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「あの日、家系状、桃乃家のなっちゃんの家の契約途中だった。」
「だから、っていうのもあって、葬式にはなっちゃんも参道することになってて、」
「意味もわからず連れてこられたなっちゃんは暇そうにてしてた。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ふわぁ…ッ」
「お嬢様。」
「ぁ…。」
あたしには関係ないじゃん。
誰なの、これ。何の儀式なの。意味わかんな。
帰りたいな…。
ただそれを願ってた。
でも。
「…。」
無心でただ葬式場に飾られた写真を見ている女の子を見つけた。
その横顔の美しさと儚さが、何となく写真の人と似た面影を感じてあ、この子のか。
なんて思った、でも、それと同時に
“なんで泣かないの“という疑問がでた。
あたしにも人の死はこの時期には実感していた。出産時から2歳の頃半まで世話してくれたあたしの世話係が買い出しの途中で跳ねられたらしい。その時あたしは号泣した。
死を知ってしまったから。
幼くても、知識をつけられていく環境じゃなければ泣くこともなかったかもしれないのに。
でもこの子は悲しい、寂しい、なんて感情を出さずに、ただ見ていたんだ。
「…ッねぇ、」
「…はじめまして、夏城お嬢様。」
礼儀正しく、挨拶をしてくれる。
よく出来た子だと思う。でもやはりそこに悲しみは感じない。
「…悲しくないの?」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「らん?」
らんがそこまで昔話を話して辞めた。
「……あの時私は、“大丈夫です“それしか言わなかったんだ」
「うん。」
「…でも、本当は、」
らんは来ていたドレスを脱ぎ捨て言った。
「…身体に付けられた、“躾“が無くなることが少し嬉しい、と思ってしまった自分を嫌うことしか頭が回らなかった。」
両親が無くなったのはらんが3歳の頃。
なのに、薄くもかなり強かったと分かるほど、今でも残る傷跡があった。
優しく律儀で良き家系の裏は重く濁った環境があった。
「…人と関わるのを嫌がるのはこれが理由?」
「…ぃや、他にあるけど。」
「でも、それはッ」
「…あたしはらんのこと守りたい。」
「取引の時にセクハラ発言等が増えたから、」
「誰だそれ、ぶち壊しt」
「もう潰れてる…」
「社会的に…」
「潰れてる。」
「…仕事が早い…。」
「私と契約出来ない会社は潰れるよ~…」
まぁ確かに、らんの契約した会社は成功している。だけど、未だにらんと契約していない会社は不安定なまま。
でもらんは契約破棄など、契約しなかった、
など公表しないから、どれかは分からないな。
「でも、これからはあたしが支えるね!」
「任せますよ。」
「らんはあたしと同じ、己の意見は言ってね」
「うん。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「…おはよ。」
なつと同じ車で学校まで送ってもらって、下駄箱であったいるまに声をかける。
「…チラッ」
「…おはようございます」
「…おはよ。」
「ッ?おはようございます?」
「…なんでそんな堅いの…」
「おはよ、でいいじゃん!?」
「なぜ…」
「いや…だって、」
「おはよニコッ」
「……おはよ。」
「ニコニコッ」
「…変わらないっすね、」
「ぇ?」
「ぁ~……そんなもんじゃない?」
「らん、行こ?」
「ぁ、うん!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ガラッ
バッシャーンッ
「…。ポタポタッ」
「らん!?大丈夫…ッ?」
「…大丈夫。」
モブ「らん様!?」
モブ「すぐ拭くものお持ちします!」
「…チラッ」
この感じ、たまたまか?
虐めとか、考えたくないけど、
そんなんではないか。
そんなんだったら抹殺案件か。
「……はぁ…ッ、」
「だから嫌なんだ…ッボソッ」
「ぇ?」