あてんしょん ⚽️𓂃 𓈒𓏸💜
このお話は2話同じ話で、話ごとに書く内容もカプも違ってくるので、あてんしょんにカプ名を表記するので、よーく見て地雷だった人は逃げてください!!いいですか!?私、言いましたよ!!
と、言っても全部玲王受けなんで「玲王受けばっちこい!!!むしろ大好き!!」って方は楽しんでいってください!
○玲王総受け
○中世パロ
○ 口調迷子
○ネタバレ、キャラ崩壊注意
○玲王視点
○挿入絵あり
○本編関係なし、サッカーやってません!
それでもばっちこい!って方はどうぞ↓↓↓
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「玲王!おい!聞いているのか!」
「はいはい、聞いていますよ。モブール様」
「なんだその態度は!!婚約者に向かって失礼だろ!」
この物語が始まって早々に怒鳴りつけているのは、一応。マジで一応、この国の第3王子様のモブール様。しかも最悪なことにこいつは、俺の大嫌いなダセェやつ+つまんねぇやつと大嫌いフルスロットをまさかのフルコンボしてくるマッッッジで不愉快なやつだ。
しかも馬鹿でアホなくせに、プライドだけはいっちょ前で俺がいつも通り優等生として、できる人間として社会的な地位を築いているのが気に入らないのか、こうやっていつも文句ばかりいってくる。そしてみんな気になっているだろう、”婚約者”についてなんだけど、当時俺が6歳の時、俺の秀才っぷりを気に入った国王陛下が、 マヌケで馬鹿でクソカスな第3王子と優秀な俺をくっつけたら、俺を見習って第3王子も良くなるだろうと踏み婚約を成立させやがったのだ。しかし、そんな陛下の思惑なんて知らない馬鹿な第3王子は顔合わせの時にあろうことか
『ふんっ、お前が俺の婚約者か。男だよな?お前、なよなよしてて女みてぇ!!きめぇ!!笑』
と、俺に暴言を吐いやがったのだ。勿論俺はその瞬間ブチッと堪忍袋の緒が切れて
『陛下。』
『な、なんだい?玲王…』
『こいつ……ぶん殴っていいですか???』
そして、陛下の言葉を聞かぬ間に俺は第3王子をタコ殴りにしてそのあと親父にめっちゃ叱られた。流石にあの王子の非常な態度に対して、俺のとった行動は正当だと同情してくれた陛下が俺を許してくれてお咎めはなかった。だが、俺がタコ殴りにしてしまったモブールは俺を見る度に機嫌を悪くし、悪態をつきいつも上から目線で命令し、自分の方が立場が上だと知らしめる態度をとるようになってしまった。多分だが俺に泣き叫ぶまでタコ殴りにされたのがよっぽど心にきてしまったのだよう。俺よりも自分の方が強いと分からせたくて仕方がないようだ。もう毎日のようにやられていると、初めのうちはイラッときていたものが完全に消え失せ、今では呆れるばかりである。
なら婚約破棄してとっとと新しい婚約者を見つけるか。と、やりたいところだがそれは残念ながらできないのだ。あの日、俺があのクソをタコ殴りにしてしまった黒歴史である愚行を許してもらえる条件として、あのクソと婚約しなければならないと言われてしまいどうにも出来ないのだ。しかも条件を飲まなければ即刻牢獄行き。そんなの俺のポリシーじゃねぇ!!!ということで俺は結局陛下の手のひらで転がされてこのクソの婚約者という立場にある。はぁぁぁぁ……ホントついてねぇ…
「玲王!!おい!また聞いてないだろ!!」
「んー…なんですか?俺早く帰りたいんですけど」
「ッ!!!こっっの…!!…まぁいい!俺様は優しいからな!お前の無礼、見逃してやろう!」
ガハハ!!とブサイクに笑うのは不服ながら俺の婚約者のモブール様(笑)。はぁ…マジでつまんねぇから話あるなら早くしろって…そう思いながらモブールにいつもの愛想笑いをして話を聞く姿勢をとる。
「俺とお前は婚約破棄だ!!!!」
「…は?」
「お前からしたら俺のような完璧美青年を逃すなんて悔しいとは思うが、悪いな!!俺には愛する人がいるんだ!世一!来てくれ!」
