新政府軍と銀狼隊の合併による影響が広がる中、黒潮軍と龍門会が激突する。二つの勢力は、いずれも強力な軍事力と政治的背景を持っており、その対立はただの勢力争いにとどまらず、国家の未来をかけた戦いとして注目を集めていた。
黒潮軍は、雅也が指導する軍事組織であり、海賊団の勢力をバックに持つ。彼らはその無法地帯的な行動力を武器に、幕府を倒し、現代における新たな秩序を目指していた。
雅也の新たな目標は、賠償連盟を完全に制圧し、龍門会という大規模な犯罪組織をも傘下に置くことだった。そのためには、龍門会を打倒し、その力を奪う必要があった。
一方、龍門会は、江戸時代から続く影響力を持つ犯罪組織で、商業と裏社会を牛耳る存在だった。頭脳派で冷徹な指導者である今日から秋月誠司が率いるこの組織は、武力だけでなく、巧妙な政治的駆け引きによって多くの敵を抑え込んでいた。
秋月誠司は、黒潮軍の力を恐れながらも、龍門会の独立性を守るために徹底的に戦う覚悟を決めていた。彼の目的はただ一つ、黒潮軍を完全に排除し、これからの時代において龍門会がそのまま日本の裏社会を支配し続けることだった。
戦争は、まず龍門会の拠点である龍門山を舞台に繰り広げられた。黒潮軍は一気に攻撃を開始し、その猛攻に龍門会の部隊は初めて動揺を見せる。しかし、秋月誠司は冷静に戦局を見守り、龍門会の秘密兵器「虚無の番人」を投入する。
虚無の番人は、龍門会が長年に渡って隠してきた最強の部隊で、彼らの戦闘能力は並外れていた。無数の暗殺者と密偵が、黒潮軍の内部に潜入し、一気に混乱を引き起こす。しかし、雅也の指導力と冷徹な戦術により、黒潮軍は何とかその手を掴んでいく。
戦闘が激化する中、加藤清政が再び戦線に登場する。加藤は銀狼隊の元メンバーであり、その冷徹な戦術家として知られているが、今や黒潮軍の司令官として、戦場で指揮を執ることとなった。彼の持つ十魂武器は、戦闘の流れを一瞬で変える力を持っており、その登場はまさに戦局を決定づける一撃となる。
加藤の風狼刀と天雷剣が交錯し、龍門会の防衛ラインを次々に突破していく。虚無の番人を相手に戦う加藤の姿は、まさに無敵そのもので、敵の要塞を破壊しつつ、戦局を有利に進める。
しかし、秋月誠司も簡単には引き下がらない。彼は**「虚無の番人」を使い果たし、最後の一手として、自ら「死神の鎖」を使い始める。この呪具は、身体を制御する鎖のようなもので、相手を精神的にも物理的にも縛りつける能力を持っていた。誠司はこれを使い、加藤と雅也の両方を追い詰める。
一瞬の隙を突いて、誠司は雅也に対し致命的な攻撃を仕掛けるが、その刃が雅也の異能「切断」によって防がれる。雅也の力を持ってしても、誠司の異能「死神の鎖」を突破することは容易ではなく、両者は白熱した戦いを繰り広げる。
戦局は、最後の瞬間に最も重要な一手が決まる。雅也と加藤は連携し、ついに秋月誠司の「死神の鎖」を打破することに成功する。その瞬間、誠司は倒れ、龍門会の支配権を完全に奪われることとなる。