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あれから1年。暗い裏路地の中、必死の表情で逃げる男
「なんでなんで、逃げないと…死にたくない死にたくない 」
『うるさいなぁ…』
いつも信者達に掛けるような明るい声ではない、低く地を這うような声に思わずブルリと身を振るわせる。ナイフ一本を手にふらりと立ち、そのナイフで撃たれる弾丸を綺麗に弾いていく。勿論誰にも当たらないよう考えられた角度で的確に弾き返しては、じわじわと武装した男へ距離を詰めていく。
───快楽殺人鬼、
そう呼ばれていた呼び名を思い出すような光景。
あぁ、対峙している相手は実に怖い事だろう。優位性のある銃という武器を持ち、撃っているにも関わらずそれら全てが無効にされるのだから。いやそれだけならいい、弾かれギラリと光るナイフを手にじわじわとじっくり距離を詰められる、なんて…何処のホラー映画だ。
キャハハ、と楽しげに笑うのを最後に、男はこと切れた
🔪『…ったくもう！服に血が着いちゃったじゃん！シー、服に血ぃついちゃったぁ…』
🇨🇳「ン」
🔪『オレの相棒が酷い！大人しく怒られろって？？弁護してよ〜…まぁ、教団の情報売ろうとしたから当然の結果だけど服に血が着くのはないでしょ！もう最悪〜』
✞✟「教祖様、親分！若がお呼びズラ！」
🔪『ん？アンガトね、死体は片しといて』
「りょーかいズラ！」
🔪『行こっか』
🇨🇳「ン」
執務室…
🔪『せんせー、オレらのこと呼んだ？』
🐇「いや呼んでなかったら2人とも来ないだろ」
🦊「おい、裏切り者は狩れたのか。逃してたらタダじゃすまねぇぞ」
🔪『しっかり殺っといたよ！』
🇨🇳「むぅ！」
🐇「本題に入るが…主人公が雄英高校ヒーロー科に入った。担任は抹消ヒーローイレイザーヘッド、本名は相澤消太。」
🔪『あ！あの”運命神教アンパン工場事件”の時にいたシーの御相手してくれたヤツ？ 』
🦊「前から聞きたかったんだが…主人公の名前と個性は？」
🐇「1年A組、緑谷出久。個性はワンフォーオール。オールマイトの個性を讓渡された主人公だ」
🔪🦊「”個性の讓渡”だァ？」
🔪『何それ？？』
🇨🇳「むむぅ？」
🐇「ワンフォーオールが個性を与える個性だから緑谷出久がオールマイトの個性を持ってんの」
🔪『オールマイトって…”運命神教アンパン工場事件”の時にいた金髪のゴリラならぬゴジラ？ 』
🦊「オールマイトは雄英高校教師になったんだっけなァ…公安もヒーローも運命神教についてはまだ探ってるらしいぞ」
🔪『新しくできたオレらの宗教…運命教も世間的には運命神教に憧れた奴らが作ったってされてるけど警戒されてるだろうね…ま、今ん所は人に危害を加えるよりも本拠地である浅草のニンゲンを助けてるからセーフ？』
🦊「世間的には好感だろうけど公安やヒーローから見ればそうはいかないだろうな」
🔪『先生が言う原作と違って浅草がザ･江戸だからね…』
🐇「ヴィラン連合の方は原作と同じく、雄英高校にパニックを起こさせて日程を盗み見たようだ」
🇨🇳「むッむむぅ！」
🔪『主人公とは誰が接触するの？』
🐇「うーん…弟くん、影に入れたりする？」
🦊「できなくはねぇけどな」
🐇「じゃあ…弟くん、シーで行ける？」