そう言って意気揚々と人名を呼び付けると、俺よりかも10cmほど背が低い、The平凡の黒髪少年が兵士に無理やり押さえつけられながらやってきた。
「てめっ!!離せ!!!おい!離してくれ!」
そう言いながら兵士相手に必死に抵抗している彼を俺はポカン…と見つめる。そんな俺の動揺も悟れないほど馬鹿なモブールは続けて話をする。
「俺たちは真実の愛で結ばれているんだ!!だから俺と婚約破棄してくれ!いや、しろ!!!今まで散々俺様をコケにしやがって!もう怒ったからな!父上も絶対俺たちの婚約破棄の理由を聞いたら憤慨してくれるはずだ!!ハハッ!覚悟しろよ!」
「……へー」
とてもそうとは見えない相手の抵抗を観察しながら、俺は適当にモブールの話に合わせていつも通りご機嫌を伺って直そうと、次の会話を考えていたのだがそんなものは実行する前にモブール様の自称相思相愛相手が叫び声をあげる。
「なぁ、モブール様の婚約者の玲王様なんですよね!!お願いだ!助けてくれ!」
まさか声をかけられるとは思っておらず、思わず数秒固まるがすぐに答えなくてはいけない内容だと理解して口を開く。
「えぇっと…?確か潔 世一と言ったか?」
「そうです!!助けてください!!俺は城下の平民でしがない花屋を経営している時、第三王子がやって来ていつも通り営業で挨拶したら勝手に連れてこられただけなんだ!」
潔の話を聞いてうわぁ…と王子のハチャメチャな行動っぷりにドン引きはするが、ここで潔を使って俺は婚約者を強制的に辞退できる最高のタイミングを逃すのは惜しい…と、潔には申し訳ないがそんな思考がぐるぐる回ってしまう。そんな俺に気づいたのか潔はアワアワと慌てだして俺に助けを求める。
「お願いです!俺、いつも両親に助けて貰ってるのに恩返しもできてないんです!城に閉じ込められて俺の大好きな花屋になんのお返しもできないなんて嫌なんです!お願いです助けてください!! 」
「…。」
確かに潔の年齢は17歳でまだ恩返しをできる年齢ではない、城下に視察に行った時の潔の様子から両親からは良くしてもらっているのは伺える。近所の友人とも程よい距離感で生活し、人間関係も特に問題ないという平々凡々の生活を送っているただの庶民だ。貴族である俺が庶民である潔を助けることはできるが義理はない。しかも潔を助けるために王族に楯突くのは俺の家族にも迷惑がかかってしまう。
うんうんと唸りながら考えた結果、本当に潔には申し訳ないがある考えが浮上してしまった。王子を俺から直接刺激する訳でもないので俺のダメージは全く、いやあるっちゃあるが少ないので大丈夫だし家紋にも傷はつかない。これしかない、という対処法を行うために俺はモブール様に肩を抱かれて半べそをかきながら必死に抵抗している潔の近くへ足を運ぶ。
「モブール様、婚約破棄は別に問題ありませんが俺…私たちの婚約は、私たちが取り決めたのではなく双方の親が取り決めたものですので、皇帝陛下と私の両親に報告させていただきます」
「ハッ、親じゃなくお前から俺の婚約者になりたいとねだったくせに強情な…まぁいいだろう。報告してこい」
「それとですがモブール様」
「あ?なんだ」
「潔のことなのですが、服が少々綻びているようなので我が家の新作の衣装を着させたいのですがよろしいでしょうか?」
「! 新しいデザインができたのか!お前のところの服は製作者とは逆に1級品だからな!許可してやる潔を連れて行け」
モブールは潔をほらよっとでも言いたげな様子でドンッと俺に押し出す。潔は「うわっ」と突然の扱いに驚いて体制を崩して目の前にいた俺に抱きついてくる。俺に抱きついてることに気づいた潔は「す、すみません!」とほんのり顔を赤くして謝罪してくるので「大丈夫だから体制を早く建て直してここを出るぞ」と言い返し、潔の衣装を新調できると喜んでいるご機嫌なモブールを後目に「それではごきげんよう」と挨拶して2人で出ていく。
「あの、玲王様」
「…なに」
モブールに服を新調してくるとは言ったがその言葉に背いて、陛下を探すべく王城を散策していると隣から話しかけてくるやつがでてきた。
