自分でもよくわからないテンションで綴ったシロモノです。色々と謎設定ですがノリで楽しんでみてください。続けるつもりはほぼほぼ無いです。
注意→エセ関西弁&bl &笑えるほどに下手
苦手な方は全力で逃げてください
最近アイツがなかなか構ってくれない。
冗談まじりに「好きや〜、付き合って〜♡」と言っても、
「腹減ってんなら牛丼屋1人で行け」か、「何言ってんだよ、それより仕事終わらせろ」のどちらかで終わる。大抵は圧倒的に後者だ。
こっちは本気なのに。
しかし、こんな仕事しててましてや男同士など、、、なかなか受け止めてくれないだろう。
アイツもアイツで仕事が表裏どちらも忙しいらしいし、実質最近あまり見かけない。こっちも忙しいっちゃ忙しいが、アイツほどではない。
なかなか帰って来れないから、毎晩部屋でラベンダーティーなどの紅茶を飲みながらアイツを待つ。アイツの好きな焼き菓子と、砂糖の入ってない俺が淹れたカフェラテを側に携えて。普通のコーヒーでも良かったけれど、疲れた身体にはミルクの入ったそれが優しいであろうという俺なりの配慮だ。そして、最後まで1人の時が多いから、アイツ用に用意しておいたカフェラテは作った本人である俺が翌朝に飲むことが多い。アイツ、砂糖多めが苦手だから殆ど入って無いんだよな。アイツのお陰で微糖のカフェラテの苦味は孤独と寂しさの味に変わりつつある。
朝からそんな気分にさせんなアホ。日に日に会いたい気持ちが膨らんでくるわ。いつか爆発したらどうしてくれんねん。責任取ってもらうで。
そんなことを考えながら今日もカフェラテを飲み干す。ここまでの流れがここ最近のルーティーン。相変わらず変なルーティーンだと自分でも思い、笑ってしまう。
あぁ、アイツが側にいてくれたらな。こんな寂しい気持ちは吹き飛ぶのに。……いや待てよ。アイツのせいでこっちは寂しい思いしとんのや。向こうがこっちをどう思ってたって関係あらへん。こっちはな、お前のせいで寂しい思いしとんのや。そもそも、アイツの何がええねん。こっちが構えゆうとんのにぶっきらぼうで愛想なしやし、年がら年中外出る時はマスクの変人やし、俺との時は外してくれるの嬉しいし、仕事はめちゃめちゃ教えんの上手いし、作業は終えるのが早いし、こっちがピンチの時すぐ駆けつけてくれるし、こんな女みたいな変な俺を嫌わずにずっと側にいてくれてる……。ダメや。結局アイツのことが好きなんやな俺は。どんどん好きになってしまう。
アイツのことが頭の中をぐるぐるとまわっていく。
あぁ、好きや。好きなんや。会いたい。会いたい。
なぜだか急に涙が出てきた。
でもアイツはカッコええからな、きっと素敵な女性がアイツに惹かれて、アイツも素敵な恋をして、2人で幸せになるんやろうなぁ。家庭も持つかもしれん。アイツ、強いからなかなか死なへんで。長生きしろや。そんなアイツらを、俺はただただ眺めるんやろなぁ。あぁ、悔しい。
涙がポロポロととめどなく溢れてくる。あぁ良かった今日が休日で。こんなカッコ、誰にも見せたくあらへんわ。アイツに会えることを期待して着たお気に入りのニットの袖を涙が濡らしていく。
ダメや、涙が止まらへん。
俺はその場でしゃがみ込んだ。リビングのテレビはさっきまでは今週のニュースを知らせていたのに、いつのまにか「好きな異性にうまく告白するポイントとタイミング」というわけのわからないコーナーで盛り上がっていた。鬱陶しく思い、泣きながらリモコンを探す。こういう時に限って探し物はなかなか見つからない。しばらくその辺りを探していたが、諦めた方が楽だと気づき、テレビの前の2人がけのソファに座る。
せや、諦めや。
俺はニットの袖で涙を拭いながら小さく呟く。
もうこんな恋、諦めてしまおう。…だが、そんなことは無理だと自分でも気付いていた。もう何回、何十回と試したが、どうしても無理なのだ。畜生、涙が止まらへん。きっと今自分はひどい顔をしている。まだまだ朝なのに、もうこんなに気分は沈んでしまっている。なんだか自分が自分でも嫌になってきた。2人がけのソファに横たわり、天井の前の虚空を見つめる。窓から降り注いでいるはずの日光は、涙によって湾曲し、溶けていく。もう涙を拭くのは面倒になった。
あぁ、海底みたいだな。
そんなことを考えながら、沈むように微睡んでいった。
とりま一旦ここで切ります。では。
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