🔪『え”！？オレはダメなの！？』
🦊「てめぇはリーダーだろ。んでいいと思ってんだ」
🐇「シー、行けるか？」
🇨🇳「むぅ！」
🦊「いつ行くんだ？」
🐇「この日、雄英高校1年A組ヒーロー科はUSJ…ウソの災害や事故ルームに行く。そこでヴィラン連合の襲撃事件が起きる。お前らは主人公御一行を守れ、シーのフィジカルなら殺れるし、改造人間相手でも出来るだろ？弟くんはシーの補助しといて。シーだけでも行けるけど心配だし…」
🇨🇳「ム！？」
🦊「分かったけどよォ…迎えらいらないからな。俺の個性で浅草まで帰れる」
🔪『不服だけどシーの事をよろしくね』
🦊「ちったァ俺のことも信用しろよな」
🔪『教師としては信頼も信用も尊敬もしてるよ？先生と違って尊敬できるし』
🐇「今なんで俺に飛び火がかかった！？」
🔪『でも…どんなやつであろうともシーのことを任せるのに信用しきれるやつなんか居ない。分かった？』
🦊「信用…ね。まぁ、そこは頑張るしかねぇよな」
🐇「まって、俺はリーダーにとって弟くんよりも尊敬できなくて俺からシーに対しての信用も出来ないって…俺の取り柄がもう信頼しかない…」
🦊「落ち込むこったねぇだろうが」
🇨🇳「むぅむ！」
🐇「その気遣いが俺の傷口に塩塗ってんだが！？」
🔪『気にされてる時点でまぁいいじゃん』
🐇「何度も言ってるだろ。俺は」
🔪『弱いやつが好き。だろ？弱ければ弱いほど』
🐇「そう。要するにお前らが俺の生徒でなくなったら本当に嫌いな赤の他人になると思え。分かった？」
🔪『はい！』
🇨🇳「むぅ！」
🦊「兄貴。お前なァ…それの意味がわかんのはここにいるメンバーだけだろ。言葉足らずの浮気者野郎」
🐇「弟くん…ここにいるメンバーにしか伝わらないからこそ言ってんだよ。一途の最強さん」
🔪『この兄弟、正反対の癖に同じなんだよねぇ…』
🇨🇳「むぅ…」
🐇🦊「なんか言ったか？」『いえ何も』
🔪『シーと最強の雄英高校乗り込みの装備のお着替えしようよ〜』
🐇「なにそれめっちゃやりたい！」
🦊「何俺らで遊ぼうとしてんだァ？シーも肯定してないでなんか言ってやれや！」
🇨🇳「…」
🦊「さとって諦めんな！ 」
🔪『キャハハハハ！大人しくオレらのお着替え遊びに構えよ』
🦊「おい、兄貴！」
🐇「財政は大丈夫。しっかり服は取り揃えてあるからな。防御力、機能ともに安心しろ！」
🦊「そういう意味じゃねぇ！」
🇨🇳「…」
🦊「シーは無反応やめろ！」
🐇「諦めるんだな弟くんよ。兄貴とリーダーの暇つぶしとしてメイド服とかは選ばないでおいてやるから」
🦊「メイド服も着せるつもりだったのかよ…俺らの尊厳無視してんだろ… 」
🔪『もちろん！( *¯ ꒳¯*)』
🐇「ガン無視に決まってる( ･´ｰ･｀)」
🦊「種類が微妙に違うドヤ顔すんな！あ、兄貴！入れ替えでカメラ持ってこようとすんじゃねぇ！やめろ！！」
🐇「止めるな弟くんよ。これは数少ない兄のストレス発散方法なんだ」
🔪『性格悪いね』
🐇「おぬしもワルよのう」
🦊「てめぇら遊ぶ気満々じゃねぇかよ…」
🔪『リーダーが襲撃事件で遊びに行けないなら今この場で遊ぶもんね〜』
🐇「俺も俺も〜」
🦊「ダメだこいつら…」
🇨🇳「むぅ…」
🦊「いや開始早々に諦めたシーもコイツらと同類だぞ」
🇨🇳「むぅ！？…」
襲撃事件時のシー
