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私の一言で、皆、驚いた。
「何で…分かった…の?」
「他人の夢の中には入れないし、見れないはずなのに…なんで!?」
「朝…私は、1番早く起きた。その時に、皆は、寝言を呟いていた。誰かの…名前の。全員、同じような夢を、みていたなら、説明が、少し、できる。たった、それだけ。」
「なるほど…。」
「皆、見たんでしょ?」
「見た…でも、私の夢には、夜月が、途中で出てきた。」
「へ?」
「ここにいるよ、大丈夫。って、言ってた。」
…マジで?私が…日向に言った言葉…どういう…こと?
「つまり、全員、同じような夢を見た。それは、1色しか使われていない夢だった。その色は、夜月、」
「黒」
「日向、」
「白」
「俺は透明、白と同じ感じだが、周りが良く見えたから、透明。流海は、」
「青」
「草香は、」
「黄緑」
「皆の…魔法の、色。」
「そう…だな。」
「偶然…にしては出来すぎているね。」
「誰かに…魔法を、かけられたみたい。」
「でも、なんで、夜月は、私の夢に、現れたの?」
「えっと…多分、私が、日向に、話しかけたから…だと思う。」
「音が…夢に影響を、与えたって、こと?」
「まだはっきりとしたことは言えないな。
「夜月だけ、影響を、与える事ができるかもしれないし…ただの偶然かもしれない。」
「だが、1つの事実がある。それは、夜月が1番初めに目覚めたが、他の4人はほとんど同時に目覚めたと言うことだ。」
「同じ様な夢を、みていたから、ほとんど同時に目覚めたなら、私も同時に目覚めるはず…。これって、おかしくない?」
「ただの偶然…としか言いようがなさそうだな…。」
「あー!もう!わかんねえ!次の時にまた話そうぜ。終わろう!」
「そうだな…。」
━━草香の、言葉…
『誰かに、魔法を、かけられたみたい。』
これは、本当かもしれない。偶然ではない気がする。何者かによって引き起こされたとするならば、同時に目覚めたことに納得がいく。でも、今回は、私だけ、早く起きた。なぜ?夢がただの偶然ならばあり得るかもしれないが━━、
「夜月、大丈夫?ぼーっとしちゃって。」
私の思考が途切れた。今度、考えよう。
「ごめん。この後、どうする?」
「━━。」
それから、4日経ち、村を出発。山を越えると、町に着くらしいから、山を越えることにした。