできるけど勉強はできない。賢太はなんでもできる。勉強も運動も楽器も全部。羨ましいし、かっこいい。だから好きなんだ。賢太と似たようなところが沢山ある蕾が気に入らなくてほんとに嫌い。私の方が何倍も蕾より輝いてるし可愛い方だと思う。だから賢太は蕾なんかに譲らない。絶対に。


─2ヶ月後─

そろそろ私も努力が目に見えてきた頃だ。垢抜けたと思う。自分的には結構垢抜けた気がする。これで少しは賢太のタイプに近づけたかな。そして私は今日、告白をする。


私はなぜだか最近肌荒れが酷い。でも今日は告白をすると決めた日。だから肌荒れが目立たないように頑張ってきた。賢太に告白をしに行く。


屋上に2人から呼び出されて来てみたらふたりがもう先にいた。なんの用だろうか。俺がなにかしてしまっただろうか。そう思った途端2人が声を合わせて

「ずっと好きでした、付き合ってください!」

そう言ってきた。俺は少し考える。

俺には蕾の方が可愛く、綺麗に輝いているように見えた。花はなんだかあまり可愛い、綺麗だとは思わなかった。

植物でもそうだ。蕾は花になり、元からの花は枯れる。今まさにこの状況だ。今の蕾は垢抜けて、花になった。今の花は枯れているのに必死に綺麗な自分を作ってよく見せようとしている。だから俺は蕾の手を握る。


「よろしくお願いします。」

そう低い声で私の手を握りながら賢太が言った。元々芋女の私を選んでくれた。花のような可愛い人ではなく私みたいな芋女から必死に努力してできあがった女を認めてくれた。嬉しくて涙が出た。花は落ち込んでいた。この私を選ばなかった…?と困惑している様子だったけど私はお構いなしに賢太とハグをした─。


この時から2人はお互いを必要とし合い、幸せになっていくのであった。

そして蕾は光り輝く華のような存在になれたのである。

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