テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
僕の名前は斉木楠雄。超能力者だ。
まずはじめに、この小説は『斉木楠雄のψ難 EXTRA STORY OF PSYCHIC 2 』——いわゆる、『斉木楠雄のψ難』の小説版第二弾を読んでいないと、今の状況やら何やらが理解できない可能性があるので、そこはご了承願いたい。これは、パラレルワールドの斉木楠雄がメイン世界に来たらというifだ。
簡潔に現状を説明すると、今はパラレルワールドの斉木楠雄が、僕と入れ替わって『メイン世界の斉木楠雄』になるために僕を夢世界へ封印し、斉木楠雄はメイン世界へ行っている状況だ。やれやれ、とんだ災難だな。 …何?「なんでお前は夢世界にいるのにあらすじを言えているんだ」って?…僕にも分からない。おそらく、作者があらすじを書くためだけに僕を——
おっと、『あちら側の世界』への干渉はほどほどにしておこう。
では、そろそろ本編に移ろうか。
——せいぜい、楽しんでいってくれ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕の名前は斉木楠雄。超能力者だ。
…いや、正確には『元・パラレルワールドの斉木楠雄』だ。
アイツを眠らせて、僕はメイン世界の斉木楠雄になった。全く、呆気ない幕切れだったな。我ながら情けない。…さて、アイツの事は忘れて——まずは何をしようか?
見慣れた学校の廊下を歩きながら、僕は考えていた。こちらの世界の斉木楠雄は、アイツらと仲良くやっているらしい。…やれやれ、一体なぜ常人とつるむのか、僕には理解できないな。
そう考えていると、ふいに、後ろから声をかけられた。…いや、“ふいに”という表現は正しくないな。テレパシーで声がかけられる事は分かっていた。
「よォ斉木」
「斉木、闇の波動を感じないか…?」
声をかけてきたのは、黒フチのメガネをかけ、黒髪をきっちり分けた髪型の、いかにも目立たない格好をした男——窪谷須亜蓮と、水色の立てた髪型、赤い包帯を腕にぐるぐる巻きにした、いかにも中二病の格好をした男——海藤瞬だった。
——やれやれ、よりにもよってお前らか。
僕は内心でため息をつき、無視を決め込もうとした。——だが。
「お?相棒!」
燃堂…!
そうだ、こちらの世界には燃堂がいる。あの心が読めなくて、いつも僕のパーソナルスペースに土足で踏み込んでくる、あの忌々しい男が…!
——くっ、何だ…僕の元いた世界よりも、ずっと厄介じゃないか…!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
140
55