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7 - 寄り添う2人【君が思い出に変わる前に…】(if…仮初の分岐点) 11話❤️💙

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2025年09月20日

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「帰って」


渡辺の部屋を訪ねた宮舘は、開口一番そう言われた…

一応、中には入れてくれたものの…自分から離れて視線さえ合わせようとしない


「まだ何も言ってないのに…」


「じゃあ、早く言って帰ってよ」


聞く耳を持たない渡辺に、困った様に眉を顰めると…

それじゃあ、言いたい事を言わせてもらおうかと口を開く


「照に聞いた…」


岩本の名前を聞いた途端、渡辺の肩が小さく揺れた…

側にあったカーテンを握り締め…何かに耐えている様にじっとしている


「別れたんだって?」


「だから何?」


何処までも投げやりな渡辺に、宮舘はもう一歩近付いた


「来るな!」


「何故?」


「だって…俺にはそんな資格無い…」


そう言って振り返った渡辺の瞳は涙で濡れて、今にも溢れて落ちそうだ…


「照も涼太も傷つけて、それでも自分だけ幸せになりたいだなんて…俺には出来ない。だから俺の事はもう…」


「放っておけと?」


宮舘の言葉に渡辺が頷く


「悪いけど…」


真剣な顔をした宮舘が距離を詰める


「俺は、惚れた相手に【放っておけ】と言われて…【はい、そうですか】なんて簡単に引き下がれる程、出来た男にはなれそうにない…」


ついに、宮舘の手が渡辺の腕を捕まえる…


「離せよ!」


「!」


引き寄せて抱き締める…


「だって俺…照に酷い事…」


「うん、全部聞いた…。その上で、照に【翔太を幸せにしてやって欲しい】って頼まれたんだ…」


勿論そんな事言われなくても、翔太は俺の手で必ず幸せにするつもりだ…


「照…」


岩本の優しさを知り、宮舘の腕の中でその名を呼ぶ…


「俺の腕の中で、他の男の名前を呼ぶなんて……そんな事して、どうなるか分かってる?」


ニコッリ微笑みそう告げると、渡辺が困惑した表情を浮かべる


「駄目、逃がさない…」


腕の中から逃げ出そうとした渡辺を、腰を抱いてまた引き寄せた


「翔太…ほら、こっち向いて…」


顎に手を添え、上を向かせる…

宮舘の顔が、ゆっくりと近付き…目を閉じた渡辺の瞳からは一筋の涙…


『もう絶対、離さない…』


以前犯した過ちを、2度としないと心に誓う…

これからは、翔太と共に生きて行く



2人、2度目の恋は…今、始まったばかり…。

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コメント

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ユーザー
ユーザー

せめて、せめて、このパターンなら、いわふか幸せになってくれい😭😭😭

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