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♪ 卑猥な言葉が出てきます
♪ 直接的なシーンはありません。
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「 やりマン!! 笑 」
学校の掃除の時間、いきなり先輩にそう言われた。
「 は? 」
言葉が詰まった、どう返事をしたらいい?
私はちゃんと、とは言えないけれど処女はきちんと取っておいてあるのに。
今は彼氏とも別れ、そんなことを簡単にできる時期でもない。
「 チンコ野郎! 」
「 童貞! 」
そう言い返すと、先輩は仲間を呼び、クスクスと笑っていた。
「 お前さー、ぁ笑 」
そう笑いながら同い年の友達が来た。
「 隼人くんにもう言われてんのオモロ、笑 」
♪
中学一年生。
入学して、しばらく経った。
もう半袖の体操着でも十分暑い時期だった。
私は、当時3年生に好きな人がいた。
3年生、でも、関わることはないようにと思っていたらまさかの事態。
「 ヤリマン 」
はじめて、かもしれない。そう言われた。
相手はどうやら3年生、飯田隼人、らしい。
他にも何人か居た。
思わず、言い返してしまったら同級生(3年生とは仲がいいらしい)が腹を抱えて笑っていた。
「 もーぉ、腹立つ。 」
そう教室に戻り、口から出すとみんなして笑っていた。
しばらく、そんな日が続いた。
本当は、少し楽しかった。
もっと続けばいい、なんて思ってた。
なのに、私が先生に言ってしまったせいでお互いもう干渉NGになってしまった。
どうしよう、そう思ってもムダだ。
だけど、幸いアイツらは男で、思春期。
だから、嫌なことはまだ言ってきたし全然話しかけ?にきた。
私は隼人が好きになった。
みんなは有り得ない、と口を揃えて言っていた為、私は隼人が好きなんて言えなかった。
わざと、隼人の事を好きな子を探して、その子に情報教えるから!と言いながら隼人に会いに行ったり、知ったりしていった。
隼人も会うとニヤニヤしてくる。
でも、長くは続かなかった。
♪
3月×日。
卒業式だった。
もう後少ししかない。
どうにか、伝えたい。
付き合えなくても友達になりたい。
なのに、届けられない。
もうその時には私は3年生の好きな人なんてゴミのようにどうでもよかった。
「 嗚呼、… 」
卒業式がはじまった。
最後、最後なんだ。言わなくては、…。
卒業式が終わった。
皆、好きな先輩や友達の元へ泣きながら行って私はポツリ、と残った。
「 は、…はゃ、……先輩。 」
「 ぁ、何? 笑 」
「 …… 」
何も言えない、でも言わなきゃ後悔する。
ゼッタイ。
「 先輩は好きな人居るの? 」
「 かもね 」
フッ、と笑う先輩は嫌な顔をしていた。
ニヤニヤながらも、悪意のある様な顔。
「 ふーーん、? 」
私も素直になれなかった。
どうして素直になれなかったのだろう。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
卒業生はもう、皆帰り始めて私たち1年生、2年生は次の学年になる為に準備をはじめていた。
「 …俺もう行くからさ。 」
「 行けば?、 」
強がっていた、
「 …。 、 ヤリマン!!! 」
「 は、 …、? 笑 」
思わず「は?」と言ってしまった。
こんな時に、なんで。
「 ゃ、やりチン!、チンコ野郎! 」
私も言い返した。
卑猥な言葉を言ってるのに何故か泣いてしまった。
出逢はとても最悪だった。
なのに。
「 お、笑…!、」
嬉しそうに先輩が声をあげた。
「 …、じゃ!、新しくやりチン探せよ、笑」
聞いた事のない言葉だった。
「 …っ、先輩、…隼人!!じゃあね! 」
「 …ん!、 …… 」
終わってしまった。
桜はまだ咲いてなかった。
まだほんのり寒さはある3月。
こんな最悪な出逢なのに、どうして好きになってしまって、言えなかったのだろう。
こんなに、こんなに。
半年好きだったのになー。
どうか、私の16回目の夏が来る時、貴方と同じ場所でまた逢えますように。
恋は盲目だ。だから彼を好きになった、理由は何であろうと私は誇りを持っている。
END