「さっきは焦ってしまって敬語が外れてしまって申し訳ございませんでした。それと、助けてくださってありがとうございます」
潔は急に歩みを停めたかと思えば、そんなことをいきなりいって頭を下げてくる。確かに貴族に対して敬語を外すのは場合によっては不敬罪で獄中生活レッツゴーかもしれないが、場所が場所だし潔は完全に被害者で迷惑を被られた側なので特に俺も怒ってはいない。むしろモブールと離れられるきっかけを作ってくれたことに感謝しているくらいだ。
「別に敬語を外したことについては気にしてないし謝る必要は無い。俺もお前のおかげであのバカ王子と婚約破棄できそうだし助かったわ、ありがとうな」
俺が笑顔で潔に向かって言うと、彼は困惑したように眉をひそめてこちらを見つめてきてすぅ…と息を吐いて口を開く。
「あ、あの…失礼かもしれないんですけど玲王様とモブール様って…その、城下の噂なんですけどラブラブって聴いてて…正直今の状況がよくわかってなかったんです。どういうことなのでしょう…」
「あー…」
俺も城下に遊びに行った時に聴いた噂の内容が、現実とはあまりにも真逆過ぎて驚いたような記憶があったので市民を不安にさせないよう、今まで噂を否定したことはなかったがここでしてしまってもいいものか…と悩み物でもある。素直に話してもいいものかと頭を悩ませていると潔が
「すみません、話しにくかったですよね…でも俺、このことは誰にもいいません。ただモブール様に求婚?されている現状で玲王様が悲しまれるのが嫌で…。ほ、ほら。玲王様はたまに城下に遊びに来て子供たちに手作りのマフィンくれるじゃないですか…?みんなも玲王様のこと大好きだし、玲王様に幸せになって欲しいんです。なので良ければ俺に話してくれませんか? 」
「……。陛下に会うまでの時間付き合えよ?」
「! はい!」
「なるほど…つまり玲王様は陛下の思惑によって好きでも無いモブール様の婚約者になられて、婚約破棄をしたいけど陛下の命令のせいでできず思い悩んでいたところで俺が……って…!俺を使ってさっき破棄しちゃえば良かったんじゃ?!」
「だから今からしに行くの。お前を使って。な?」
俺の答えに潔はピシッと固まってまた歩みを止める。もういい加減2回もやられるのは面倒なので少し面倒に思いながら後方にいる潔の方にふりかえってやると、潔はモジモジしながら話し出した。
「その……、あ、あのぉ」
「なんだよ」
「すっげぇ今更なんですけど、もしかしてこの流れだと俺、モブール様と結婚させられちゃうんですか…?」
潔は上目遣いでオネダリするようにこちらを見ながら言ってくる、普通ならとても可愛く見える動作だが俺からしたら「俺、アイツと結婚したくないんですけど、しなくていいんですよね?なんとかしてくれますよね?」と圧をかけてこられているようなもんだ。モブールにはこの上目遣いも効果抜群なのだろうが、俺からしたら目下の人間が目上の人間に媚びへつらっているようにしか見えないため、可愛いとか守ってあげたいとかそんな庇護欲のようなものより、潔のその姿勢にむしろ呆れが勝ってしまう。
「さぁな。俺はモブールと婚約破棄できればお前のことはどうでもいいし、陛下に聴いてくれ 」
潔のオネダリにイラッとしたのでぶっきらぼうにそう言えば、潔は明らかに焦ったような顔つきになり、先程とは違い強引に俺の腕にガシッと掴みかかる。
「玲王様!お願いだから、そんなこと言わずに俺のこともどうか!!」
潔は俺の腕をパッと話したと思った次の瞬間、流れるように額を地面に擦り付ける動作をする…まぁ要するに土下座をこんな堂々と廊下でやっている。
「いやどうかって言われても陛下が決めるんだし…てかお前俺の事ナメてんだろ。さっきから口調が砕けすぎ、周りの連中に聞かれたらお前処刑だぞ。知ってるだろうけど、一応おれこの国唯一の公爵令息だからな?」
「し、知ってる!無礼を承知の上で頼み込んでいます!!」
「敬語は?」
「しますからお願いしますってば!」
「そう言ってるけどしてねぇじゃん…」
