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舞踏会が終わったあと、他国の王子が私に歩みよってきた。
「…勿体ないね。」
「…ぇ?」
「初めまして、俺はモブ王、モブモブの国の生まれでございます。」
ぁ~…笑いそう。
どこまでも主人公には慣れなさそうな国だ。
「考え直して私との婚約を試みないか?」
試みる、ね。
「…大丈夫です。」
「女性同士じゃ国も、権力も使えないよ。」
「庶民は理解しないよ、きっと。」
「いいのかい?」
「それに君はそれだけの美貌があるんだ、」
「それを利用しようとか、もっとたくさんの」
美貌、ね、
「…褒めていただいてるのですか?」
「もちろんだよ!」
褒めてる、まぁそう捉えるなら、
それを利用しよう。
「有り難きお言葉ですが…」
ドンッ
と壁の衝突音で周囲がこちらを見る、
「…私が単純な人間だと?ニコッ」
「他人を利用して権力を得ることが快楽だと?ニコッ」
「庶民、ではなく国の人間、誇るべき人材を侮辱するお言葉、ニコッ」
「私の国への反抗的態度、と見なしても宜しいですか?ニコッ」
他人が恐怖に怯える姿を見るのは非常に不愉快だ。だからこそ、
相手を抑える手を離し、頭を下げ、
「私の愛する国です、他人の侮辱は程々にニコッ」
相手の目は逸らさない、それでも微笑みは絶やさない。
「…ッ失礼しました…ッ…」
侮辱するなら私を侮辱しろ、ば~か…ッ♡
「…らん、大丈夫?」
「大丈夫だよ~、」
他人の目線、それは警戒と恐怖、それと1つの希望。
ため息を零す以外何も出なかった。
「らん…?」
「なっちゃんはまだ何かやることがある? 」
「ぇぁ~一応…」
「そっか、私疲れたから休んでもいい?」
「うん、それはもちろん…。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……はぁッ」
「…明日は、ちゃんとしよ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なつside
「らん、おはよう。」
「おはよ。」
寝癖ついてる…。
髪はねてる、眠そう…。
「…可愛いね」
声に出ちゃったしッ…、
ぁ、でもらん大して聞いて無さそう。
よかったッ“!
でも…らんはあたしに興味無いのかな。
ずっとあたしばっかりらんのこと見てて。
「…ねぇらん。」
「ん?」
「…もしかしてさ、あたしと婚約してること、嫌だった?」
嫌と思っても仕方ない。
ほとんど無理やり許嫁にして、無理矢理ここに連れてきた。
本当は嫌だったのも、言えず、望まぬことをさせてるのかもしれない。
「嫌ならいやって言ってくれていいよ、」
「ほら、立場は同じだよ?」
「別にあたし何言われても大丈夫だし!」
ぁれ、声震えてる?
何を怖がることがあるの?
らんに拒絶されること?
らんと居れなくなること?
こんな事今までなかった、らんに本気だから?
「…ッ“」
下唇を噛んでらんの答えを待った。
「…1度でもなつに嫌い、って言ったっけ」
らんが返した応えは意外なことだった、
「言ってないよ、言ってないけど、らんはッ」
「당신을 만난 후 매일 행복해요」
「ぇ…」
당신을 만난 후 매일 행복해요:
貴方に出会ってから毎日幸せです。
「…私さ、口下手だし不器用だし、何も出来ないし…さ…ッ」
「……なっちゃんのこと困らすし、」
「だから、滅多に伝えないけど…ちゃんと、なっちゃんのこと好きだよ。」
「あの日、なっちゃんに救ってもらった日から。」
「ぇ?」
救った、、、?
あたしにそんな記憶はない。
だってそもそも、あたしはらんに救われた身。
逆だよ、、、?
「なっちゃん、覚えてないよね、」
「あたしがお父様もお母様もお姉様まで失った時、なっちゃんが私のこと助けてくれたの。」
「えッ?」