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じゃぱぱside
あ~疲れた~!
俺達は情報共有したあと、廊下をひたすら歩き続けていた
1㎞くらい?歩いた気がする
でもこんなに長い廊下ってありえないし……それだけデカいゲーム会場ってこと?
でもそんなにデカい建物なんてこの辺にあったっけ?
……あー、考えれば考えるほど分かんねえ…
俺は頭を掻きながら、後ろを振り返った
後ろでは、疲れきったたっつんとなお兄が、俺に必死について来ている
なお兄はともかく、たっつんが俺について来られないとは……以外過ぎる
でもあんなことがあったばかりだからなぁ…しょうがないか
俺は少し、歩く速度をゆるめて歩いた
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しばらく歩いていると、奥にぼんやりとだけど、何かが見えた
何だろ…扉‥かな?
俺は少し歩く速度を上げて目を凝らした
そして、それはやはり扉だった
「たっつん、なお兄!扉だ!扉があるぞ!」
俺は小さくガッツポーズをした
いや、ここは喜ぶべきなのか?
扉があるということは、またあのゲームを……
でも、進まないと、一生ここにいることになる……
「あ…あのなぁ、じゃぱぱ、俺もうあんなゲームは……」
たっつんは、下を向いていたが、
声で、やはり怖いんだなということが分かった
声が、とてもふるえていた
「そ…そうですじゃぱぱさん!…僕が言うのもなんですが……もう仲間を…失いたくない!」
なお兄も……でも…!
「……二人の気持ちは分かった 俺だって怖い…
けど、ゲームをしないとずっと…この怖いところにいるままだよ
お化け屋敷と同じようなもの、ずっとその場にいるのではなくて、行動しないと…!」
俺は、思っていたことを、二人に話した
二人に、分かってほしかった
「……そうですよね…じゃぱぱさんの言葉で目がさめましたよ
出口にたどり着くには、まず行動しないと、ですよね!」
なお兄……
分かってくれた…
次に、俺はたっつんを見た
まだ迷っているみたいだけど、目があったとき、何か決意したような表情になった
「じゃぱぱ…やっぱりじゃぱぱは、俺達にとっての希望の光だよな…
俺もじゃぱぱの意見に賛成、それじゃ、行くか、扉の向こうに!」
たっつん…
分かってくれた…だけど……
何だったんだろうな……今はとても笑顔だけど、
「希望の光」って言った時に、涙が浮かんでたような…とても悲しそうな顔してた……
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この時、俺は涙のわけを聞かなかった
たっつんを……もう悲しませたくないというか…そんな気持ちで
その判断は…きっと、いけない事だったんだ……