そうこう言っているうちに俺は陛下のいる謁見室前に到着した。潔はというと恥ずかしくないのか神経を疑うが、廊下を歩いている最中も彼はずっと土下座のポーズを崩すことはなく、土下座のまま俺の後ろに続いて謁見室の前にいる。ちなみに今も土下座のままだ。
「す、すみませんが玲王殿…その者は…?」
流石の潔の奇行のせいで謁見室を警護していた騎士に声をかけられてしまった。こんな所で時間を食う訳には行かないのだが、素直にここで「コイツはモブールが好いている相手で、モブールと結婚したくないから俺に結婚しないように頼み込んでる」と答えたら潔が騎士に滅多刺しにされるのは目に見えている。何しろこの俺、御影玲王はこの国唯一の公爵令息で勉学、剣術、馬術、礼儀作法…などこの世の全てにおいてのものに対するメーターがMAX値なので、無論剣術を仕事とする騎士からしたら俺は憧れの的となるわけで、その憧れの人の婚約者を奪っておいて結婚はしない。という意味不明な行動をする潔を放っておくほど現実は優しくない。
「あー…えっと、アレだ。いつもの弟子志願だ」
「嗚呼、いつものアレでしたか…それは失礼いたしました。玲王様、要らぬぐちとは思いますが、陛下の謁見前に休憩室でお話をなされてはいかがでしょうか?必要であればいますぐ空けておきます」
「ありがとうな助かるよ、今すぐ空けてきてもらうことは出来るか?できるのなら10分以内に頼む」
「はい、最善を尽くします」
騎士は休憩室の方へサッサと歩いて行ってしまう。騎士が振り返るかもと思い、騎士が見えなくなるギリギリまで笑顔をキープさせていたが、彼が見えない距離に言ったと確認して足元でまだ土下座をキープする潔を見下ろす。
「いつまでそうしているつもりだ」
「玲王が俺とあいつを結婚させないと違うまで」
「はぁ…いつまで続くんだよそれ。てかお前今俺の事呼び捨てにしたか?不敬罪でガチで死ぬぞ?」
「いいんです、アイツと結婚するくらいなら不敬罪で死ぬほうがマシです…」
「そんなに…?」
「そんなにです…」
潔の必死すぎる訴えに流石の俺も同情の色を出してしまう。確かに1庶民である何の変哲もない花屋の息子である潔に、突然世間知らずでわがままで自己中で、手のつけようがない暴れ馬で有名な王子に求婚されたなんて自殺もの…いや、人生の汚点である。しかもその馬鹿王子の婚約相手は、世間にいい意味で騒がれているこの国唯一の公爵令息である俺ときた。俺を蹴落としてあの馬鹿と結婚するくらいなら切腹した方がマシというのは至って普通の考えなのかもしれない。もし切腹しなければ、城下や貴族からも特別お気に入りな俺を蹴落としたとして世間的に殺される羽目になってしまうのが落ちだ。
この短時間でそんな絶体絶命の危機を乗り越えるためには潔は俺にすり寄って、なんとかあいつとの結婚を阻止しなければならないと考えついたのだろうと大方予想はつくけれど、この機会を逃せば俺はあいつと結婚することになってしまうし、潔はこの機会を逃せば世間的に殺されるかアイツに精神的に殺されるかのデットエンドしか残っていない。どちらも譲れない戦いになってきてしまっているのだ。
「玲王様、不敬をお許しいただけるのなら私の提案を呑んでくれないでしょうか…? 」
「…。言ってみろ」
「それは…」
休憩室で潔の作戦とやらを具体的に話し合い、作戦を決めた俺たちは2人揃って謁見室の前に佇んでいた。潔は落ち着かないのか深呼吸を深くして精神を安定させている。潔が安心しだしたところで中から陛下の「入れ」という声が聞こえたので扉を開けて謁見室に入っていく。
「陛下、お久しゅうございます。お忙しいところ話を聞き入れて下さり誠にありがとうございます」
「は、初めまして…潔世一と申します…この度は私共のためにお時間を割いて下さりありがとうございます…」
「前座はいい。本題を話してくれ」
陛下はあの馬鹿とは違って真面目で思慮深く、とても賢い人だ。そして話のわかる人でもある、本当になぜこんな完璧な人からあの馬鹿が産まれたのか不思議でならない。あの馬鹿を貶すのも程々にして本題に入ろうと本腰を入れて陛下に向かって口を開く。
