テラーノベル
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「綺麗な背中……すげー見えてる。なあ? キスマーク付けてもいい?」
「ん……」
その槙野の声にひどく劣情が含まれているようで、その声に美冬も興奮してしまう。
緩く胸に触れられながら、背中に口付けられているだけなのに、触れられているところも、触れられていないところも、熱くて蕩けそうだ。
ちゅ……という甘いリップ音のあと、時折ツキっとする痛みがあるのは強く吸われているからだろう。
寝室と比べたら狭いウォークインクローゼットの中は狭くて服の擦れ合う音や、身体にキスする音が嫌でも耳に入ってくる。
そうされながらも、胸の膨らみを探る手は容赦なくて、その大きな手で揉みこまれたり、先を摘まれたりしているとそこがどんどん敏感になってしまうのを感じる。
「このデザイン、すごくいいな。少しずらしたら胸が丸見えだし」
そんなことを言って服をずらされると鏡には服から胸がこぼれ出た扇情的な姿の美冬が映っている。
「勃ってんの、分かるだろ?」
そのぷつんと立ち上がっている先端をキュッと指先で捏ねるようにされたら、身体の芯がぞくぞくっとして、腰に力が入らなくて後ろにいる槙野に身体をもたれさせてしまう。
すると、もたれたお尻辺りに、固くなっている槙野のその部分を感じた。
主張しているそこを美冬に押し当てて、槙野は美冬のミニ丈のスカートの中に手を入れる。
すでにはしたなく濡れていた部分に指で触れられて美冬は腰が動いてしまった。
「んっ……」
「あっちも、こっちもたてて、淫らで可愛い……」
「自分もっ……たってるじゃない」
「そうだな。美冬がそうさせてる」
鏡越しに紅潮してとろけてしまっている顔を見られて、ずれた服から胸が零れるように見えていて赤く尖っているのまで見られている。
くるりと槙野の方を向かせられた。
「下着、もうベタベタだろう。脱がせるぞ」
こくっと美冬が頷くと槙野がショーツを下げていく。
「美冬は感じやすくて可愛い。下着こんなに濡らして、すげぇ興奮する」
「……っ言わ、ないでっ……」
「いやだね。俺の言葉の一つ一つに感じてるくせに言うな、なんてのには従えない。本気でいやならやめてやるけど、そうじゃないだろう。……お前も興奮しろ」
耳元で低く囁かれて、美冬は興奮した。
ふと片足を持ち上げられたら、美冬のその部分があらわになる。
「や……」
甘い声での抵抗なんて抵抗とは思われていなくて、強引に足を開かれた。
劣情をふんだんに含んだ熱のこもった目で見られて、そんな目で見られるだけでも美冬はドキドキしておかしくなりそうだ。
「ああ、やっぱ濡れてる。興奮した?」
しててもしてるなんて言えない。
美冬はぎゅっと口を閉じて首を振る。
「ひくついて膨らんでるし、赤く腫れてて、ぐちゃぐちゃでめちゃくちゃエロくしてんのに?」
「そんなの……恥ずかしい、よ……」
「舐めたい。舐めさせろ」
服を脱いでもいない槙野がいやらしいことを言って、責めるような言葉遣いのくせに美冬の足元に屈んで口で奉仕するのは、倒錯的でくらくらするし、ものすごく興奮させられる。
「溢れてる……」
時折ジュルッ……というような激しい水音をさせながら尖ってしまっている芽を押し潰すように舌先でゆるゆると舐めている。
そうして蜜を零し続ける秘部に槙野の長い指が入ってくる。入ってきて始めて待っていたんだと美冬は自覚した。
「ゆび……押し出そうとしてんのか吸いつこうとしてんのか、分かんねえな。すげぇ締まる……」
指が中を探るその感触まで美冬には分かる。それくらい離すまいとしていることも。
こんな時までストレートなのは、とても恥ずかしい。でも、恥ずかしいところを見たいと言われると微妙に逆らえなかったりもする。
強引で、まっすぐで、美冬を欲しいというその気持ちまでまっすぐだから、だからその言葉にはいつも逆らえないのかもしれない。
「美冬、我慢できない。このまま入れていいか?」
──立ったまま、ウォークインクローゼットで?
槙野は美冬にいいかと聞いたけれど、その場にスーツのジャケットを脱ぎ捨てて、トラウザーズのベルトを外す。
そのカチャカチャ……という音はやけに美冬の耳に響いた。
すっかり濡れていたそこに槙野の硬いものが入ってくる。
「っん……」
「大丈夫か? 痛くない?」
浅いところをゆるゆると擦られて、この前はもっと圧迫感があった気がしたのに、今日はもっと欲しい気持ちになる。
「ん……平気、もっとしていいよ?」
槙野は意地悪でえっちで激しいくせに、こんな時はいつも美冬の身体を気づかってくれるのだ。
ゆっくり奥まで入ってくるのを美冬は感じて、中がびくびくっと痙攣してそれをこらえることができない。
「はっ……その動き、ヤバい」
「違っ……勝手になっちゃうの」
槙野は自身の動きを一旦止めて、美冬の中を堪能する。
それに伴って美冬はナカで槙野の形をくっきりと感じた。その大きさも、括れも、もしかしたら浮き出ている血管すらも。
「んっ……あ! そんなにしたら、ナカが祐輔の形になっちゃうよ」
「お前っ……ホントに煽るよな」
立っているから槙野は支えてくれているけど美冬自身の体重は加わるので奥まで一気に届いてしまう。
「やぁんっ! 奥……ダメ、おかしくなっちゃう……からぁ」
「もっとしていい……って、美冬が言ったんだろう!」
奥を突くような激しい動きは先程まで美冬の身体を気づかっていた人のものとも思えない。
それでもそんな余裕のなささえ、美冬には嬉しくなってしまう。
だって……私ばっかり余裕がないなんて、イヤだもの!
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