…やってしまった
事の始まりは約数分前
らっだぁ視点
ぺいんと「らっだぁ、最近編集ばっかじゃないの?付き合ってる人のことも考えてよ」
らっだぁ「動画あげなかったら視聴者の方々が心配しちゃうでしょ。」
ぺいんと「……それもそうだけどさ、」
……
ぺいんと「リスナーさんじゃなくて彼女の俺も心配すんの、!」
ぺいんと「…なんで分かってくんないのさぁ……。」
らっだぁ「はぁ~…同じ実況者なんだからそれくらい理解できるでしょ……、え?」
溜息をつきながら顔を見上げると、彼はボロボロ涙を流し、泣いていた
らっだぁ「…え、ちょ、ごめん…そういうつもりじゃ…!」
彼に手を伸ばそうとすると、振りほどかれた
パチンッという音部屋に鳴り響く
…
ぺいんと「もうらっだぁなんて知らない…!!自分のことも、…俺のことも考えろよ!!」
らっだぁ「ごめ、ぺいんと…!!まって!」
バタン
力強く扉を閉めて、彼は飛び出してしまった
ザァーーー…
雨が降り始めた
まるで、俺の心を表したかのように空が暗くなる
らっだぁ「、ぺいんと風邪ひいちゃう…探さないと、」
ぺいんと視点
ぺいんと「…あーー、もう俺何してんだろ…。」
ぺいんと「…ごめんねらっだぁ……。」
頬に伝う冷たい涙と雨
ぺいんと「はあ…今の顔、らっだぁに見せたくないなぁ…。」
ぺいんと「絶対ぐちゃぐちゃじゃん……」
??「えっぺいんとさん!?」
ぺいんと「…え?……しにがみか、偶然じゃん…」
(泣いてるのがバレてちゃった…ワンチャン雨でごまかせるかと思ったけど、声がめちゃくちゃに震えてる…w……もうやだな…。)
しにがみ「ぺいんとさんなんで泣いて…!!らっだぁさんと一緒じゃないんですか?」
ぺいんと「…喧嘩、しちゃって…。」
しにがみ「…そうなんですね……。とりあえず僕も雨降るって思ってなかったので、傘買ってきますね。話はそれからしますか!一緒に買いに行きます?」
ぺいんと「うん、行く…。」
ぺいんと「…あ、でも俺飛び出してきちゃったから財布ない…。」
しにがみ「いいですよ傘ぐらい!そんな高くないんですから!w早く行かないと風邪ひいちゃいますよ、走りましょ!」
ぺいんと「…うん……ありがとうっ……」
掠れた声でそう言うと
しにがみ「いえいえ!w」
彼は笑顔でそう言った
しにがみ視点
傘を買い終わり、店内から出てきた
相変わらず彼はションボリした顔をし、俯いている
…まあらっだぁさんだし、今探してるだろうなー…
らっだぁさんの為にも連絡したいとこだけどー…
ぺいんとさんがどう思ってるかだよな……会って謝りたいだろうけど、 喧嘩の内容も知りたいし、話したら楽になるかもだし…
僕は、自然に彼に話を聞いてみることにした
しにがみ「ちょうどタオル持っててよかったです、ちょっとくらいはマシになるかも…!」
彼の頭を優しく拭いてあげた
ぺいんと「ちょ…それぐらい自分でできるって……!」
しにがみ「…あ、そっか!ごめんなさいw」
しにがみ「…ぺいんとさん、はいこれ」
そう言って彼に缶コーヒーを渡した
ぺいんと「あ…わざわざありがとう…傘まで奢ってくれたのに…」
しにがみ「いいんですって~!w」
ぺいんと視点
しにがみ「ぺいんとさん、らっだぁさんと何があったんですか?」
心配そうに顔を覗き込む彼
ぺいんと「………最近らっだぁが編集三昧でさ、寝てない日がちょこちょこあるんだ、確かに実況者だったらそんなの珍しくないかもだけどさ、…やっぱ心配になるじゃんか…。」
しにがみ「あ~…やっぱ心配なりますよね…。
倒れないかーって…しかも付き合ってますし、少しくらいは構って欲しいですよね、」
…彼が同情してくれたと同時に、それも見透かされてるのか…
、と彼は手を取るように分かられてそうで、少々背筋がゾワっとした
ぺいんと「……うん…。」
2人で話していると、バシャバシャと誰かが走る音が聞こえた
しにがみ「…え、あれらっだぁさんじゃないですか?」
ぺいんと「………えっ、?」
らっだぁ「…あ、ぺいんと……!!!!やっと見つけた…!」
ぺいんと「…ぁ、………ごめ…!俺……!」
そうすると、彼は俺を強く抱き締めた
らっだぁ「ごめん!!ぺいんと、俺…ぺいんとのこと分かってなかった。ごめん…付き合ってるのに、構ってあげられなくて、…」
ぺいんと「…ううん……こっちこそ、ほんとにごめん……」
らっだぁ「はぁ…ほんと無事でよかった……」
その言葉を聞いて、俺は本当に愛されているんだなと実感し、
ボロボロと涙を零す
らっだぁ「…しにがみくん、何もしてないよね?」
しにがみ「なんもしてないですよ!!w安心してください!」
ぺいんと「そうだよ!しにがみは話聞いてくれたり、傘も缶コーヒーも奢ってくれたりしてくれて…!」
らっだぁ「そうー…??ならいいんだけどw」
しにがみ「www」
しにがみ「じゃあ僕気になってたカフェに寄るので!」
ぺいんと「うん…ありがとう、しにがみ…!じゃあな!」
らっだぁ「俺もぺいんとに寄り添ってくれてありがとう、気をつけてね」
しにがみ「はーい!」
らっだぁ視点
ぺいんと「ほんとごめんね…らっだぁ、…」
震えた声で彼はそう言った
らっだぁ「いいって~!wいつまで泣いてんの!w元気だして!!」
ぺいんと「誰のせいだと思ってんのぉ……!!!」
らっだぁ「ごめんwこれからはちゃんと構うし、体調にも気をつけるから…ね?だから安心して!」
そう言って彼の頬にキスをした
ぺいんと「…~~お前マジで○ね……!」
彼はそう言いながら顔を真っ赤になりながらそっぽ向いた
らっだぁ「もうほんと可愛いなぁ~ぺんちゃんはw」
そう微笑みながら帰った
夕暮れ時、相合傘しながら歩く道
雨の匂いを感じながら、2人はゆっくりと家に帰っていった…
らっだぁ「…雨、止んだね。」
ぺいんと「…うん。」
コメント
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仲直りしてよかったぁぁぁぁぁぁあー!!てか、主さん書くの上手すぎじゃないですか!?? めっちゃ、好きなんですけど!