「実は……」
「なんという愚行を……!!あの馬鹿息子…」
陛下は呆れて深く溜息をつき、頭を悩ませるように現実から目をそらすかのように、やれやれと深く目をつぶって手を頭に置く。陛下のサポートをしなければと俺は声を発する。
「本当あの馬鹿には手を焼きますよ…なので早く婚約解消させてください。(そんな、たしかに今回のことはモブール様が誤った行動をしていましたが、そこまでのことでは…)」
「御影様!逆逆!」
「おっとつい…」
潔の声のおかげで何を言ったのか理解できたが、反省する気はもっとうないのですみませんと軽くお辞儀をして陛下に謝罪の意を込めると、そんな俺の様子を見て陛下はまたため息をついて俺を見てくる。
「……。玲王、お前我が息子がそんなに嫌いか?」
「はい!嫌いどころでは無いです!大嫌いです!!(少々苦手かもしれませんね…申し訳ございません)」
「御影様!!!」
「おっと…また失礼」
またまた本音がこぼれてしまって慌てて口を塞ぎ、陛下をチラッと見ると疲れきった顔をした陛下が大きなため息を漏らしてしまっていた。
「……。潔と言ったか?お主は息子についてどう思っているんだ」
「…、王には申し訳ございませんが、私には苦重すぎるのとシンプルに王子を好いておりません。片想いですが私には好きな人がおりますので今後、モブール様を好きになることは永遠にございません。」
「そこまでなのか…」
「申し訳ございません…」
俺と潔の両者の答えを聞いてまたまた大きい溜息をついた陛下は、後ろにいた摂政に合図をして何か話し出す。数分たって漸く話し終わったのか俺たちの方をじっと見つめて口を開く。
「玲王殿、今まで無理を言ってアイツと婚約させてすまなかった。アイツはもう私ではどうにもできないから国外追放することにした。婚約も解消だ。次期王候補の選出には、あいつの従兄弟の凪を推薦することにした。潔殿も悪かったな、あの馬鹿が暴走して君に迷惑をかけてしまった。今後あのバカには玲王殿と潔殿に接触することを禁じておく。」
陛下の考えに考え抜いた答えに俺は思わず目を見開いて感激し、隣にいた潔を思いっきりぎゅぅっと抱きしめた。潔も嬉しかったのか俺から抱きしめた数秒間は固まっていたが、おずおずと手を伸ばして抱きしめてくれた。俺たちのオーバーリアクションを見て陛下はため息をこぼしていたが、嬉しすぎて気にする余裕もないためただ潔を思いっきり抱きしめる。
俺が落ち着いて潔を離すまで待っていてくれた陛下は、落ち着いた俺に「次の婚約相手を見つけようか?」と聞いてきたが陛下の選ぶ人間はシンプルに怖いので謹んで遠慮させてもらった。その代わりに今後俺と潔が困ったことがあったらできる限り手を貸してほしいとお願いをすると、ホッ…と胸をなで下ろして安心していた。
そんなこんながあり、モブールが国外追放され3人目の次期王候補としてアイツの従兄弟である凪が推薦されてこの国にやってきていた。そして今、その凪と一緒に大波を乗り越えてきた潔に求婚されているのである。
「ねぇ玲王、俺王様に頑張ってなるから俺と結婚してよ」
「玲王、城下にこっそり来ていたお前を遠くから見つめていたけどもう我慢できない。俺は平民で玲王とは釣り合わないかもしれないけど、絶対幸せにしてみせるから俺と結婚してくれ」
「……」
これから俺、どうしよう…
♡ ••┈┈┈┈┈┈┈┈•• ♡
あとがき
更新が遅くなってしまってごめんなさい!ブルロコラボ行ってたら全く書けませんでした!すみません!!今回初めて挿入絵を描いたので読みやすければ次回から描いていこうかな〜と思います!それでは次回もお楽しみに!!
【次回】
御影玲王 (精神的に)死す
デュエルスタンバイ!
コメント
4件
やっぱり主様天才ですね😳???玲王の絵ぜひ次回も入れて欲しいです🙇♀️!!
玲王ー!!! 死ぬなー! めっちゃ最高です✨️ 続き待ってます〜